鳴宮 啓

Last-modified: 2014-12-08 (月) 06:23:45

「No mercy(容赦無しだ).」

Code:Eques Black
Name:鳴宮 啓(Kei Narumiya)
Breed:Cross
Syndrome:Bram Staker/Chimaera

UGN枡出市支部で、イリーガルとして活動している外部戦力(フリーランス)
“悪魔憑き”と呼ばれる能力者の血統を継いでおり、
絶滅種も含めた生物の因子を血の記憶の内から呼び出し、用途にあった肉体を再構築する力を持つ。
本来は状況に合わせて様々な形態を使い分けることによって、高い融通性を誇る“悪魔憑き”だが、
幼少から本能の一部として使用されている内に形態が固着してしまった経緯を持ち、自力で融通できる範囲は広くない。
代わりに獲得した外形は因子を継ぎ接ぎし作り上げた肉体を、ボディイメージに適うよう血液の鎧で縛り上げたもの。
正攻法の白兵戦闘に特化し、激増した筋力を支えに大剣を得物とすることから、
12分類においては、“悪魔憑き”の典型であるエグザイルではなく、キュマイラを副属性に持つと解されている。
ブラム=ストーカーシンドローム特有の、レネゲイドウィルスが活発に活動する血液は、
“因子の引き出し”としての機能をさび付かせた代わりに、
戦うために必要な要素を人形に押し込めただけの獣化形態を駆動させる“燃料”としての性質を強めており、
多数の異種が混合した肉体の潤滑剤として、各部の筋組織に最高のポテンシャルを発揮させる。

人物

コードウェルのFH転向、UGN破壊宣言、日本の重点区域宣言に伴う、
日本支部への増援として国内入りしたイリーガル。
本来の生まれは海外のクロドヴァという内戦国で、幼少時にコミュニティをなくした所を引き取られ、
能力と依頼に絡む、チルドレンに近い生育環境で育ってきた。
素性のため、人の内面にはむしろ踏み込まないのをマナーとしており、
変人との付き合いが多かったこともあって、大抵のことには深入りせず受け流すが、
日本ではそれが過ぎて、他人への愛想と関心がなさ過ぎると取られることもある。
かつて失った一人の友人より教わった、他人と損得無しで繋がろうとする価値観に感化されており、
「等価の交換」を唯一の繋がり方とする立場から未だ動けずにいる一方で、
何があっても相手を大切にする、助ける「絆」のある関係に、漠然とした憧れを抱いている。
そうした価値観の実在を信じるために、死んだ親友の行動をなぞり、その考えを理解しようとしている。
故に役に立とうとする言動がしばしば顔を出すが、言ってみれば過渡期にあるその精神は、
歪むことのない内に汚れ、余分な期待を持つことがなかったため、
特に意識することのない仕草や言葉で、他人を無遠慮に傷つけることがある。

作中での言動・活躍

イリーガルとしての活動も仕事の一環として引き受けているものであるため、
能力に見合わない場合や要請が立て込んだ場合でなければ、大抵の依頼には協力する。
また、上述の「親友の言動を理解する」という目的から、困窮した人間に報酬を度外視した協力を行ったり、
「誰かのために理解しがたい努力をしようとする人間」の内面に興味を持つ。
本編中では現在に至るまで動揺やブレを経験することはなく動いてきたが、
はるにとっての「家族」が「大切な存在」であることを知り、
記憶に残っていない自分の「家族」に思いを馳せる他、二人への報酬によらない協力を申し出るようになっている。
また、二話にて紫苑から個人的に追っていた事件についての情報を代価として依頼を受けたことで、
路考 宗次郎の不信を招き、監視任務を命じられたの迷いを加速させる事態を招く。
三話にて対立は一応の収まりを見たが、路考と互いに対する疑いを棄てきっていないという点で、
UGN側に完全にはつかない中立を維持した立ち位置になっていると言える。

PTでの立ち位置、繋がり

チームの中では唯一前衛として、後衛に接敵しようとする敵と打ち合う役割を担う。
絡め手に向くエフェクトは習得しておらず、直接的な攻撃以外は不得意だが、
血液と肉体の消耗を代償に、筋肉のパフォーマンスを跳ね上げる能力を持っており、
自分と敵の体力を天秤に掛けながら、刃こぼれしない錬成金属製の大剣を武器に耐久性を削っていく。

