|
Tag: 批評用語 インターネットスラング 誤用 強さ議論 |
不遇の批評解説
来歴と用法
本来の意味は、「才能を持ちながらもめぐりあわせが悪くて世間に認められない」こと*1。
ネット上ではもっぱら前半の意味を無視し、単純に能力が低くて使われないキャラクターや装備、技などを論じる際に用いる。恐らくFE厨が2002年頃から使い出した用法と思われるが、現存するログが少ないので詳しい事はよく分からない。
単純に「弱い」「使えない」と表現すると角が立つと言う婉曲表現としての配慮や、可哀想さを表現した憐憫の意図もあると思われるが、言葉が普及するに伴い、元の意味を知らず不遇=弱いと言う意味で連呼する人が増えたため、結果的に語彙力の不自由さを表すだけになってしまった言葉である。
作中で理由があって弱いとか、強いキャラが調整で弱くされたのであれば必ずしも誤用ではないとも言えるが、単に弱くて扱いが悪いだけであれば、文脈にも寄るが、大抵は「冷遇」が正しいと思われる。
ネトゲ周りでは同じ金を払って弱いキャラを使わされるプレイヤーが不憫、と言うニュアンスも加わっているようで、運営批判を織り込んだ不遇議論は後を絶たない。FF11辞典では2009年ごろに本来の意味とは違う旨の注釈が追加されたが、オフライン作品のWikiや強さ議論系のスレッドでも安易な用法は増えており、拡散が止まる様子は無い。
「人権」
2010年代には更に強い言葉として、弱キャラや弱装備に対しては「人権がない」という表現が使われるようになった。
この表現はPCスペックが低い事に対しても使われるなどの応用が見られたが、この用語が普及した結果、2022年にCYCLOPS athlete gaming所属のプロゲーマー「たぬかな」が低身長者に人権がないという不謹慎発言をして契約を解除される騒動を起こしている。
関連用語
あ:アンサイクロペディア 意識が高い 異端 一般人 陰謀論 お客様 か:議論 ゲームカタログ 言論統制 コミュニティの一生 さ:最近のネットはつまらない 敷居が高い 自警団 思考停止 視聴者様 勝利宣言 初見 ステマ 正論 ソーシャル た:TAS楽しむダブルスタンダードデッサンテンションテンポ ドット絵 な:馴れ合い なろう系 ニコニコ動画 ネット用語 ネットリテラシー は:バズワード パワーワード 非難 批判 評価が高い 不遇 普通に 下手絵師の法則 ま:ムービーゲー や:ヤシガニ ら:ライトユーザー 良作 老害 論点 |