フランクリンの十三徳

Last-modified: 2017-11-06 (月) 22:44:56
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「節制」飽くほど食うなかれ。酔うまで飲むなかれ。

頭や体が鈍くなるほど食べないこと。はめをはずすほどお酒を飲まないこと。

「沈黙」自他に益なきことを語るなかれ。駄弁を弄するなかれ。

他人あるいは自分に利益にならないことは話さないこと。余計な無駄話はしないこと。

「規律」物はすべて所を定めて置くべし。仕事はすべて時を定めてなすべし。

自分の持ち物はすべて置き場所を決めておくこと。仕事はそれぞれ時間を決めて行うこと。

「決断」なすべきをなさんと決心すべし。決心したることは必ず実行すべし。

なすべきことをやろうと決心すること。決心したことは必ずやり遂げること。

「節約」自他に益なきことに金銭を費やすなかれ。すなわち、浪費するなかれ。

他人や自分に役立つことにのみお金を使うこと。すなわち無駄遣いはしないこと。

「勤勉」時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。無用の行いはすべて断つべし。

時間を無駄にしないこと。いつも有益なことに時間を使うこと。無益な行動をすべてやめること。

「誠実」いつわりを用いて人を害するなかれ。心事は無邪気に公正に保つべし。口に出すこともまた然るべし。

騙して人に害を与えないこと。清く正しく思考すること。口にする言葉もまた同じ。

「正義」他人の利益を傷つけ、あるいは与うべきを与えずして人に損害を及ぼすべからず。

不正なことを行い、あるいは自分の義務であることをやらないで他人に損害を与えないこと。

「中庸」極端を避くべし。たとえ不法を受け、憤りに値すと思うとも、激怒を慎むべし。

何事も極端でないこと。たとえ相手に不正を受け激怒するに値すると思っても、我慢したほうがよいときは我慢すること。

「清潔」身体、衣服、住居に不潔を黙認すべからず。

身体、衣服、住居を不潔にしないこと。

「平静」小事、日常茶飯事、または避けがたき出来事に平静を失うなかれ。

つまらないこと、ありがちな事故、避けられない事故などに心を取り乱さないこと。

「純潔」性交はもっぱら健康ないし子孫のためにのみ行い、これにふけりて頭脳を鈍らせ、身体を弱め、または自他の平安ないし信用を傷つけるがごときことあるべからず。

性的営みは、健康のためか、子供を作るためにのみすること。性におぼれ、怠け者になったり、自分や他人の平和な生活を乱したり、信用をなくしたりしないこと。

「謙譲」イエスおよびソクラテスに見習うべし。

イエスおよびソクラテスを見習うこと。

ルール

毎晩その日一日を振り返り、十三徳それぞれに違える行動を取ったときは黒点を書き加えるというルールを定めた。
1週間につき1つの徳目の行の黒点が皆無になるよう意識して行動するように自らに課した。
その徳目の行に記載される黒点がゼロになったとき初めてその徳目が修得されたとみなし、次の徳目の修得へと移るようにした。