上述の姿勢から余り内面に踏み込まないため、メンバーとの私生活での繋がりはやはりない。
だが、「家族」を持つ愛とはるには興味を持ち始めており、
その空白を傷痕として持っている星の偏りにも、僅かに気付き始めている。
三話ではるの方から三人に一歩踏み込んだこともあり、今後啓の方から関わりを深めていく可能性も見えてきている。

バックグラウンド

設定の補遺的な内容をメモから引き写したもの。
長さもあって格納。

鍔広帽に拾われた後、彼の拠点に併設されている寮で成長。
表向きの体裁は孤児院。資産家が寄付したという体の旧邸を改装した外見、
中身は食客を抱えたフリーランスに似つかわしいアジト。
使われ方は様々で、啓と同年代のように「寮・学校・訓練所が一体化した生活の場」としている連中以外にも、
自身の拠点が定まるまで身を寄せている奴、武器の保管所として倉庫代わりにしている奴、
一部施設を使うために来る奴、用はないが遊びに来る奴、等々、色々な面々が出入りしていた。
世界的拡散から未だ間もなく、生まれつきの能力者には青少(幼)年が多いため、
啓と同様に「教育等を任せる」契約で入っているオーヴァードは常に何人かいる。
出て行く時期は人それぞれで、用意された環境が不要になったら契約内容を変更、或いは解除し、
それぞれ思い思いの場所/社会/共同体に巣立っていく。
傭兵業を続けるかどうかは自由だが、真っ当な生活に馴染めず今まで通り斡旋を受ける人間も結構な割合で居る。
衝動のせいとも言えるし、拾ってくる場所が場所というせいもあり得るし、生育環境が終わってるという意見もある。
ただ、大体は放っとかれれば死ぬような場所から拾われてきた連中であり、
状況から脱するのにかかった分の費用だけ払って出て行くことも可能なため、
OB・OGの現職割合がアレなのは、結局は残った奴の性質のせいである、という言がメジャー。

以下は啓の同年代の寮使用者。
年齢は上から、ウロブラ兄>ウロブラ弟=サラバロ>啓>モルサラ。
互いの関係は少し変わっていて、「同じアパートに住む他人」をベースに、
その上から「寮仲間」「クラスメイト」「部隊の仲間」の仲が付加される感じ。
他人の素性は詮索しないのが自然発生的に出来たルールで、付き合いの悪い奴もざらにいるが、
大体は年恰好が近いこともあり(拾ってくるやつも選んでいるのか?)それなりに仲良くやっている。
同じ依頼を受ける時もあるが、別にチームを組んでいるわけではない。
学校など、年恰好が近い面子をまとめて放り込みたい時に、数人一緒に声がかかるだけである。

  • 前衛、モルフェウス/サラマンダー
    引っ込み思案、内向的。
    炎熱特化のくせに全く無口。ただし、秘めた気の強さは炎そのもの。
    鍔広帽を「ぱぱ」呼び。喋らないせいかそんなに流暢ではない。イタリア混血系、マフィアの娘。
    最初は重点的に育成されている啓を一方的に敵視していたが、
    数年経つ頃には部屋の漫画を勝手に読み散らかされる程度にマイルド化した
    (遠慮がないという方面で傍若無人なのは知り合いには共通)。
    モノにこだわりあり。その辺りが啓と気が合う。生き別れの姉がいる。
    お姉ちゃん子であり、気に入ったOGが遊びに来ると絡みに出て行く。
    啓の世代では寮内唯一の女子で、性格も相まって「姫」の相性で呼ばれていた。
    ファミリーを売った裏切り者と、事件の数年前に引き取られていった姉を探している。
  • 後衛、サラマンダー/バロール
    貧乏人男子。生まれはアメリカ、性格は弱気。
    ちょっとした不幸が多い上ややドジ、押しの弱さから年下の姫に舐められ足蹴にされるなど、大変な苦労人。
    派手な方向に癖の強い面々の中では最も地味で、戦闘においてもミスや怯え、緊張が目立つが、
    「大切な人」と結んだ約束、という秘かな絆を持っており、本当に追い詰められた時の芯の強さでは実は誰にも負けない。
    世界を回って戦い続けることを選んだのは、「大切な人」の治療のためにかかる法外な費用を稼ぎ出すためと、
    最先端の技術についていち早く知り、渡りを付けることが出来る鍔広帽の男との契約のため。
    勉強は得意ではないが、教えるのは上手で、英語を学び始めたばかりの啓の自学を助けていた。
    またオタク趣味があり、啓が「必修科目」以外のアニメについて詳しくなったのは彼のオススメに影響を受けてのことである。
     
