アンケート関連/禍話アンケート2022【怪談手帖/家・トイレ】

Last-modified: 2022-06-08 (水) 23:36:56

怖い話、好きな話を分けると大変な事になるので、推したい話を書き込むアンケートでした。
ご協力いただいた20名の方、ありがとうございます。
集計期間:2022年5月24日~6月7日まで

ちなみに今回が集計期間が2週間のアンケートで初でした。そしてジャンル別形式のアンケートも。
いつも通り題名を全てwiki内検索で合っているか確認してから表を作っているのですが、これまでのアンケート結果とは少し違った結果になっていると思います。(検索でアンケートのページがヒットしないものが多かったので(*σ_σ)




怪談手帖(推したい話)

行進するカフカたち5
苧うに4
変容の実例4
S町の凧3
ぬりかべ 二題3
桂男3

2票

家姫/海水浴/叫び/山羊のいた家/紙芝居屋/太陽の幽霊

1票

クジラウタ/「自然仏(じねんぼとけ)」/「天狗のこと(仮)」(原題:檜舞台)/ギガ母さん/たどん/まとわり/ミドチ/ヤジウマモドキ/火車/狂言獣/祭り覗き/在りし日の歌/白桃/風鈴/巳の年/面霊気/毛羽毛現/鵺池の写真


怪談手帖(その他感想など)

余寒さんの作はどれも美しく、又じっとりと恐ろしく、何度も聴き(読み)返したい程好きなので選ぶ事が難しかったです。全部好きです。余寒さんは、妖怪がキャラクター化され親しまれている現代において、怪異が元来備えていた怖れを掘り起こしてくれる希有な怪異の語り部だと思います。
余寒さんの作品の中では、少しだけ異世界に足を踏み込んでしまったような不安に駆られる怖さを感じる作品が、一方でなぜか同時に妙なノスタルジーも感じられて味わい深くて好きです。
「巳の年」は自分や家族が巳年生まれなので恐怖倍増で最高でした
怪談手帖はどれも素晴らしいのですが、まず何をおいても「ぬりかべ」を推しておかねばならないという気持ちがあります。怪奇現象から、名前が与えられ、図像が加わり、ゆるかわなキャラクターとなっていった妖怪というモノをキャラクター、図像、怪異へと逆回しする試みは何点かありますが、これは現時点での一つの到達点ではないでしょうか。鬼太郎を守るコンニャクみたいなアイツがあっという間に曖昧でつかみ所のない、ものすごく不気味な存在に還元されてしまう……。放送時に絶句し、これは大変なことになった、うわあ大変じゃ、と戦慄したのを覚えています。
聴く形式だからこそ、怪異の声を違和感なく持って来られると大変心臓に悪いですね。
美しいです 紙の本で手元に置いておきたいほど
傑作だらけの作品群から3つ選ぶのは苦労しましたが、好きな話を選びました。
特に「行進するカフカたち」は、余寒さんの書かれる文章の美しさから情景がありありと思い浮かんでくる体験にぞっとすると同時に感動した話です。記憶を失くしてまた初めて聞いたときの衝撃を味わいたいです…。
2021年分までしか追いついてません。ちなみに次点は「行進するカフカ」
余寒さんの文章はもとより、かぁなっきさんの語りによる面霊気の最期の断末魔がいまだに耳にこびりついて離れない『面霊気』、色んな人に聴いてもらって、厭な気持ちになってほしいです。
かなり悩みました。上記の他にも「ぬりかべ」も推したい話です。改めて聞き直して気づいたのですが、認知が歪む・記憶が消える話に恐怖を感じて惹かれるのかなと気づきました。桂男は家族というより身近な存在の人間が消えてしまうところが怖く、印象に残っています。叫びは不幸の後、残された家族が元に戻ることが出来ず、激しい感情が淡々と綻びにように表現されているところがとても好きです。


家・トイレ(推したい話)

