SF1
術士を育成する学院のあるリージョン【マジックキングダム】にある施設。
学院の裏の顔の中枢のであり、最大の機密事項。
卒業生であっても学院からの指令を果たしてくるまでは存在さえ知らされることはなく、その指令内容である「双子の兄弟を殺せ」の真意である。
巧妙に隠されているため、実際に行けるのは【ブルー編ラストシナリオ】においてキングダムが崩壊した後のみ。
【三女神】の像の中に隠されており、内部に入るためには【三女神の腕輪】が必要。
無数のカプセルが並んだ機材が特徴。
ここで誕生した術士は新生児の段階でこの施設のカプセルに入れられ「双子の兄弟」へと分割される。
したがってすべてのカプセルは2つ1組になっている。
そしてこの「双子に分割された術士の赤子」は、同一カリキュラムの2つの学院にそれぞれ送られ、別々に育てられ、卒業時に「互いを殺せ」と指令を受けるのである。
この機密がバレないよう、学院のうち片方はそれ自体が裏に隠されて存在を公表されることさえない。
元来1人の人間なのだから、それを1人に戻せるのは道理。
しかしリージョン界では【反術】の概念があり、術士としての育成にはどうしても「相反する系統を片方しか使えない」という制限がつきまとう。
それを克服するべく、分割した双子を別々に送り出し、互いに相反する術の資質を集めさせ、最後に殺し合いをさせて元の1人に融合させることにより、相反する術を両方共扱える術士が完成する。
通常なら不可能な【陰陽の系統】を共に極めた者のみが発現するとされる【命術】はその極みである。
ここまで非人道的な計画を何食わぬ顔で進めたのには、このリージョンの地下に【地獄】が封印されており、【クーン】編にも登場する【指輪】の力で造られた非常に危険な区間となっている。
それを封印するためのやむを得ない事情だったのだ。
この事実を知った"彼"は動揺し、戸惑いながらも使命を果たすため行動することになる。
だが実際には"彼"の正体は……。