  • 前衛、ウロボロス/ブラムストーカー
    ウロボロブラム兄弟・弟。
    単細胞・血気盛ん・狂犬並の闘争本能と、
    遺伝子が歴史に背を向け全力スプリントして生み出したような少年。
    殆どノリと本能で生きており、美味いものと美女に目がなく、計画性というものが1ミリも存在しない。
    元々は由緒ある生まれを持つ名家の子であったが、FHの陰謀によって流浪の身に。
    エージェントと戦い続けながら、北欧各地を逃げに逃げ、
    最終的に鍔広帽の男と話を付けた兄に連れられ寮へと入った。
    能力に覚醒する前から非常にけんかっ早く、上流階級の同年代の男子達をことあるごとに叩きのめしていた。
    まっすぐながら強烈なその気性は目覚めて後も変わることなく、鍔広帽の男が持ってくる依頼も二つ返事で受け入れている。
    兄は初め彼を戦いから全力で遠ざけようとしていたが、彼がそれを受け入れることはなく、今では兄の無二の相棒として認められるまでになった。
    メンバー唯一の女子である姫に懸想しているが、バカ呼ばわりのうえ体よくこき使われており、一向に報われる気配はない。
  • 後衛、ウロボロス/ブラムストーカー
    ウロボロブラム兄弟・兄。北欧の由緒ある大企業の御曹司だったが、折は斜陽の頃。
    FHが糸を引く外資系ファンドに乗っ取られる騒動が起き、
    エージェントたちが暗躍する過程で一族の血に秘められていた能力に目覚める。
    年下の弟を守りながら、機密保持とウロボロスの血の獲得をはかるFH勢力と戦った。
    鍔広帽の男とは情報融通のための契約を結んでいる他、
    未だ教育課程を出ていない弟のために共に拠点の寮で暮らしている。
    年齢は大学数回生ほどで、自身も勉強に精を出す。なお、インテリ系に見えるがこれで放蕩の類も得意であり、
    啓の知っている遊びの大半は、粋がっている弟からではなくこの兄から教わったもの。
    また、怜悧な美貌・沈着・自信家と、貧乏サラバロとは様々な面で正反対だが、
    約束を胸に秘め、身の危険を厭わず戦う姿にシンパシーを感じているらしく、
    彼が不安定になった時にはそっと支えの言葉をかけてやることも。

人間・出来事との関係

組織

日本におけるメインのクライアント。
鍔広帽による保証を受けて国外から派遣された増援、という位置づけで、
言ってみれば身元の保証された派遣バイトという立ち位置。
保証人となった人物はそれぞれだが、同様の経緯を経て国内入りしたオーヴァードは他にもいる。
そして、ボロを出したり出さなくても黒いと疑われた手合いも中にはいる。疑いも故なきものならず。
この枠、日本UGNとしては良くも悪くも、単に戦力を期待するという意味合い以外に、
①海外支部・FH等からの潜入者を燻り出す遡行経路
②国内の趨勢に興味を持つ国外の「中立・協力的」他者との接触経路
と言った向きでの価値を持っており、鍔広帽のスタンスとしては、啓の派遣は②に該当するものでもあるようだ。
厳戒態勢、鎖国に近い国における、数少ない信任入国枠を使った伝の開拓、と言った風情である。
啓は彼からの斡旋を受けて活動してきた身だが、本質は一人のフリーランスエージェント。
半ば強制ではあったが、趣旨には賛同した上で今回の件を受けている。
また些少ながら、自分が血を受けた地について、実態がどんなものか気になったという理由もあったようだ。

UGNについて仕事を引き受けているクライアント。
クーデターを起こした改革派の一人が、私的な繋がりを持つUGN高官とのコネを通して“派遣枠”を閲覧、
戦績・スタンス・活動区域を鑑みた上で依頼を持ち込んだ。
組織の建前上、余りUGNに近しいオーヴァードを使うことが出来ず、
かといってUGNを介さない伝では、世を忍ぶ人材のリクルートは覚束ない。
自前の人材だけでジャーム被害に立ち向かうには、論外級に戦力が不足している。
現実と理想の摩擦に苦しむ組織としての、ギリギリの妥協点である。
体裁は「メンバーと伝を持つフリーランスのオーヴァード」であり、
イリーガルながらUGNに籍を持っていることも公言は出来ないが、
担当オペレーターなど実情を知る人間は一定割合存在しており、
啓が国内の事情について収集する際の、UGNに頼らない情報源として持ちつ持たれつの関係にある。

