セブンス・スティング

Last-modified: 2015-07-09 (木) 12:39:51
Seventh Sting
所有者ハーネット・カーボナル
分類Squad Support-purpose Spindle Pike(SSSP.分隊支援用紡錘歩兵槍)
武器タイプ中近距離、射撃
武器形態爆圧回転槍、汎用機関銃

概要

[添付]
歩兵槍《パイク》、兼、分隊支援用機関銃。
流儀トリスケリオンが代々、改修を加えながら使用してきたセミクラシック=ダストアームズ。
流儀に継承されてきた七本の槍の内の、オリジナルの一本。
《歩兵槍》、《機関銃》、《携帯》の三形態を取り、
歩兵槍と機関銃の二種の機能は、完全な切り替え変形で同時使用が出来ない。

使用弾薬は、30-06口径ライフル弾サイズ(7.62mm×63mm)。
歩兵槍時は大型シリンダーにダストカートリッジを10発装填。
シリンダーのスウィングアウトは右側に飛び出す(穂先を左前に構えた時、右手で装填する格好)。
専用のスピードローダー使用可能。
撃鉄を起こす必要のないダブルアクション(撃鉄を起こしても撃発可能)。
機関銃時には同口径のライフル弾を使用。ベルトリンク給弾方式の回転薬室式機関銃、リボルバーマシンガンとなる。

――『紡錘歩兵槍 "Spindle Pike" 』
全長2メートルほどの槍の状態。
歩兵槍の名の通り、馬上の騎士が扱うものではなく歩兵用の槍である。長さで分類すると、ハーフパイクと呼ばれるものが近い。
全体の三分の一程の大きな三角錐型の穂先を持つ(鍛冶師が丹精した一発鍛造品なので変形しない。携帯時には邪魔くさく大きい)。
穂先は、ダスト爆圧駆動式で高速スピン。突けばキリのように穿孔し、叩けば高速回転する三つの角で跳ね飛ばす。
シンプルにしてパワフルなアクション。
重い穂先は紡錘のように慣性で回転力を保持する、一種のフライホイールとなるが、
最も回転力が高いのはトリガー起爆した瞬間なので、槍を打つ瞬間にトリガーする格好になる。
また、連続トリガーして回転力を高めて槍を打つなどのアクションも。
リボルバー方式の宿命、シリンダーと銃身(この場合は爆圧ポート)の隙間から圧力が漏れる、
いわゆるシリンダーギャップがある。ダストエネルギーが噴き出すので見た目は派手。
エネルギーロスではあるが、デリケートな造りでない事が逆説的に、遊びとして機構自体の信頼性に貢献している。
後ろ手側のグリップにトリガー。

――『分隊支援用 薬室回転式機関銃 "Squad Support-purpose Revolver Machinegun" 』
分隊支援火器としての、機関銃の機能。
……なのだが、これは先々代の使用者が、それまでのリボルビング小銃搭載だったものを機関銃に改めたもの。
懇意の鍛冶屋に作らせたハンドメイドの、発射機構が一般的ではない、発射ガス利用式リボルビング機関銃。
火力は、分隊支援火器や汎用機関銃と言うにはいささか過剰。
百連の機関銃用弾帯を五秒以下で撃ち尽くす高速連射性能は、単純に、弾の無駄。
フルオートマチックファイアのみ。トリガーする限り弾が出続ける。連射が極めて早いので、指切り点射も難しい。
ベルトリンク給弾方式、百連弾帯を専用ボックスケースに入れて使用。ケースは機関銃形態時に本体に装着可能。
多銃身ガトリングとは異なって、外部動力を必要としないリボルバー機関銃である為、連射性能の割りには軽量、小型である。
……が、そもそも分隊支援用途なら、通常の機関銃方式で良かったのではないかと、ハーネットは先々代の意図を計りかねている。
計りかね続けて、ついには殆ど使用しなくなった。
ありていに、駄っ作機だと思っている。
ハーネットは、高い素質と厳しい修練を両立した類い稀な槍使いであるが、優秀なマシンガナーではない。

補足

槍術流儀トリスケリオンに伝わる槍は、
・プライマル・シリンガ=ウルガリス
・セカンド・オレアンダ
・サード・トリコロル
・フォース・カーネーション
・フィフス・カナリア
・シックス・トネリコ
・セブンス・スティング
の七本をオリジナル(内、三本をスペア)として、時代に合わせて改装される。
流儀の普段使いは、この七つのコピー、量産品だが、ハーネットはオリジナルのセブンス・スティングを宗家トリスケリオンより預けられている。

名前のモチーフは、バレエ眠れる森の美女より、オーロラに祝福を与える六人(プラスひとり)の妖精より。