二話「ほんとうのこと」

Last-modified: 2014-10-31 (金) 21:59:07

 
そしていつもの日常

いつもとおなじ、ということ。
いつものように目覚め、いつものように食事をし、
いつものように学び、いつものように日が暮れる
繰り返す日々
イツモノヨウニイツモノヨウニ

常におなじ日などあるわけもないのに。
 

あらすじ

既報に違い、「ウィルスの汚染拡大」と「発症の強制促進」という凶悪な能力を備えていたジャーム“感染源”は、
戦闘の末に捕獲され、紫苑と繋がりのある“中枢評議会(アクシズ)”議員、テレーズ・ブルムの有するラボへと送られた。
日常へと戻り、家族と共に食料品の買い出しに出ていたは、
同じく買い物にやってきていたはると偶然に接触した帰り道で、小学校の頃同級だった少年と再会する。
少年の名は柳染 雄太。かつて、心ない一言によって両親に傷を負わせ、
の覚醒の引き金を引いた張本人だった。
つれない態度で対応するに対し、ワーディングを展開した彼は能力を使用。
その影響により認識を書き換えられたの二人の父親は、
その場にいた愛をはると、はるを愛と取り違えて捉えるようになってしまっていた。
一方、“感染源”がテレーズサイドに回収された件について支部長・路考呼び出しを受けたは、
再現実験に関与しているとされるUGN上層部についての懸念から、回答を濁す。
代わって彼を呼び出した紫苑は、“黒い太陽”事件に関する情報をその対価として、
柳染 雄太――FHエージェント“Mein whan(我が妄想)”の捕獲を依頼するのだった。

解説

蒼サイドがGGXと呼ばれる発端となった第二話。
前回自身の覚醒と同様のシチュエーションに遭遇したの身体に変化が起きたことで、
「再現実験」に関する一つの影響がPLに提示された他、
「それぞれのPCが各話で覚醒にまつわる事件に巻き込まれる」という蒼サイドの物語の展開や、
「『信用できない』UGN上層部への態度をどうするか」「『信用できない』紫苑への態度をどうするか」、
「彼女の個人的な依頼を引き受けるのか」といった、シナリオ全体に絡む幾つかの選択肢が示された。
今回「実験」に巻き込まれることとなったはブレることなく一貫して対処に当たったが、
彼女と入れ替わって桜野家と生活を共にしたはるの方がむしろ影響を受け、
後の三話での不安定に続く精神的な動揺を経験することとなった。
なお、この回で敵として対峙することになった柳染は、紅サイド一話の青山と同様、
次回以降の登場は予定されていなかったが、の行動によって死を免れ、
ラボの紫苑の研究室にて暮らすこととなった。
嬉々としてギスギスを連呼するPLと首に地雷をかけるGMによる卓としては貴重な、救いのある結末に落ち着いたと言えよう。
でも桜野さん、それはそれとして、紫苑さんのブレイクには少しでいいんで、歯止めを……かけてあげてください……。