舞台設定

Last-modified: 2023-01-22 (日) 11:47:51

ここではけものフレンズRでの舞台設定の原案と設定のための参考情報を紹介するよ。

原案

アニメ版けものフレンズ1期に準じる(※他と同様、あくまで原案です。参考にしてください。)

  • 時系列は1期ラストのすこし後くらい
  • セルリアンには「へし」がある
  • 食料はじゃぱりまんのみ
  • ギスギス要素は1ミリもない(※重要)

R用舞台設定案

有志によるR用に作成された舞台設定です。
R用の地図、じゃぱりまん、セルリアン、移動手段を作り、中には素材として公開している制作者もいます。非公式ウェブの素材集を参考にしてください。wiki素材集も対応予定です。

けものフレンズプロジェクトの舞台設定リンク

アニメ版けものフレンズ1期に準じる、と原案にありますが、創作者はプロットに合わせてけものフレンズワールドから取捨選択する自由があります。
なおアニメ版1期はNEXON版ともつながりが大きいため、参考になるでしょう。
以下参考URLです。

時系列・時期

およそともえとイエイヌが冒険をするのが1期ラストの後ごろだろうという方向性の提案です。
(2019.5.2現在)案が提案されたあとにアムールトラに関する創作がRと合流する動きもあり、彼女に焦点を当てた時系列や
異世界でのともえとイエイヌの冒険の創作など自由な創作が進んでいます。
(予定 時系列の参考リンク)

各媒体の概要

けものフレンズ作中世界の時系列を確認するには世代を参照して下さい。世代は数が少ない方が時系列の最初となります。詳細は後述します。

けものフレンズ

  • スマホゲー(2015/3/16~2016/12/14)。第2世代。
  • 単に「アプリ版」「旧アプリ版」や、ネクソンがアプリの開発と発売を請け負っていたことから「ネクソンアプリ」「ネクソン版」などと呼称される。
  • 時系列はパーク開園前。フレンズ以外のキャラクターだとミライ(パークガイド)、カコ博士、セーバル、セルリアンの女王などが登場する。

けものフレンズ -ようこそジャパリパークへ!

  • 全2巻の漫画(2015/7月~2017/3月)。第1世代。
  • 「漫画版」「ようジャパ」、作画担当がフライ先生だから「フライ版」と呼称される。
  • 時系列はパーク開園前で、ミライが新人職員の頃にあたる。ヒトの職員として菜々(飼育員)が登場。

けものフレンズ

  • テレビアニメ(2017/1月~3月)。第3世代以降。
  • 「アニメ版」や「1」、「無印」、監督やスタジオにちなんで「たつき版」「irodori版」と呼称される。
  • ブルーレイと一緒にガイドブックと称した本が同梱され、多くの設定が語られた。
  • ネクソンアプリのストーリーから、アニメ開始時点までにパークで何が起こったのか詳細は明かされていない。

けものフレンズぱびりおん

  • スマホゲー(2018/1/26~)。世代判明せず。
  • ネクソンアプリから設定や世界観を一新した完全新作と銘打たれている。
  • 多くの来園者がいる描写がされるが、「VR世界での出来事」という見解もあって詳細は不明。

けものフレンズFESTIVAL

  • スマホゲー(2018/6/7~)。世代なし。
  • 衣装違い系フレンズが登場。

けものフレンズ2

  • テレビアニメ(2019/1月~3月)。第3世代以降。
  • 製作会社がヤオヨロズに変わりトマソンへ。時系列はアニメ1以降。
  • 主人公、キュルルの「おうちさがし」を通してヒトと動物の関わりを描く。
  • アニメ1で付け足された設定を整理し旧アプリとアニメ1、けものフレンズ3に繋げていく役目を果たした。
  • 話に関わるフレンズは全て人が何らかの形で関わった動物を中心に選定されている。
  • 同時期に月刊少年エースにて漫画版も連載され、また角川つばさ文庫でアニメのノベライズが上下巻で刊行された。

けものフレンズ3

  • スマホゲー(2019/9/24~)。第2世代。
  • アーケード版のプラネットツアーズも展開されていた(2019/9/26~2021/9/30)。
  • 時系列はアプリ版後。現在のけものフレンズのコンテンツの中心の一つとなっている。
  • アニメに出てきたフレンズはほぼ実装済みで、リデザフレンズや新規フレンズも続々追加されている。
  • フレンズストーリーの中にはアニメ版につながるようなエピソードがあるフレンズも。
     
    フレンズの「世代」について
    公式ガイドブックには第1世代がコミック、第2世代がNEXONアプリ、第?世代がアニメとの記述。
    アプリ版以降の世代が登場するのが現状、アニメ版のみであるため便宜上、第3世代として扱われることもあるが、さらに数世代を経ている可能性があるのだそうだ。

なお、作品ごとに独自の世界設定を用意しているため、創作の際にはパラレルワールドという扱いをしても差し支えはないだろう。

 

作品間の繋がりと思しき描写など

  • アニメ1にてタイリクオオカミが「パークではフレンズ型のセルリアンの存在が確認されたことがある」という噂話を語っている。
    劇中での描写から他愛のない与太話である可能性は高いが、メタ的に見ればネクソン版で登場したセーバルのことを示唆しているのかもしれない。
  • アニメ1においてラッキービーストが再生したミライの記憶映像に映り込んでいた、いつかのサーバルの声優は、ネクソンアプリ版・3で同役を演じた野中藍だった。また、記録された会話の中にはカラカルの名前も登場しており、アプリ版の設定を強く意識した演出と思われる。

ジャパリパーク

海底火山の噴火によって誕生した島(いわゆる火山島)のすべてを敷地として、世界中の動物を集めるために設立された超巨大総合動物園

  • 地理的には日本の小笠原諸島付近に位置することがガイドブックにより判明したが、どの国の領土なのかは明示されていない。

ロールケーキのような「の」の字に一対のけもの耳が生えたような形のロゴマークがあり、パーク内の備品やスタッフの制服などにもあしらわれている。
パーク内に降り注ぐ「サンドスター」と呼ばれる物質が、不可思議な事象を数多く引き起こしており、そのほとんどは研究段階にある。
一般公開用の動物遊園地「ジャパリパーク」と、研究・飼育を行う動物管理区域「ジャパリパーク・サファリ」の、二つのエリアから構成される。ジャパリパーク内で普通の動物がどこでどうやって暮らしているのか詳細は不明。魚類や虫の生態についても謎に包まれている。