例の家(件の家)7
からっぽの家5
おばけがでる日2
ダンボールの家2
もうどうでもよくなった家2
扇風機の家2
地下室のある家2

1票

いつもきれい/おかあさんの家/お兄ちゃんが来る家/かぞくの家/がらがらの家/クルクルパーの家/だらだらしている家/だるまの家/トイレのピザ/とりかえしがつかない家/はかられる家/バケツのしかえし/ひっちゃぐなよ(そおどの家)/まみさんの家/ルンバの家/遺骸の儀式/一階の女、地階の男(九死の夜)/花子さん譚「好きな色は?」/花子さん譚「水が……」/鬼火の走る山/鏡のない家/行き止まりの家/首のない家(夜叉の家)/就寝の家/小倉のデパートよもやま話/人が死ぬトイレ/人形のいる部屋(まちゃがる)/赤い手形の家/土葬だった家/覗かれる家/忘れられた家/本当の家/藁の家/灯籠の家

「鬼火の走る山」は題名は山ですが、親戚の家の話でもあるのでそのまま入れてあります。


家・トイレ(その他感想など)

からっぽの家は個人的に最凶です。
ト…?詳しくないんですけど怖い噂のある恐ろしい遺物ですよね?良くないと思います
何でこんなにヤバい家があるんだよぉ!
中でも例の家は現在、過去、さらに過去の入れ子構造の妙が素晴らしくて何度も聞き返してしまいます。
あと「水が……」は一瞬マジでかぁなっきさんがおかしくなったのかと思ってリアタイ時に鳥肌が立ったのを覚えています。
禍ホームは名作揃いなので選ぶのが大変でした!
アンケート実施ありがとうございます!新しい形式で回答するのが楽しかったです!年5回予定とのことで大変だと思います、どうぞ無理のないようになさってくださいね。
「例の家」は禍話には珍しい、わかりやすく綺麗に筋道が通るお話ではありますけれど、これをリアルタイムで聴いた時の「うわああぁぁ」感は忘れがたいものがあります。一言で何もかもが解き明かされる、良質のミステリの味わいもありますね。
「扇風機の家」は「今からそこに行きま~す!→死!!」な禍ホームの型から外れた、三日に渡る物語であることが美味です。一晩おきにじわりじわりと迫ってくる不安、不穏。それに見合う恐怖。たっぷりとした幅を楽しめる一話だと思います。漫画版も傑作でした。
「おばけがでる日」はトイレの括りを外しても、不条理系禍話の中でも十指に入る好きなお話です。外でならまだしも、家の中でこんな無茶をやられたらたまらない。こういう、家にいたらダンプが突っ込んできて、しかも運転席には誰も乗ってなかった、みたいな寄る辺ない気持ちになれるのは禍話だけですね。ヤッタァ!
ト......?
家もトイレも 誰しもにあるから 普遍的にこわいですね
小倉のデパートよもやま話は厳密にはトイレ話ではないかもしれないのですが、デフォで幽霊が出るトイレというのが個人的に衝撃でしたので入れさせていただきました。(カウント対象外にしていただいても構いません!)
2021年分までしか追いついてません。それでも次点が多すぎて決められないっ!
『九死の夜』は、警告してくる存在の異常な姿、怪異に名前を知られているという恐怖に心底ゾッとさせられた、個人的に一番好きなトイレ譚です。
廃墟に住み着いたサイコパスの話かと思いきや、厭なオチがついてしまう『がらがらの家』、タイトルを音で聴いただけでは「?」となるものの、聴き終わった後は「なるほどなあ!」と膝を叩きたくなる『そおどの家』も好きな「家」の話です。
今回のアンケートも結果を拝見するのを楽しみにしています。いつもありがとうございます!
家でトイレに入って居室に戻ったら全然知らない女が床を高速ノックしながら「はじめまして」と挨拶してくる話も好きなのですがタイトルや放送回を失念してしまったため入れませんでした……。
いつもアンケート実施ありがとうございます!!!集計作業にご負担を考えると、期間の短縮は順当かと思います。むしろ二週間もあって助かりました。
ほぼ毎日wikiを利用させていただいています。いつも編集、集計等ありがとうございます。今回のジャンル別・推したい話の形式、とても良いと思います。推し禍が多くて選ぶのは大変ですが、個人的には怖い話・好きな話より選びやすかったです。





アンケートに答えてくださっている方の人数はこれまでのアンケートより減っているのですが、選りすぐりの分母の方々が回答してくださっているので、かなり面白いラインナップになっていると思います。
1年に5回アンケートを行うのはまだ不安な部分がありますが、なるべく無理なく続けていけるよう心がけたいと思っています。