バシリスク【ばしりすく】
- タラの影ミッション「また別の錬金術師たち」のボスとして登場するトカゲ。
だが、ただのトカゲにあらず。
非常に高い保護と各種パッシブディフェンスLv.2を持ち、さらに非ダウンの特性を持つとんでもないヤツ。
その上非常に好戦的なため、初級でもソロでの撃破は熟練者といえども注意が必要。
また現在はバッシュスキルの実装により、ディフェンス中のバシリスクを一方的に攻撃できる
出典
- 蛇に似た魔獣の名としてかなり古い時代から登場している。
- 古代においてはバシリスクはヤマカガシ(毒ヘビの一種)に似た姿をしており、頭に冠に似たトサカを持ち、コブラのように体を半分持ち上げて進むという奇異な特徴を持っていたとされる。その名の意味は「蛇の王」または「爬虫類の王」を意味する。極めて危険な毒を持ち、吐息が猛毒だったり、血液が猛毒だったり、はたまた体表から放出されているとされた。バシリスクの住む一帯はその毒によって空気も土も汚れ、草木すら生えない一面の砂漠になってしまうとされた。そのすさまじい毒気のためか、普通の人間ではその姿を見ただけでも命にかかわるという。
- 中世にはいってからはより具体的なバリシスクの姿が肉付けされるようになる。7年生きた雄鶏が産んだ卵をヒキガエルが8年暖めると生まれるとされ、また(なぜか)コカトリスと混同されており、鶏のような姿をしていたり、はたまたバシリスクとコカトリスは雌雄の関係にあるなど、様々な解釈をされた。
また、その危険性はより大げさになり、牡牛を丸呑みするような巨体であったとか、火を噴く、目を合わせると石になる、睨まれただけで衰弱して死に至る、周囲数キロに近寄るだけで毒を受けるといった怪獣のような解釈をされるようになった。- 現在でも門塀の彫刻などその名残が見られる。これは日本で言う鬼瓦のようなもので、そのすさまじい生態から、逆に家の守り神として家紋や軍旗に用いるケースが割りと少なくなかった。
- 近世においては中世の大げさすぎる危険性を喧伝しすぎたためか、逆に「そんなに大規模な被害が生じるならどこかで目撃されているはず」「近寄るだけでも危険なのにそんなに詳しく生態がわかるものか」といった至極現実的な声が上がるようになり、あっという間に空想の生き物に堕してしまったという。
- 一般的なRPGにおいては猛毒を持つ、石化してしまう、などの厄介な状態異常を使ってくる敵として扱われることが多い。
ただし石化についてはコカトリスと混同しているとする説もあるため、使用しない作品もある。
マビノギのバシリスクはそのような能力は持っていないのでご安心を。- 伝承上のバシリスクにそっくりだということから、バシリスクという名前をつけられたトカゲも実在する。
このトカゲは水面を二足歩行で走るなどの行動で有名。水面を歩行する奇跡を起こした聖人にちなんで「キリストトカゲ」と呼ばれることもあるとか。
もちろんマビノギのバシリスクはそんな行動はしない。したらしたで恐ろしい。- ちなみに余談の余談だが、アニメ化もされたコミックス「バジリスク~甲賀忍法帖~」(原作:山田風太郎 著:せがわまさき)のタイトルはこのバシリスクから取られている。忍者ものでバシリスク?と首をかしげるかもしれないが、主人公(の一人)甲賀弦之介は瞳術(一種の催眠術)で睨むだけで敵の命を奪うというすさまじい忍術を習得していることにちなんだもの。その凄惨さ、強烈さは魔獣バシリスクさながら。
- 伝承上のバシリスクにそっくりだということから、バシリスクという名前をつけられたトカゲも実在する。
- よく間違えられるが、バジリスクではなくバシリスクである。
名称としてはどちらも正しい(原語の発音の問題)が、ゲーム内ではバシリスクの表記になっている。