  • 1期第1話Bパートのラストカットでは、飛ぶ鳥のシルエットが映っている。
  • 第12話では1話でセルリアンに捕まり動物に戻されたと思われるアードウルフが登場している。
 

キョウシュウエリアの各施設(アニメ1期)
かばんたちに同行したボスはこのエリアが管轄のため、他エリアへの情報は乏しいようだ。

  • アンイン橋(じゃんぐるちほー) / 川を渡るためにかつて架かっていた木造の橋。災害で流されたのか残骸と化しており、泳ぎが得意な者が他のフレンズの渡河を手伝っていた。かばん達により、残骸を利用した飛び石型の簡易な橋が架けられる。
  • カフェ(こうざん) / 高山の山頂に建つ、青い屋根が目印の小洒落た石造りの喫茶店。フレンズの有志によって開店されている。アクセスとして麓から頂上付近までロープウェイが通っているが、現在は機能していない。太陽光発電設備が生きており、ジャパリバス蓄電池の充電もできる。
  • バイパス / 砂漠地帯の地下を走る舗装された道路。バスのヘッドライトでも先を見通せないほど真っ暗。かばん達はスナネコの家の奥から繋がっているのを発見した。ボスは「(砂漠ではなく)ここからでも図書館に行けるよ」と説明しており、立入り禁止の場所ではないらしい。他のちほーにも存在するのかは不明。
  • 地下迷宮 / バイパスから出入りできる室内型のアトラクション。多数のセルリアンが潜んでいる上、他の出入り口は軒並み塞がっていて大変危険。ここを「遺跡」と呼んで調査していたツチノコは、恐らく正式オープン前に「例の異変」が起こったために地図に載っていないのではないかと考察している。
  • / 草原地帯に建つ純和風の建築物。外側に取り付けられた滑り台などから、城を模したアトラクションだと推察できる。内部の造りも本格的で、フレンズのグループが暮らしている。
  • クイズの森(しんりんちほー) / 木漏れ日の降り注ぐ二択クイズの分岐型迷路。正解側の道を選び続けると図書館の前に出られ、間違えると最初の問題まで戻されてしまう。
  • 図書館(しんりんちほー) / 森の中にある、リンゴをモチーフにした外観の、背の高い建物。内部に植わっている大樹が屋根を突き抜けて葉を茂らせている。壁面の一部が崩れているため、日が射し込むととても明るい。ある程度の識字能力を持つフレンズが暮らしており、知識を求めてやって来る他のフレンズに様々な知恵を授けている。
  • キャンプ場(しんりんちほー) / 図書館周辺の開けたスペースで、ラッキービーストたちが手入れを続けている。煮炊き用の設備や調理器具も揃っており、火さえ扱えればフレンズでも料理の出来る環境が整っている。
  • / 会話中に登場。フレンズの主食であるジャパリまんを作るための原料となる青果などが栽培されているらしい。ジャパリまんに飽きたフレンズに作物をちょろまかされることがある。
  • ライブステージ(みずべちほー) / アイドルグループ「Penguins Performance Project = PPP(ペパプ)」が、他のフレンズの協力を得て設営した、歌って踊る晴れの舞台。フレンズが自らステージパフォーマンスという文化を復興させるという、メタ的に見ても興味深い活動である。ステージは高度なライト演出が可能。
  • 温泉(ゆきやまちほー) / 雪山の麓にある、地元フレンズの憩いの場。山の源泉からお湯を引いているため、湯の花などで詰まってしまうこともあり、時おり掃除をしに出向く必要がある。温泉・併設された温泉宿にはアーケードゲームやコインタイマーテレビが設置されている。
  • ロッジまたはロッジアリツカ(ゆきやまちほー) / 森林地帯の樹上に設えられた複数のログハウスを橋で繋いだ宿泊施設。現在の名称はアリツカゲラのフレンズによって経営されていることから。一般客とフレンズとの宿泊を想定して設計されており、動物のねぐらを模した様々な部屋が用意されている。
  • 日ノ出港(パークセントラル) / 船着き場。島であるキョウシュウエリアの玄関口でもあり、パーク開園当時はここから島に上陸していたと思われる。
  • 遊園地(パークセントラル) / 点検や整備はされているようだが、老朽化が進んでいる。稼動状態を維持しているアトラクションもあるものの、安全面には若干難あり。

サンドスターが噴出する山について
アニメ1期の舞台となったキョウシュウエリアの中央に位置する活火山と思しき山。ネクソン版には登場しない。
山頂に生成されたサンドスターの塊と共に、さばんなちほーからでも肉眼で確認できるほど巨大な山で、作中では単に「あの山」と呼ばれている。ファンの間では「サンドスターの山」「火山」などと呼ばれることが多い。
一部のフレンズからは神聖視されており、入山許可の判断は博士が出している模様。ただ、その意識がフレンズたちに共有されているわけではないらしく、アライグマやフェネックも山について尋ねるために図書館を訪れた際、博士に入山を止められている。ちなみに二人が山を目指していたのは、ラッキービーストの音声記録で「山頂に大事なものが埋まっている」ことを知り、これを「お宝」と考えてのこと(かばんちゃんの帽子を追っていたのは、帽子を認識することで再生されるラッキービーストの記録をもう一度参照するため)。

噴火の際にサンドスターが放出されることで新たにフレンズが誕生するが、その頻度については考察の余地あり。

  • 1期第3話ではトキがかばんに「今年の噴火で生まれた子なのか」と尋ねている。パーク内での暦のあり方と併せて興味深い台詞である。
  • 第9話のCパートでは「この前の噴火は大きかった」と比較対象があるような物言いをしており、噴火自体は珍しいことではなさそう。

山頂の火口部分の四方に配置された「四神の像」を頂点として、サンドスター・ロウを遮断するフィルターが張られている(幻獣種のフレンズには結界を張る力を持つ者もいる)。ミライが記録の中で、像が果たしているフィルタリング機能について考察しており、像が最初に設置されたのはさらに以前の出来事と思われる。ミライ達はパークの異変時に、発生した黒セルリアンへの対処としてフィルターを張り直しており、しばらくの間は新たな黒セルリアンの発生が抑えられていた模様。

