【左図から飛車先の歩交換を狙われた場合】
▲６六銀と△４四歩で互いの角が向き合うことはなくなったので、もう△４五角とはできない。なので、左図から飛車先の歩交換を狙われた場合は、普通に駒組みを続ける。
具体的な手順は、▲５四歩△５四同歩▲５四同飛△４三金▲５八飛△５三銀（Ａ図）。なお、▲５四歩に△同歩ではなく△４三金だと、▲５五銀と出られて焦る。
【金銀交換を狙われた場合】
▲５四歩（左図）に△同歩と応じてしまうと、▲同銀△同金▲同飛で困る。いつもこれで困っていたが、ボナンザ先生によれば、△同歩と取らなければいいらしい。
ということで、▲５四歩は手抜いて穴熊を目指す。
| Ａ図 |
|---|
 |
▲５四歩
| 図２－３Ａ | 図２－３Ａ－１ |
|---|---|
 |  |
| ▲５四歩（図２－３Ａ）△４二銀引▲７五歩（図２－３Ａ－１）△４五歩▲３三角成△３三同桂▲７一角（図２－３Ａ－２） | |
| 図２－３Ａ－２ | 図２－３Ａ－３ |
 |  |
| △５二飛▲５三歩成△５三同銀▲５三同角成△５三同金▲６二銀（図２－３Ａ－３） | |
▲７五歩は▲７四歩△同歩▲５五角を狙っているので、▲５五角と出られないようにするために、△４五歩で角道を通す。相手は角交換から▲７一角と打って５三の地点を狙ってくるだろうが、△５二飛と受けておけば大丈夫。それでも▲５三歩成から執拗に攻めてくることも考えられるので、対策を練っておく必要がある。
５三で清算してからの▲６二銀が油断ならない手。△同飛だと▲５三飛成なので、金は逃げるしかない。△４四金や△６四金は▲５三銀不成、△５四金は▲同銀なので、△４三金（図２－３Ａ－４）と逃げるしかない。
▲８二飛（図２－３Ａ－５）と自陣に飛車を打ち下ろされたら、後手も対抗して△８八飛と飛車を打ち下ろす。実は詰めろ。▲５一銀不成（図２－３Ａ－６）で▲５二飛成を狙われても、△９五角（図２－３Ａ－７）と打っておけばいい。以下は簡単な詰み。相手は持ち駒がないので、７七で受けることができない。
▲５五歩
作成中
▲７一角は馬を作ろうとした手だが、５三の地点にも利いているので、５三の利きを増やすために、△５二飛と回る。▲２六角成には、「玉の早逃げ八手の得あり」の格言より、いったん△２二玉と寄って、危険地帯から一路遠ざかっておく。△４六歩に素直に▲同歩と取ってくれるかはわからないが、△４七角（銀と桂馬の両取り）まで進めば、玉の堅さで後手のほうが有利のように思う。
▲７五歩
先に▲５三歩成としてくれたことで玉を堅くできたので、先に▲７五歩とされたらどうなるかを検討していく。
後の展開でわかるように、６二の銀がいなくなると、５三の地点の利きは金１枚になってしまうので、５筋を突破されてしまう可能性がある。ということで、△４二金上と上がって５三の地点の利きを増やしておく。
あ
▲７四銀
あ
あ
▲５三歩成
あ
あ