WNU戦車道選手権

Last-modified: 2020-04-02 (木) 22:25:33

必要最低人員

基本的には、その戦車本来の乗車定員と役割分担に基づいた乗車人数が必要となる。必要最低人員は車長、砲手、操縦手の3名で(もともと乗車定員2名の車両は、例外的に砲手兼任の車長・操縦手の2名)、4名では装填手、5名では通信手と、人数が増えるごとに役割が細分化されるため、各員の負担軽減と同時に砲撃の精度や速度と合わせて総合的な戦闘能力が向上する。

試合形式

試合形式は相手チームの全ての車輌を行動不能にすれば勝利となる「殲滅戦
せんめつせん
」と、自チームの車輌の中からあらかじめ1輌をフラッグ車として指定し、相手のフラッグ車を先に行動不能とした側が勝者となる「フラッグ戦」の2種類があり、世界国家連合(以下、WNU)によって指定されるが、公式戦となる世界大会(以下、公式戦)は戦力差を少しでも縮めるため、全試合とも「フラッグ戦」となっている。予定されるプロリーグでは「殲滅戦」が基本ルールとなっている。

参加車輌数

公式戦の1回戦・2回戦・準決勝は参加車輌数が15輌までと規定されており、決勝戦では50輌までとなっている。

参加可能な戦車

参加可能な戦車は2018年8月19日までに架空・現実で設計が完了して試作されていた車輌と、それらに搭載される予定だった部材を使用した車輌のみで、左記の条件を満たしていれば、実在しない部材同士の組み合わせは認められる。設計段階の車輌に関しては、部材が調達できず再現が困難な場合はWNUと個別協議を行い、許可された範囲内での改造が認められている。

判定装置

車輌にはWNU公認の判定装置が設置され、有効な命中弾を受けた場合は瞬時に「行動不能」を示す白旗が上がるシステムとなっている。なお、エンジンの不調や足回りの破損など、現地修理が可能な比較的軽微な故障については「行動不能」と判定されない場合が多い。

装甲材

競技者保護のため乗員室はWNU公認の装甲材で覆うことが義務付けられ、砲弾はWNU公認の実弾の使用が規定されており、弾頭や装薬の加工は認められていない。車内は特殊なカーボンコーティングが施されおおむね安全が保たれるが、着弾で火災が発生することもあるため絶対ではない。試合中に行動不能となった車輌は試合終了後に回収班のトレーラーなどで運搬され、各部の補修と検査の後に返却される。
試合の開催地
試合の開催地は、公平を期すためにWNUがルーレットで決めて各校に通達し、72時間以内に開催地に到着して会場に登録申請するまでの間に、作戦や対策、戦車の編成や整備・改造をする時間が与えられる。また、競技場に異議がある場合は、WNUからの通達後24時間以内に異議の文書を提出し、審議した後に異議が通れば開催地の変更が行われる。

試合時間

試合時間は開催地毎に連盟が指定しており、時間内に決着が付かない場合は各代表の一騎討ちで決着をつける。勝負試合中に悪天候により試合続行が困難な場合は天候が回復するまで一時中断し、場合によっては日を改めて再開する。「殲滅戦」は制限時間がない。

審判員

世界国家連合から派遣される。第二次世界大戦期ソヴィエトの陸軍元帥を模した制服を着用する。審判を行う場合はホイッスルや、交通管制用バトンを模した判定用の札を使う。試合会場が広範囲にわたる場合は航空機を使用し、上空から判定や残存車両の確認を行う。

その他

通信手段に規制はなく、傍受も禁止されていない。試合中の搭乗員の乗り替えも可。また試合前の相手校への諜報活動も認められている。
公式戦の会場には特設野外観客席が設けられ、列車牽引式の大画面スクリーンにライブ映像や状況マップおよび各車両のステータスなどが表示される。そのスクリーンの車台部分は列車砲に近似しており、「Leopold」との表記がある。
市街地走行時も履帯には舗装路への影響を抑えるためのゴムパッドは装着されないが、作品世界の道は硬くできており、そのままの状態で走行しても問題ないように造られている。市街戦で建物が損壊した場合は該当の建物が新築対象となり、WNU*1が費用を補填する。そのため、戦車による建物の損害が発生しても、住民は無料で家を新築に建て直してもらえるという理由から怒らずに喜んだり、損害を受けた家の家主を羨ましがったりする。


*1 主にこのイベントを企画したスラヴモスクワ社会主義共和国連邦