後に何らかの原因で像の位置(フィルターの範囲)がずれており、隙間から多量のサンドスター・ロウが漏出したことが、アニメ1期における黒セルリアンの発生と巨大化に繋がっている。かばん達による位置調整で再度、火口は覆われたが、フィルターの機能不全がキョウシュウエリアに甚大な影響をもたらす可能性がある様子が見て取れるだろう。

 

企業コラボなどによって登場した場所
登場したフレンズのメンツから推測してキョウシュウに位置する施設と考えるのが妥当だが、大人の事情を感じるので別記した。

  • 競馬場 / 大きな通路や広大なトラックを備えた施設。ウマのフレンズたちが暮らしており、彼女らによると「かけっこをするための場所」らしい。
  • アリーナ / 「あにさま」という催しの報せを受けたはかせとじょしゅが、大勢のフレンズを引き連れて会場としての形を整えた場所。迎えた「あにさま」当日には二人が慄くほどヒトが大挙して押し寄せた。
 

ゴコクエリア
1期の最後でかばん達が初めて見かけた島。明石海峡大橋や瀬戸大橋のような大きな橋が見えていた。次の冒険はおそらくそこで行われていると思われる。

パーク内の設備

ラッキービースト

  • 高度な人工知能を搭載したパークガイドロボット。愛らしい見た目に反して、フレンズたちからは「ボス」と呼ばれている。二本足のぬいぐるみのような姿をしているが、本体は胴体に装着されているレンズのような部位である。
    ヒトが姿を消したジャパリパークで無数の個体が稼動を続けており、各地設備の保守点検や、フレンズへの食糧配給を行なっている(アニメ1期で食糧配給が描写されるのは第8話)。
    ヒトを認識すると近寄って自ら名乗り、相手の名前や行きたい場所、見たいものについて尋ね、ガイドを必要とする相手の目的が果たされるまで同行し、その都度必要な知識を解説してくれる。あくまでもガイドなので、クイズの森を始めとしたパーク内に点在するアトラクションの内容に関する助言は与えない。
    パークではバスの運転(システムとリンクした半自動運転)など、各種設備への一定のアクセス権限と操作権限を与えられている。
  • 生態系を維持するためにフレンズへの干渉は最小限に止められており、フレンズと直接的に言葉を交わすことは出来ない仕様となっている。ただし、ヒトに危機が迫っている状況下でのみフレンズへの干渉が許され、場合によっては彼女らの力を借りて事態に対処する(この説明は第12話でボス自身からなされた)。
    かばんはこの仕様を逆手に取って、ヒトに危機的状況が迫っている状況を演出すること(サーバルの「食べちゃうぞー」など)でフレンズとの会話を成立させた。様子を見るかぎりでは基準はかなり緩そうなので、その場の意を汲んだボスのお茶目な乗っかりではないかとも。
  • アップデートがされないため、パークの経年変化に対応できておらず、いざガイドに乗り出してもしばしばフリーズを起こす。しかし通信機能は優秀で、エリア内の他の個体とはリアルタイムでのリンクが可能。かばんの危機に際してキョウシュウ各地の個体を介してフレンズ達へ招集を促した。
    キョウシュウエリアのラッキービーストは、黒セルリアン出現による職員の撤退が思案された際に、代理の管理者としての役割を任ぜられた存在である。ミライの残した記録映像によれば、撤退以前から改良が重ねられていた様子。第10話では雨に濡れた程度で録画機能が不調に陥っていた様子が記録から窺える一方で、改良後の同一個体が氷漬けのまま温泉に浸けられても動じない防水性を獲得している。
    第11話では高濃度のサンドスター・ロウを検知し、ヒトへの避難指示を出すと共に、大型セルリアンの出現を警告する挙動を示してもいた。
  • キャラクターとしては、パークのことを得意気に解説したり、上手くいかずに落ち込んだりと、明らかに感情の存在を感じさせる振る舞いを見せている。同様に他者の機微を察知したり、フレンズの困り事にそれとなく対処するなど、アニメ版では血の通った登場人物としての活躍が著しく目立つロボである。
 

ジャパリバス

  • 黄色をベースに赤と緑の配色が鮮やかな、来園者用のトレーラーバス。広大なパーク内の主な移動手段であり、長期間の放置を経ても問題なく駆動する頑丈さを誇る。第12.1話における博士の台詞から、サーバルたちが愛用している車輌の他にも何台か見つかっているらしい。
  • 前部トラクターは動物の頭を模した愛嬌のあるデザインで、単体で運転した際の機動性はきわめて良好。後部トレーラーは居住性が高く、両側面には大きな窓、後部にはステップ、天井には身を乗り出せる丸窓も備え付けられている。
    トラクターは取り外して携行可能なバッテリーで動いており、パーク内の発電施設の中にはバッテリー充電用の設備を併設しているものもある。
  • ラッキービーストとリンクした半自動運転が可能で、劇中では彼が運転役を担っている。また、彼がかばんにバスの運転を勧める場面もあることから、来園者の運転体験をサポートすることも出来るようだが、フレンズにハンドルを任せた場合においては想定外の事態も発生するらしい。
  • 劇中では雪原走行用の装備が登場しており、終盤ではフレンズたちによる改造で水上航行にも対応するなど、恐るべき整備性を見せつけている。
    アプリ版は大きくデザインが異なり、こちらは車体を密閉した上での水中潜航が可能。ジャパリパークの技術力は未知数である。
 


日ノ出港に放棄されていた連絡船。島であるキョウシュウエリアと他のエリアを結ぶ役割を果たしていたと思われ、アニメ版の設定においてパーク内に他の船舶が残っている可能性を示している。

パークスタッフ

  • パークガイド / ジャパリバスの運転技能や、各種通信・解析機器の取扱スキルを有する。パーク内でも一定の権限を持つ役職。仕事が仕事だけに、極度の動物好きも紛れ込んでいる。
  • 動物研究所 所員・研究員 / 副所長を兼任するカコ博士をはじめとして、ジャパリパークという特殊な環境での動物研究に従事する人々。絶滅種の研究を行なうスタッフもいる。
  • 試験解放区特殊動物飼育員 / 「ChaosTCG」に登場する「ナナちゃん」のカードに記された職名。フライ版『ようこそジャパリパークへ!』に登場する飼育員・菜々の例を見るに、フレンズとコミュニケーションをとり、健康管理やヒト的規範を教育する等の業務を受け持つ様子。

