【クラウダ】

Last-modified: 2025-05-30 (金) 21:58:59

概要

DS作品で登場するFFシリーズ由来の魔法(術)の一つ、毒魔法クラウダ。雲(クラウド)状の毒ガスを放ち、【毒】または【闇】属性の魔法ダメージを与える。
初代の魔界塔士より【魔法の書】系アイテムの【クラウダの書】としてクラウダの名は登場していたが、エスパーやモンスターが習得する特殊能力としての登場はDS版サガ2が初となった。
 
魔法としての大本の由来は『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の「クラウドキル」(毒雲)と思われる。
D&Dのクラウドキルは一定の範囲に即死効果のある毒を含んだ雲状の気体を発生させる魔法。
FF1ではその元ネタ通り、敵全体に毒属性の即死判定を与える即死魔法であり、そうでありながら毒耐性に不備がある一部ボスに効いてしまう事で有名だった*1
FF2やサガシリーズでは毒属性ダメージを与えるダメージ魔法に変更され、【ファイア】【ブリザド】【サンダー】の3属性魔法に並ぶ同格に近い立ち位置となっている。
 
ちなみに初出のFF側では1・2で登場していた古参魔法であったものの、FF3以降の毒魔法のポジションは【ポイズン】【バイオ】に奪われ、この魔法はFF12で復活するまで長らく登場の機会がなく非常に影が薄くなってしまっていた。
その一方で、GB・DSサガ(書による使用を含む)においてはGB版サガ3を除き、FF2のようにこちらが毒魔法として登場している。
なお、【河津秋敏】氏は本シリーズのみならずFF2(およびクラウダが再登場したFF12)にも深く関わっており、FF由来でありながらスタッフ繋がりで本家以外での登場機会が多くなったという珍しい魔法である。
また、毒が熱・冷気・電撃と並ぶ魔法系のダメージ属性という扱いは、ある意味ではFF2からサガ1・2に受け継がれ、更にRS2・3における【状】属性に引き継がれたとも言える。

サガ2DS

テキストふれるものを一瞬でくさらせる毒素を作る魔法
レベル系統回数AP属性範囲成長効果継承
3魔法攻撃157敵グループ魔力毒属性/毒状態

毒属性は耐性の都合上で必然的に効く敵がかなり少ない。

サガ3DS

タイプ連携範囲属性威力習得アイテム(使用回数)速度成長効果
闇魔法/魔法攻撃敵グループ魔法・闇+8闇の魔法辞典(2)E-
タイプ連携範囲属性威力対応能力(使用回数)速度成長効果
魔法攻撃敵グループ魔法・闇+4闇/1~3(2)C-

GB版では中核スタッフの違いからバイオに取って代わられたが、DSリメイクでは魔法体系総入れ替えによりこちらが登場。
DS版サガ2と比較すると、属性設定の変更により今回は闇魔法扱いとなり、状態異常としての毒を与える追加効果は削除された。
また、下級魔法【クラウド】が新設され、クラウダは他の属性の「ラ系」相当になった。
厳密には活用形で考えるとFFで言う「ダ系」魔法の分類になった形であり、(後付だが)サガシリーズでこの語尾系統の魔法は初となる。
クラウダがダ系魔法扱いされた例は本家のFFシリーズでも存在せず、サガ3DSが唯一となっている。
特殊能力で使う場合はともかく、アイテムや魔法辞典経由で使う場合の優先順位は低くなりがち。
 
とはいえ【◯闇攻撃】という属性ブーストがあるので前作に比べれば格段に価値を増している。
実は火・水・土・風・闇のうち、耐性持ちの敵が一番少ないのは闇属性である。
 
なお、大元のD&Dではクラウドキルの下級魔法として「スティンキング・クラウド」(悪臭雲)があり、中級魔法へと昇格した本作のクラウダは元ネタに近づいたと言えるかもしれない。


*1 こちらにおける【チェーンソー】を思い出させるが、厳密にいえば耐性無視ではなく相手側の耐性不備によって即死してしまうという理屈なので、サガ2の【ビーナス】【デスマシーン】などが石化耐性不備で石化してしまうのと同じである