人間

友達、という言葉を使って表現する数少ない相手。
詳細は語られたことがないが、一月という短い時間の中で啓の懐に踏み入り、
影響を与えたという点から言って、人と関わることを怖じないタイプだったと思われる。
はるなど、日本にやってきてからの人との関わりの中で、
たびたび遺した言葉がリフレインしてきている。

親代わりであり、仕事の斡旋者。
拾われた時、彼との間に結んだ契約は、「少ない対価の代わりに、人間として生きられる環境を揃えること」。
提示された条件を呑んだ形でろくに交渉もしなかったが、啓自身は契約の内容に異議を唱えたことはない。
彼へのロイスは、鍔広帽個人に対する感情もあるが、
彼との契約者として同じ環境で暮らしてきた、年恰好の近い仲間たちへのロイスも代表している。
こうした傾向は啓のみならず、他の同年代の仲間たちにも見られるようだ。
気ままで行方知れず、常に家を空けているような風来坊ながら、
集団の顔として、個々の契約者の内に強い印象を残している男である。

  • 正体不明の少女?

“黒い太陽”事件において、啓たちのチームが一時行動を共にした少女。
FHエージェントによる追跡を受けていたことの他、素性については知らず、
名前さえろくに尋ねる暇もない内に争奪戦が開始。その果てに、最後は自発的にチームから離れていった。
彼女が事件に関わりを持っていると知ったのも、事件後のことである。
一部には彼女を“黒い太陽”の名で呼ばれた“何か”の要素と推測する見方があり、
それを理由に、啓は事件後の彼女の足取りを探っていた。

蒼サイド三話にて、実際は彼女が、
事件主導セルへのカウンター的立場に立つオーヴァードであったことが判明した
(路考情報)。
つまり……

素性不詳の依頼人。
立場の上では同じフリーランスということになるため、
情報源としての希少性を認める一方で、そのバックボーンについては当初から懸念を持っていた。
緋桜戸家司両家の動きについて知ったことで、
疑いはある程度晴れた様子だが……?

籍を持つ支部の長。
紫苑による仮説の提示もあり、一話終盤以降は言動を疑う姿勢を見せたが、
三話終盤、マスターレイスによる襲撃計画を前に、
伏せてきたものを表沙汰にしたことで、UGN日本支部の内情を共有。
その吐露を通してある程度の理解を持ったことで、関係が一定の進展を見た。
これによって、疑いを晴らしていない点に変化はないが、スタンスは元の中立へ戻ったと言える。
路考には支部の長として部下を使う面と、教育者・保護者として年少者を慮る両面があるが、
啓のことは特に前者の側面から捉えているようで、彼としても啓と同様の見方を持っている様子である。

チームメイト。兼……?
一話で面識を持って以降、仕事仲間として接する過程で、
同類としての認識を持つようになる。
が、三話にて戸家司家の実情を知り、感情的になった星から背を向けられたことで、
星が自分の知らないものを持っていた人間だと気付かされ、困惑。
傷つけたことに対して、どう振る舞えばいいか判らないまま、愛から「友達になれ」と告げられるが……。

チームメンバー。
二話において、愛の家族に対するスタンスを知ったことで、
その発想について興味を持つ。
言動のエキセントリックさは、変わりものも多かった啓の人生でも大物級らしく、
受け流しかねて辟易する場面も見られる。
一方、自分の知らない世界に生き、躊躇のない日々を送っているその姿勢に対して、
ある種の信頼を寄せている部分もあるようだ。

チームメイト。
二話で愛同様に違う世界に立っているということを垣間見たため、
三話にて協力を要請された際にはこれを承諾。
目的を果たすために力を貸したが、
関わりを持ちながら、彼女が抱えている影に対しては違和感を僅かに抱く程度に留まった。
愛とのやり取りでもそうだったが、その発言から、過去に友人に貰った言葉を想起させられており、
分かち合う部分が少ないながら、内面へ踏み込んでこようとするアプローチには、
自分からも応じる向きを見せつつある。

出来事

“ストライクハウンド”による敵地強襲と並行して展開されていた、市街地の防衛戦に増援として参加。
発生した惨劇を間近で目の当たりにした、生き証人の一人となった。
一連の出来事を首謀したメンバーの消息を追っており、
事件前の数時間に接触を持った少女の情報をその手がかりとしていた。