ジャパリコイン

パーク内で流通していた通貨。ネクソン版とアニメ1期とで設定が大きく異なる。

 

ネクソン
クエストクリアやイベントなどで入手できる、レベル上限開放用アイテムやスカウトチケットとの交換用アイテム。
アニメで登場したものと全くデザインが異なり、逆にアニメで登場したものはアプリではゲーム内の通貨アイテム「ジャパリゴールド」として登場している。

  • アニメ化に際して設定が変更されたのかツチノコがカン違いしているかは不明。

見た目は紺地に中央にパークロゴ「の」マーク、枠は銀色で外周に沿って二回「JAPARIPARK」と印字されている。

 

アニメ1期
1期4話でツチノコがかつてパークで使われた通貨だと説明していた。

  • 併せて、現在のフレンズの間で通貨のように使用されるのがジャパリまんだと言っている。
    どん兵衛コラボでは、有料テレビを使うために投入された。壁の張り紙によると「1コイン2時間」見られるらしい。
     
    以下にも同様のことがまとめられている。ビジュアル的にはリンク先の方が見やすい。
    ジャパリコインと-ニコニコ大百科

サンドスター

『けものフレンズ』の根幹を成す謎物質。アニマルガール誕生の根拠となっているほか、不思議で便利なことは大抵どうにかしてくれる。

  • 動物のフレンズ化(ヒト化) / 空から降ってくるサンドスターが動物、もしくは動物の一部だったものに接触することで、それらをヒトの女性のような身体へと作り変えてしまう。その際に一定の知性や言語能力を与える一方で、動物だった頃の習性や能力を強化する側面もあり、中には超常の力に目覚める個体もいる。ヒト化した個体は「アニマルガール」ないしは「フレンズ」と呼ばれる。
  • セルリアンの発生 / サンドスターが無機物に接触すると、「セルリアン」と呼ばれる怪物を発生させる。こればかりはどうしようもないため、何か対策を講じる必要があるだろう。
  • 環境の構築 / パークの敷地内に複数の気候帯を再現できているのはサンドスターのおかげ。そのためパーク内の景観は変化に富んでおり、多くのフレンズがそれぞれに適した環境でのんびり暮らしている。
 

『けものフレンズ』の世界においては、時代や場所によって呼称・種類とも変化し得るものらしく、このタイミングではたまたまフレンズやセルリアンを生み出す性質を持ち、たまたま「サンドスター」と呼ばれているに過ぎない、かもしれない。

  • ガイドブック6巻のパッケージ裏に記述あり。

サンドスターが発生する仕組みはメディアミックスの各媒体によって異なり、パーク内にのみ上空から降り注ぐ、火口のフィルターで無害化されたものが噴火によって周囲に撒き散らされるなど、いくつもの設定が併存している。

フレンズ / アニマルガール

動物(または動物の一部だったもの)がサンドスターとの接触によって、ヒトの女の子に姿を変えた存在。サンドスターが存在するジャパリパーク内でのみ生まれ、元の習性を残したまま、自身に適した環境の中でのんびり暮らしている。幻獣種のフレンズ化を鑑みるに、ヒトにとっての「種のイメージ」が外見に強く作用するらしく、雌雄で見た目に差異のある動物であっても、より特徴的な要素が抽出されてフレンズとしての個性になるものと思われる。個体差はあるものの、一様に知性や理性を獲得しており、きわめて友好的かつ楽しいことにとても素直。
持ち前の身体能力は軒並み強化されており、ほとんどの面において動物時代の感覚のまま過ごせるようだ。体格の変化ばかりはちょっとした問題であり、特に営巣する習性を持つフレンズの中には、慣れ親しんだ住環境をヒトのサイズで整備し直すのに労力を割く者も少なくない。

  • 体の丈夫さについては1期2話でサーバルが急発進したバスに追突して吹っ飛ばされてもギャグで済むくらいには丈夫だった。
  • 同6話ではライオンが、合戦によって怪我人が出てもおかしくないと心配している。物理攻撃に対して完全に無敵というわけではなさそうだ。

また、動物だった頃のことを語る者も多い。実際にアニメ1期では3話にトキが、「動物だった時に羽が大きかったため揚力はもともと強かったが、フレンズ化したらより強化された」と語っている。

NEXONのアプリ版では「アニマルガール」と呼称しつつ、主人公と出会いパーティメンバーとして力を貸してくれる個体を特に「フレンズ」と呼んでいたが、後続するアニメ版の劇中では「フレンズ」呼びで統一された。パーク内ではひとつの生物種につき一人のフレンズしか存在しないため、種としての名前(和名)がそのまま呼び名となったり、それをもじったニックネームで呼び合ったりしている様子。

以下はフレンズの分類。

  • 現存種 / 地球上に種として存続しているけもの(哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類)のフレンズ。世界中の動物を集めるというパークの目的もあって、非常に多くの動物がフレンズ化している。一部の絶滅危惧種は、瞳にハイライトが入っていない。
  • 絶滅種 / 地球上から生存している個体が消えてしまった種のフレンズ。瞳にハイライトが入っていない。パーク内では種としての復活についても研究されている。
  • 幻獣種 / どうやってかフレンズ化した、UMA(未確認生物)や架空動物、妖怪のたぐい。特殊な力を操ったり、パークを守るために眷属のフレンズを遣いに出す者もいる。

グループ
NEXON版でパーティの性能に影響する要素。同じグループに属するフレンズがパーティに2人以上いることでグループリンクが発生し、戦闘中に一定の確率でグループスキルが効果を発揮するというもの(人数に応じて効果も上昇する)。
気の合った仲間によって結成されており、綱目科属といった生物的な区分は必ずしも関係ない。グループに属していないフレンズも多い。

