【生命の木の島】

SF2

タイクーン・ウィルのデビューを支えた先輩ナルセスもいまやすっかりご老人。
若作りをした彼はある日、1人の青年を呼びつける。
その相手はエレノアのヴィジランツとして樹海でひと稼ぎした冒険者のひとりリッチだった。
…否、彼の素性はリチャード・ナイツ。どこの馬の骨かわからん一介の冒険者と思いきや、名門ディガーの家系だったのだ。
　
ナルセスが本日呼びつけた理由は、リチャード・ナイツがディガーとして一人前になったこと、そしてウィルの家族であるために信頼できる者として極秘任務を依頼するためである。
場所はヴェスティアからほど近い場所にある【妖精の島】。ここに生命力を補う力を秘めた種が眠っているのだという。
それを誰にもバラさずこっそり採ってこいというのだが、なにせ場所もブツも初めて聞く名前。まったくアテが無い。
　
とはいえリチャード・ナイツは自分のプライドに懸けてナルセスの依頼に乗ってみた。
港から船を借りて単独で島まで行くと、心地いい海風が吹くこの島でトンネルを発見する。
トンネルを抜けると、そこは神秘の大樹でした。
そして本当にナルセスの言う通り種を発見できたのである。
　
あとは帰って報告するだけだが、ここでリチャード・ナイツはディガー根性をみせてもうちょっとめぼしいものがないかを探り始めた。
島の内側と外側を結ぶトンネルは入り江になっていて、ここに一隻の船が座礁していたのだ。
船舶はよくツールを使っているので剝ぎ取れるものは回収するつもりだったが、座礁した割にはなんか激しく揺れているような…
恐る恐る甲板に出てみると、船一隻をまるごと担げそうなとても一人では食べきれないでっかいカニが！
船ごと沈んではたまらないので捌いて生でいただきました。
　
こうしてナルセス所望の品を持ち帰りに成功し、安値で買い叩かれたリチャード・ナイツは帰路につこうとする、が…
　
そこに、初対面だというのに自分のことを敵意を込めた目で睨み、しかもナイツの一員だと看破する一人の少女が通りかかる。
そのうえウィルを名指しして、生きているならいつか殺すとまで宣戦布告をしてきた。
このようなことを言う者は他でもなく——間違いない、エッグだ。
　
海底に沈んでいたはずのエッグは、どういうわけか再び陸地へと蘇り、これまでの失敗の数々から新たな作戦を立てていた。
思えばこれまでのエッグ所持者は、活動さえできない無能、資質抜群なのに抵抗されてロクに活動させてくれなかった人、活動は出来てもクヴェルひとつ作れず奪うことしか出来なかった小物、せっかく利用できそうなカルト宗教をまるごと潰された人、あげく何の役にも立たないカナヅチの海賊と、ことごとく現生社会の習性を学ぶには何もかも不足した者ばかりだった。
そこで、自分の目的に合致した相手に拾ってもらうよう、転がり込む場所を計算して動き始めた。
少女【ミスティ・レブソン】からすれば、偶然ビーチで拾ったに過ぎないものに見えたとしても、すべては計算ずくだったのである。

メインキャラクター

全戦闘がデュエルとなるシナリオ。
強力な装備品は回収屋に頼んででも使いたい。デュエルだけあってツールの耐久度が減りやすいので、主力となる装備は温存し、道中では樹や炎のクヴェルで戦いたい。
手強い敵は少ないが、デッドストーンがない場合はカエルにだけは近づかないこと。
　
道のうち急斜面は一方通行なので闇雲に歩くのはおすすめしない。
このダンジョンは前半と後半で地形が変化する。道中に結界石が合計3つあるが、早めに回収しよう。
トンネルの先にある「生命の木」の根本に落ちている赤い【生命の木の種】を拾うのが目的。5つあるので拾い忘れないように。
　
帰り道に船を見かけたら装備を今一度整えたい。
巨大な【マザーグレンデル】が現れ、圧倒的な体躯を相手にたった一人で立ち向かうことになる。地形効果は水なので回復には困らないはず。
ただし注意したいのはブラッディガスの毒状態で、生命の息吹で解除している暇はない。生命力強化の再生でカバーしつつ攻めを止めないよう戦おう。
毒状態ではLP消費回復をするとジリ貧になるので厳禁。水のアニマを有効活用し、ピンチなら「樹・水・身を守る・水」と打ち込んで1ターンに2度回復するといい。
相手の物理攻撃には、剣ならディフレクトができるので相性抜群。盾やガードビーストも併用し、とにかくLPを削らないようダメージレースで優位に立ち続けよう。
　
帰還すると島にはもう渡れなくなる。
あとはナルセスに種を渡せばいいのだが、この種の効果はLPを含めた全回復。
【結界石】がLP回復できなくなった都合で、最終決戦対策の回復アイテムとして重宝する。
うっかりナルセスに渡すと400クラウンで買い叩かれるので、5つ中4つは防具欄に装備させてから話しかけたい。
もちろんナルセスに話しかけて買い取られたあとは、装備品をもとに戻しておくこと。
　
なお、年代順にプレイしていればこのシナリオを境にメニュー画面やバトル中のリッチの名義が「リッチ・ナイツ」に変わっていることに気づくはず。
これは以後のシナリオでもそのまま。