路考 宗次郎[蒼]
伝習台付属枡出高校の理事を務める壮年の男性。
同時に枡出高校の正体でもあるオーヴァード教育施設の統括者であり、
そこに本拠を置くUGN枡出市支部の支部長でもある。
かつてはコードウェル博士に近い位置にいた、UGNの理想の信奉者。
目的のためには非情な判断も躊躇なく下すドライな言動もあって、
紫苑の仮説を聞いたPC・PLたちからは敵か味方か判らないグレーの認識を持たれている。
UGNの国内における重要施設である教育機関の長を任されるだけあって、
情報網は広く深く、教育者ならではの絆で結ばれた卒業生たちからのそれは、
混乱状態にある現在の日本国内においても高い信頼性を持つ。
それだけに、蒼サイド一話・二話・三話において繰り返されていた「情報の不十分」は、
長く不可解な事態とされ怪しまれていたが……。
三話第四回にて、それが日本UGNに深く根を張る
緋桜家・戸家司家の働きかけによるものであったことが判明。
更なるレネゲイドの力を得て勢力を増すべく両家は再現実験を後押しし、
悲劇を防止しようとするUGN側の情報を他に融通する一方、
再現を行うFHセルなどの情報を調査側から隠蔽する、
といった情報操作を行っていたのだ。
路考が自分の口を通して語ることで初めて開示された情報であり、
先の疑いもあって、その説明を信じるべきか否か、チームメンバーの間ではすぐには答えが出ず、
現在もこれとはっきり定まってはいないが、
白魔迎撃戦前に愛が「信じることにする」とスタンスを示した他、
啓、はるも、完全に信じた訳ではないにせよ、
比較的ニュートラルに近い見方で彼との関わりを続ける方針を採ることとした模様。
逆に彼は、このカミングアウトによってロイスに対する負の感情を強める結果となってしまった。
現在のロイス欄記述を見る事で、彼の心の動揺を窺い知ることが出来る。
なお、UGN和田部市支部の支部長・源さんとは旧知の仲。
東海道へ自ら足を運んで、珈琲をすすることもあるようだ。
出会すと嫌な顔をする元生徒もいるが、それはそれ。
表に出る言葉と態度だけが、付き合いをどうにかする全てではないということである。