  • エプロン愛好会 / 慈愛とおもてなしの精神を是とする有袋類のグループ。フレンズ化の際にポケット付きのエプロンを纏うことから。スキル「愛のポッケ」は、一定確率でセルリアンをチャーム状態にかけ、ほんわかと撤退させてしまう。メンバーは15→16名で、リーダーには「おもてなしNo.1決定戦」の末、コアラが推挙された。
  • 百獣の王の一族 / 大型ネコ科のグループ。「一獅当千」のキャッチコピーそのままに、一人ひとりがセルリアンの群れを薙ぎ払う強者揃い。スキル「王様のランチ」は、一定時間の攻撃力上昇と、与えたダメージを一部吸収する効果を持つ。あまり群れない顔ぶれながら、平原におけるセルリアンの異常発生を迎え撃った共闘記念にグループ結成と相成った。リーダーはバーバリライオンで、メンバーは18→20名。
  • まったり浮遊部 / 森の留鳥(りゅうちょう・年間を同じ場所で過ごす鳥)を中心としたグループ。スキル「七色ソング」は一定時間、味方全体のステータスのいずれかを上昇させる。高速で飛翔する猛禽や飛ばない鳥、水鳥・渡り鳥などはそれぞれ分類されるべきというコノハ博士(アフリカオオコノハズク)とミミちゃん助手(ワシミミズク)の方針により、やや強引な勧誘活動がなされた。メンバーは13→25名。アニメ1期に登場した博士・助手コンビも、浮遊部としてキョウシュウの図書館を引き継いでいる模様。
  • オオカミ連盟 / オオカミの仲間を主としたグループ。スキル「群狼ハウル」は一定時間、味方全体のスキルチャージ速度を上昇させる。グループ結成に向けてオオカミの丘にある「オオカミハウス」という憩いの場へ親睦に集った――のだが、その日から夜毎、何者かに一人、また一人と襲撃され、群狼は次第に疑心暗鬼に陥ってゆき……。メンバーは15→21名。見通しの利かない森の中でも遠吠えによる緻密な連携をとる、集団戦に秀でたグループ。リーダーの役割は面倒見の良いタイリクオオカミが受け持っている。
  • パワフルっ娘連合 / 大型動物のグループ。スキル「怒りの大突撃」は一定時間、グループメンバーを突撃状態(クリティカル率&攻撃力の大幅上昇・HP0でも戦闘続行)にする。手強い大型セルリアンを退治するべく、成り行きで集った力自慢たち。メンバーは18→27名。サイキョーを自負するヒグマをリーダーとして、理性的なハイイログマが参謀を務める。
  • ウォーターガールズ / 水辺のアイドルグループ。スキル「アクアランド」は一定時間、地形をグループの得意地形である水辺に変更する。さらなる飛躍を求めるPIP(ピップ)の姿を見た筆頭フリッパー(PIPファン)の発案で、パーク内での活動を拡大するべく、グループ結成に向けて各地でメンバーを勧誘することに。コウテイペンギンがリーダーを務め、メンバーは16→23名。アイドル志望のタマちゃん(アゴヒゲアザラシ)とコウテイのライバル関係は見所のひとつ。
  • けも勇槍騎士団 / 対の角をもつ槍使いのグループ。スキル「ホーンノック」は敵全体を一定の距離だけ吹き飛ばし、一定確率で敵ステータスを無効化する。相次ぐグループ結成に触発されたヘラジカの発案で開催された「槍術トーナメント」の参加者からなり、メンバーは16→26名。なお結成イベントでは、気弱なリムガゼルにスポットが当てられている。
  • チーム・噛んじゃうぞ / 爬虫類・両生類のグループ。スキル「毒毒バイト」は敵全体を毒状態にし、15秒間毎秒継続ダメージ。言い出しっぺのコモモ(コモドドラゴン)はとある目的のためにメンバー探しという手段を用意したようなもので、当初からリーダー候補に上がっていたツチノコを引き入れるために銘酒「へびごろし」を手配するなど、積極的に動いたのは温厚でフレンドリーなブームスラング。メンバーは14→29名。乗り気でなかったツチノコも、最終的にはお酒と引き換えにリーダーを引き受けることとなった。
  • にゃんにゃんファミリー / 中型ネコ科のグループ。スキル「必殺猫だまし」は敵に一定時間のマヒ状態を付与する。ネコ科フレンズが営むジャパリカフェの「ネコのお茶会スペシャルコース」に釣られたサーバルがお茶会仲間を募ったのが発端。初期メンバー10名(後に25名)の中にはミーアキャット(※ マングース科)も含まれている。全員猫舌なので飲み物の注文は「ぬるめ」。

けものプラズム

フレンズの能力や服装、場合によっては身体までも形成するもの。
アニメ1期の劇中において、時折フレンズの周りに舞い散るように現れていた虹色の光や、その派生の発光現象の元でもある。

サンドスターによる身体の変化を経てヒト化した際、彼女らの本来の身体は「ヒトとしての体」そのものであるという。
つまり、けもの耳(耳介)・翼・尻尾のように動物から引き継がれた身体的特徴をはじめとして、衣服・装身具・愛用の武具、さらにはヒトをはるかに凌ぐ膂力や飛行能力・熱感知能力・謎の異能力等々……に至るまで、すべてけものプラズムの賜物だというのだ。
陸生哺乳類のフレンズが、けもの耳とヒト耳を併せ持っているのもこのため。

これがサンプル等からフレンズ化した絶滅種であれば、身体を構成するけものプラズムの割合は大幅に増え、さらに伝承に由来してフレンズ化した幻獣種に至っては、全身が100%けものプラズムで構成されることになる。

  • 身体的特徴 / けものプラズムで構成された部位に自覚的になることで意識的な操作も可能らしく、元の体の一部であった耳や尾といった箇所なら、外すことは出来ないまでも消してみせることが出来る。このような芸当はフレンズ本人の自己認識がヒトに近づくほどに容易となるらしく、究極的にはヒトとまったく見分けのつかない姿をとることも不可能ではないと思われる。
    こうした部位は、解剖学的に「ヒトとしての体」とは繋がっていないのだが、他者からはそれそのものとしての触り心地や温度が感じられる。本人も自分の体と感じるほどの触覚や感覚機能が存在しており、この性質はけものプラズムがもたらす幻肢痛のようなものとされている。この身体としての感覚ゆえ、一部でも姿を変えることはフレンズにとって非常にハードルが高い。
  • 衣服 / 大抵のフレンズは毛皮だと思っているため、着脱するには衣服の概念を習得する必要がある。けものプラズムで構成された衣服は破損しても再生し、この現象は毛皮の生え変わりのように認識される。環境や状況に適した衣服の選択が習慣化することで、意識のヒト化も進み、上記の部分的な不可視化に習熟する――という変化もあり得るだろうか。
  • 武具 / 少し特殊な位置付けだが、体の一部であった箇所として、常に携行するまでもなく自由に出し入れが可能だという。衣服と同じく、破損しても再生するものと思われる。角を有する動物のフレンズの多くが、フレンズ化の際に自らの角を模した武具を持つことになり、また角が無くとも身体的特徴が武具に転じるフレンズもいる。
 

