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メキシコ最大の麻薬カルテル「ロス・セタス」に所属する幹部の一人であり、デセナと共にボスであるパブロ・エスコバルの側近を務める。デセナに雇い入れられた同僚の一人で連邦警察時代の無線コードに因んでZ-3(ゼータ3)とも呼ばれる。
ロス・セタスを常軌を逸した残虐集団に変容させた張本人であり"El Verdugo"*2という通り名で恐れられる。かつてイダルゴ州アパンの農村で育ち17歳で陸軍に入隊した。その後メキシコ軍特殊部隊・GAFEに配属され、同僚だったデセナと共にアメリカやイスラエルでの訓練、ゲリラとの戦闘を経験した経歴を持つ。軍を脱退しロス・セタスの幹部となってからはメキシコの軍人や警察、路上の犯罪者だけでなく、グアテマラで知られる特殊部隊・カイビレスの出身者も雇って組織の兵力増強を行った。少なくとも5000人以上の敵対者を殺害したと言われておりメキシコ政府は400万ドル、アメリカ政府は1000万ドルの賞金を懸けている。
同僚のデセナとは真逆の陽気かつ脳筋な性格で細かい事や策略よりも兵隊を率いて真っ正面からの激突を好む。曰く「毎日3時間は動かないと死ぬ」と豪語する程の運動家である事から自宅には沢山の筋トレ器具を置き、庭にはテニスコートや巨大なプールを設置している。当然ながらスポーツ全般を得意とする超体育会系であり、自分でする事も観賞する事も好きな為、暇な日は適当な部下に声を掛けて試合をしたりスポーツ観戦をして過ごす。セタスによるメキシコ制覇ではデセナが主に頭脳面で組織を支え、抗争面を彼女が担当し数々のカルテルを傘下に従えて行った。そして陽気ながら残虐極まりなく、対立相手を捕らえると生きたまま頭部を切り落とす、食べ物を与えず飢えさせる、野生動物のエサにする等して楽しんでいるという。失態を犯した部下には「ラ・パレータ*3」と言って2×4の角材で撲殺する方法を好んで行う。最近はメキシコ軍から接収した高射銃によって木端微塵に吹き飛ばすのがお気に入り*4。一方で武闘派揃いの「ハリスコ新世代カルテル」を再編して8つの準軍事組織部門を創設したり、買収した政治家の機能不全を想定した組織独自の資金洗浄術、ターゲットを自殺に見せかけて殺害し痕跡を残さない工作活動、新入りの若者を短期間でプロ級の暗殺者に仕立てる手腕もある為、智慧はあるが出来るだけ頭を回したくないだけな模様。
通常の弾ではめり込むようなものでも跳弾するよう設計された大口径の拳銃と直接日本で仕入れた短刀を得物としており軍人時代は「F・ゼータ*5」と呼ばれた銃の達人。裏社会でも屈指の早撃ち技術を持ち、片手かつノールックで複数人を一度に打ち抜ける上に隙きの間さえあれば簡単に相手の頭を撃ち抜いて即死させれる程である。加えて手の中に極小の拳銃も隠し持っており、これはBB弾以下の小さな弾だが衝撃が一点に集中しライオンをも気絶させる威力を持つ。しかも銃身が肌色に塗られて視認は困難な上に火花や発砲音も出ない。また、集中力が上がると銃の精度が更に高度なものとなり、いつもの陽気な性格からZ-3としての冷徹な殺戮者に変わる。
かつては連邦警察としてカルテル撲滅を胸に職務に励んでいたが政界とカルテルの癒着や一向に減少しない現実を目の前に薄給の軍隊で生死を賭すのが馬鹿馬鹿しくなり、検挙する代わりに賄賂を受け取りカルテルの活動を黙認し始めた。しかし教官にその事実が露見したため口論の末に戦闘に発展。衰えたものの現役時代にGAFE最強を誇った教官との戦いは劣勢だったが最終的に勝ったのは血に塗れた自分であった。奇しくも現役時代の教官のコードはZ-3であり、愛着している帽子は殺害後に彼から奪ったもの。
台詞
- 「お前ら今までクジ運が良かっただけぇ!今日のクジ運は最悪ぅ!全員死のうかぁ!」
- 「殺さねえなんて甘ぇな…ハチミツみてえな甘ちゃんだ」
- 「証拠は作りゃいい。公権は買収すりゃいい。アリバイは偽造するものなんだよ」
- 「お前らを殺したのは…そうだな。イカれたヤク中だ。お前らが死んだ後に"そういうこと"にしておくから安心してくたばれ」
覚醒異能【軌道操作】
物事の軌道を逸らす異能。逸らせるものには自身に向けられる視線や攻撃の軌道といったものから警戒心や敵対視等の精神的・思考といったものまで多岐にわたり、それらの全てを他の人間や場所に移す事が可能。発砲した銃弾を操作して追尾させたり無人の搭乗物を動かす等の芸当は朝飯前。前述通り敵対心や警戒心も逸らせる為、大抵の相手が戦闘の発展すらせず殺害される。
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