けものプラズムとは - ニコニコ大百科

 

これに関連して、アプリ「けものフレンズFESTIVAL」には衣装違い系フレンズが登場することにも触れておく。
衣装違い系フレンズ (いしょうちがいけいふれんず)とは【ピクシブ百科事典】

野生解放

NEXON版ではフレンズのレベル上限を上昇させるシステムの名称だった。
アニメ1期においてはフレンズが一時的に戦闘能力を増強する手段として描写されている。
解き放つものであって「開放(開け放つ)」ではないので、漢字変換には注意されたい。

 

ネクソン
上限に達したフレンズの最大レベルを 5Lv 上昇させるシステム。同一のフレンズを複数スカウトするか、フレンズのレア度に応じたアイテムを使用することで可能になる。野生解放用のアイテムには「秘めた野性を解き放つ秘密の小瓶」という説明がついている。

 

アニメ1期
描写としての初出は第6話。概念としては第11話でヒグマの「最初から野生解放で行くぞ! 出し惜しむな!」という呼びかけに登場し、「何か」を消耗しながら一時的に戦闘能力を高める行為であると考えられる。公式による詳しい解説は見当たらない。

  • 「何か」は12.1話の台詞によりサンドスターと推測できるが、劇中では一切の説明がない。

野生解放中のフレンズは目が光り、武器や手などの攻撃手段となる部位からサンドスターに似た「キラキラしたエフェクト」(けものプラズムと思われる)が放出される様子が描写されている。

野生解放をしている姿が明確に描写されたのは、博士、助手、ヒグマ、キンシコウ、リカオン、ジャガー、タイリクオオカミ、ヘラジカ、ライオン。戦闘に縁遠いフレンズにも使えるものか、ヒトの飼育環境下で暮らしてきた家畜に由来するフレンズの野生解放はどれほどのものかなど、触れられていない部分も多い能力だが、使い方次第で場面を大いに盛り上げてくれるだろう。
なお、第12話でサーバルが見せた瞳の輝きが野生解放によるものかは解釈の分かれるところであり、設定そのものや使い方にアレンジを加えるという手もある。

 

以下はより詳細にまとめられている。
野生解放とは - ニコニコ大百科

セルリアン

サンドスターが無機物と接触することで発生するモンスター。NEXON版とアニメ版で見た目は大きく異なるが、透明感のあるボディと、撃破時にキューブ状となって「パッカーン」と飛散する点は共通している。
漫画ようジャパでは登場しないが、描写されていないだけであり、存在しないと断言はできない。

NEXON版
" 輝き "と総称されるポジティヴな概念(自信や情熱、魅力など)を奪う存在。

ストーリー開始以前に大挙してパーク・セントラルを襲撃し、訪れる者に何の魅力も感じさせない場所へと変えてしまったことから、ジャパリパーク開園への大きな障害となっていた。
特に強い" 輝き "を奪った個体が、" 輝き "の持ち主の姿形を模倣し、特異な進化を遂げる例もあり、その一例であるサーバルとセーバルの関係性を軸に描かれたのが第1部であった。

サンドスターの性質の中でも、情報を保存して複製(再生)するという特徴が強く現れており、その挙動は敵対的というよりも、" 輝き "の保存と再生を目的とした機械的なものであるとされる。
個体間で行動基準が共有されており、劇中で「バージョンアップ」に例えられるように、あるタイミングから一斉に挙動が複雑化することもある。
一方では特定の目的に特化した個体もおり、第1部終盤ではバリア生成能力を持つ複数の個体が登場した。

ゲームシステムやシナリオの関係もあって汎用型のザコ、大型ザコ、ボス級に分けられ、ストーリー第1部後半には連携をとるよう進化した上位ザコの「黒いセルリアン」も現れる。
多様な姿をとり、ボス級セルリアンの中には恐竜をモチーフとした形状のものも見て取れる。
ヘビ系のアニマルガールがピット器官で存在を感知できることから、ある程度の熱を持っている様子。

戦闘では基本的に、仲間になったアニマルガール=フレンズの5人パーティで無数のセルリアンをやっつけることになるため、アニマルガールでも対抗し得る相手という立ち位置にある。というか、物語の本筋から離れて、アニマルガールたちの自己実現の過程を描く各種クエストにおいては、会話の区切りに作業じみて挿入される戦闘パートでちょっと登場するだけのやられ役、と化しているケースがチラホラ……。

 

アニメ1期
丸っこいボディに大きな一つ目を持つ、無機質なデザインで登場する。後述する石の設定も追加され、退治を専門に請け負う「セルリアンハンター」も存在する。ツチノコがピット器官で接近を感知していたのはネクソン版の設定と同様。

フレンズを取り込んでサンドスターを奪う習性があり、サンドスターを失ったフレンズは動物の姿に戻り、フレンズ時代の記憶を失ってしまうという(正確にはフレンズ化の直前まで個体の時間が巻き戻されることによる)。なお、飲み込まれてすぐ動物に戻るわけではない。第11話では数分間は飲まれていたサーバルが無事だった上、第12話でもかばんが戻るまでにも猶予があった。

サンドスター・ロウを吸収することで急速に巨大化する事例も描かれた。この際に、巨大化して動きの鈍った黒セルリアンを見たリカオンは、サンドスターの供給が追い付かずに自滅するのではないかと考察していた。このようにハンターの間ではセルリアンの活動源はサンドスターだという見解で通っているようだ。

フレンズの体格を下回る小型の個体は1話に出てきた1体のみで、以降は中型の群れや大型の登場が目立つ。第11話ではキンシコウが「自分の体格より大きいセルリアンの退治はハンターに任せるべき」と嗜めており、同時に「山火事のような存在だから遭遇したら逃げるように」とも促している。彼女の言葉からも、単独または少人数での行動が当たり前のフレンズにとってセルリアンが明確な脅威として認識されていることが分かる。

セルリアンはフレンズたちにとって忌避すべき相手であり、遭遇すれば逃走するのが基本だというのが共通認識である。どうしても撃破せざるを得ない場合は石の破壊を念頭に置いた行動が要求されるため、複数人による連携は必須だろう。

  • ハンター
    戦闘に秀でたフレンズの中には、セルリアン狩りを目的に動く「ハンター」と呼ばれるグループも存在し、噴火の度に新たな個体が生まれるであろうセルリアンの増殖に対抗している。
    1期にはキンシコウ、ヒグマ、リカオンが登場した。彼女らの口からさばくちほーでの活躍が語られたことから、各地に出向いて退治をしていると思われる。
  • 「へし」
    アニメ1期で設定された、セルリアンの弱点である六角形の石のような部位のこと。目玉のある側を正面とするなら、大抵は上面や背面など、正対していると見えづらい位置に露出している。この部位を的確に破壊できれば、セルリアンはキューブ状になって「パッカーン」と飛散する。
    アニメ1期第1話、サーバルの台詞で「いし」が「へし」にしか聞こえなかったことから、視聴者間において「セルリアンの弱点」を指す通称となった。もちろん劇中では一貫して「いし」と呼称されている。
  • 「セルリアンは人の近くにいた」
    7話で博士がかばんに注意喚起したときの言葉。
    12話で実はセルリアン対策のためにヒトがセルリアンの近くにいたと判明し、伏線に見せかけたミスリードだったことがわかった。
    しかし、この作中で出た結論は伝聞からの推定で導き出されたものだったため、二次創作の際には「近くにいた理由は実は○○だった」とも展開できなくはない。

黒セルリアン

アニメ1期11話、12話と登場した強敵。
サンドスター・ロウを吸収して自己修復と巨大化をするセルリアンで、石は体内に隠されている。
11話で映像のミライは、海を避ける、日中は太陽に向かって動く性質を報告している。-これを受けたかばんは夜間に松明によって海に誘導する作戦を打診した。

石以外のところを攻撃すると破片が飛び散るが、その破片でも個別に動くことが出来る
そして、石が海水に浸かると固まった溶岩になり、破片から分裂した個体も溶岩塊になる

  • 1期4話でアトラクションに散見されたものは、固まった分裂体だったことが12話で判明した。

このセルリアンの出現により、ミライ達は四神の像による結界を張り直した後にキョウシュウから撤退した。その後、かばん達も像の位置調整をして活動供給源を断った。

サンドスター・ロウ

黒セルリアンの活動源になっていた。サンドスターの山から噴出されていて、1期ではそれをろ過するために四神の像によるフィルターが設置されていた。ラッキービーストには濃度感知の機能が備えられ、高濃度の場合は警告を出す。

作中では「ロウ」が何を意味するのか触れられてはいない。
公式許諾を受けた海外での配信サイトでも表記揺れがある上に、これらの字幕がどれだけ元制作者の意図を汲んでいるかは不明である。

  • 英語字幕「Sandstar Low」(low=低い、悪い、下等な)。
  • 簡体中国語字幕では「砂之星ρ」(ρ=ギリシャ文字のロー)。

ファンの間では「raw(=未加工の、生の=フィルターで無害化されていない)」という見解もある。
これに関して、以下のイベントではたつき監督により次のようなコメントがあった。

いろんな説ありつつ、生、のニュアンス

たつきおにいさんコメント参加【ライブビューイング同時開催】「けものフレンズ」全12話一挙放送【lv295700989】2017/05/26(金) 27:22放送終了にて

例の異変

「黒セルリアン襲撃による職員退避」を現存するフレンズ視点で語った言葉だと思われる。

  • 1期ではツチノコが発言しており、ガイドブックにも散見される。

1期作中で提示された情報を統合すると、黒セルリアンを撃退するために職員退避後に爆撃機による空爆をした説が挙げられる。

  • 第11話では言及こそされていないが、火山の中腹に墜落した軍用機の破片や弾頭のようなものが散らばっており、セルリアンの挙動に軍事的な対処がなされていた様子が窺える。
  • 記録映像のミライが「島にあんなものが……」と困惑していた描写は、この爆撃機を指した言葉ではないかと考えられる。

ジャパリまん

アニマルガールが常食しているお饅頭型の食糧。
大きめの中華まんくらいのサイズで、上面にはパークの「の」印が押されている。基本のアンコ味に加えて、各作品で様々なバリエーションが存在することが言及されており、フレンズ化で雑食性を獲得したアニマルガールたちの味覚を十分に満足させるクオリティが維持されている。

フレンズごとの元の食性に応じて栄養バランスが最適化されており、汎用性のある複数の配合が用いられていると考えられる。完全栄養食、配合飼料にも例えられる代物だが、どこでどのように製造され流通しているのかは不明瞭。ラッキービーストが籠に入れて配給して回っていることから、フレンズたちが食糧を求めてちほー間を移動するような事態はなさそうである。
1期4話でツチノコが解説した内容に従えば、フレンズ間で物々交換用の擬似通貨や報酬としても機能しているらしい。
このようにフレンズ間のジャパリまんの受け渡しは1期でも散見され、以下にその例を挙げる。

  • 2話でトキがかばんに渡している。
  • 5話ではビーバーが博士への例として3か月分のジャパリまんを渡す約束をしていると口にしている。
  • 8話ではPPPライブ会場で自由頒布されている

疑問なのは、気軽に受け渡しをしていて栄養学的な効果を見込めるのかという点だ。特に5話での3か月分という長期間分を渡したとしたら栄養バランスもへったくれもない気がする

個包装用の袋(紙袋?)も存在しており、動物時代の習性で埋めたり隠したりしても問題は無い。

アニメ1期では植物性の原料として、パーク内の田畑で複数種の野菜(キャベツ、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、カボチャ、バナナ、サツマイモ、コメ)が栽培されているのが確認されている。

ゲームアプリ版では「ジャパリまんじゅう」「ジャパまん」と呼ばれ、ジャパリパークのお土産として作られていたものがアニマルガールに広まったという経緯が語られている。
システム的にはAP(いわゆるスタミナ)用の回復アイテムで、説明文には「多くのフレンズをダメにしてきた罪深い食物」と記されていた。厳選素材を用いた「特製ジャパリまんじゅう」ともなると、フレンズ垂涎の的であるらしい。

  • 味つけ / アンコ味、ミソ味、バナナ味、パイナップル味、高麗人参味、カレー味、プレミアム人参味、栗きんとん味

フレンズの世代交代説

ガイドブック3巻に掲載された、博士と助手による対談形式にて行われた設定解説のこと。内容としては……

  • 博士によると、人が記したフレンズ世代交代説に関する資料はない。
  • 動物に戻るとフレンズ化時点まで寿命が巻き戻され、フレンズだったときの記憶も失う。しかし確定情報ではないと思われる。
  • 博士は「例の異変」以降にフレンズ化した存在で、彼女が知り得る限りで同じ個体が2度フレンズ化した例はない
  • 助手は先代のワシミミズクと外見が酷似しており、同様の傾向が他のフレンズにも見受けられる。
  • 同種別個体が生まれる可能性は多胎児が生まれる確率に近い。
  • 助手の考察では、自分の周囲に同種個体がいなくても別のちほーで出会えるかもしれないらしい。
  • 博士と助手は「例の異変」以降にフレンズとなり、先代から図書館の司書役「まったり浮遊部」を引き継いだ。

などが書かれていたが、資料がないのに確率が算出されているなどよくわからない点も多い。

  • ヒトによる記述がないだけで先代の博士達がまとめた資料が存在すると仮定すれば矛盾しないかもしれない。しかし、その仮定では例の異変以前のことを知らないとの前置きをするのが不自然とも見て取れる。

キャラによる対話形式にて発表したことから、公式側も明言を避けているように思える。二次創作の際も遵守しなければならないということはないので頭に留めておく程度で良いだろう。

 

関連すると思しき描写
アニメ1期では10話においてサーバルが、記録映像に映ったサーバルキャットを見てたまに同じ種類のフレンズが生まれることがあるらしいと言っている。

  • 小難しいことに興味がないサーバルが知っていることから、フレンズの間では周知の事実なのかもしれない。

また同じシーンでは映像を見たサーバルが涙している。作中でのサーバルの弁解は「早起きしたからかな」であり、これに関した公式見解も見受けられない。

  • ファンの間では種族名が同じフレンズは、自分より前の世代の個体が持つ記憶を受け継ぐのではないかとの見方もあることを紹介しておく。

PPPはアニメ世代では3代目にあたる。
1期8話でマーゲイが、初代は4人、二代目は3人、三代目が5人で構成されていたと言っている。
ネクソンアプリでは4人組であり、ようジャパだと作中には4人が登場、単行本では扉絵にプリンセスが加筆された。

1期7話では博士が暮らすのに適してない土地で過ごすと寿命を縮めると言っている。

  • 世代交代説のページでは事故やセルリアンの襲撃によってフレンズ化が解けるとだけ言及している。

12.1話のサンドスター不足のセリフについて

第12.1話では、博士からバスのタイヤ探しを依頼されて張り切るアライグマに、フェネックが「歩きすぎたよー、サンドスターがもう……」と言って制している。このことからフレンズの活動は常にサンドスターの消耗を伴うものであることが推察できる。
第12話ではヒグマが野生開放に際して、仲間に「出し惜しみするな」と促しており、上記と併せて考えるならサンドスターの消費量を自分で調節できるフレンズも珍しくないのかもしれない。

また、NEXON版アプリの『ケロロ軍曹』コラボイベント内で、フレンズ化したケロロ達が元の姿に戻る条件としてジャパリパークから出ることが明言された。アプリはサービス終了してファンによる録画しか残っていないが、十分信用に足る情報である。

クルル 「ジャパリパークから出る。そうすりゃ元通りだ。まあ、またパークに来ればこの姿になっちまうがなあ」

ガイドブック第6巻では、「パーク外でもフレンズ化を維持するための装置」が描かれていたらしい。これはサンドスターからエネルギーを取り出して貯蔵するデバイスで、装着したフレンズは自然環境にサンドスターのない場所に赴いても動物に戻らないようだ。

 

以上のように何らかの原因でサンドスターが枯渇すると動物に戻るのは確定情報として扱って差し支えなさそうだ。

舞台設定のポイント

  • OPは雪景色だが、キョウシュウエリアのセツゲンチホーなのかホッカイエリアなのか、どこか。そしてどこを旅するのか
    • NEXON版ではパーク内は気候ごとに区分けされ、平原エリアはキョウシュウチホー、雪原エリアならホッカイチホーと、それぞれ呼称されている。アニメ1期ではパークを構成する島の一つであるキョウシュウエリアに複数の気候帯(さばんなちほー、ゆきやまちほー etc.)を併存させ、パークの広大さを演出している。
  • アニメ版けものフレンズ1期、そもそもヒトに何が起こったのか
    • 1期で描かれたジャパリパークに何が起こったのかは定かではない。そして、さばんなトリオが巡ったのはパーク内の一エリアに過ぎない。あまりに大きな余白は1期の忘れ物であり、置き土産であり、スケッチブックの真っ白なページでもある。
  • ビーストの有無
    • NEXON版ではアニマルガールが人語を話せなくなる「ガオガオ病」という奇病が登場しており、放置していると理性を喪失してしまうという。ビースト設定との関連は不明だが、創作のヒントにはなるかもしれない。
  • フレンズ型セルリアンの有無
    • 「フレンズやヒトに近しい姿をしたセルリアン」はNEXON版から登場している要素。セルリアンも登場人物と思えば、役者がまた一人増えるだろう。
  • 環境の問題は何か(フレンズ間ではなく)
    • じゃんぐるちほーでは交通網の整備、こうざんではお店の宣伝、ゆきやまちほーでは施設の点検が課題として提示された。「解決するための紛争(ギスギス)」を用意するよりも、お手伝いや助け合いによって、その場所がより良くなるような働きかけが出来ないかを考えてみよう。
  • 共存動物というテーマ
    • フレンズ化によってもたらされる新たな共生のかたち。1期第5話「こはん」が顕著な例だろうか。
  • 記憶を取り戻すというテーマ