【皇帝の奇病】

Last-modified: 2025-09-12 (金) 08:55:25

RS1

【バファル帝国】で中盤初期に発生、中盤後期に自動終了。
【メルビル】で皇帝が体力を吸い取られていく奇病に侵されたという話を聞くことができ、警備隊の事務所では治療法を知る者を探している。
【エロール神殿】には呪いを疑う神官の声もあり、原因究明のため【光術】の販売が停止されるというあおりも受ける。
 
メルビルの図書館に行くと呪いの対処法が書かれた本が見つかる。
それは【ムーンストーン】であり、【二つの月の神殿】に収められているという。
さらに本棚を漁ると、神殿に関する謎の文言が記された書物も見つかる。
 
ここから先は一旦別のイベント【ピラミッドの奥へ】に移行することになるので詳細はそちらに譲るが、簡単に流れを書くと、

  1. 【ホーク】または【アロン島】【ゲッコ族の村】のゲッコ族から【古文書】を入手
  2. 古文書の文章を解読すると【アムトのシンボル】【エリスのシンボル】が必要と分かる
  3. 【北エスタミル】【アムト神殿】【迷いの森】で二つのシンボルを入手
  4. 二つのシンボルを使ってピラミッドに入り、ムーンストーンを入手

となる。
最後にメルビルに戻って報告すればクリアとなるが、長丁場イベントのため、自動終了を避ける意味でもアロン島からの帰路はウェイプからの直行を推奨。
この時報告できる相手は複数いるが、誰に報告してもこの後の展開は同じ。普通に進めていれば警備隊に報告することになると思われる。
ムーンストーンの力で神官が皇帝の呪いを解き、皇帝から病を治した褒美として5000金・武器のどれかがもらえる。
また、イベント解決後にエロールの神官から【魔の島】に関する情報が聞けるが、MSと違いイベントの前提条件にはなっていない。
 
RS1どころかシリーズ全体を見ても珍しい、解決までの工程に「別個のイベントがまるまる内包されている」という構造のイベント。
本作の舞台マルディアスの生きた世界観の作り方が感じられる。
同時に、総じて解決までの手がかりを探す難易度が高く、そのうえ複数の地域にまたがって的確に旅を要するというハードルの高さも特徴で、そんな本作の生きた世界を観察しているかどうかが問われてくる。
 
基本的な情報はメルビル図書館で全て得られるが、その図書館を出たところにいる女の子がシリルとエリスの関係性を語るのが実に上手くできている。
また、比較的分かりやすいアムトのシンボルを先に入手した場合は、アムト神殿の神官がさらにヒントをくれるのも優しく、作り手の「ぜひクリアして欲しい」という熱量を感じられるイベントである。
 
解決した場合はエロール神殿の神官が経緯についての感想などを言うが、解決しなかった場合は少し後に【光術】の販売をしばらく再開してくれる。
所持金がまとまった頃に何か買いたいなら解決しない選択もアリ。

MS

発生場所イベントランクジュエル倍率概要
ワロン島9~131.5倍ワイルに全滅した場合、アムトのシンボル、エリスのシンボルが奪われクリアーできなくなる
ジュエル報酬は、ムーンストーン入手後に獲得できる
手順所在地概要
1【メルビル】エロール神殿でソフィアから事情を聞く
2警備隊事務所で事情を聞く
3PUBで貼り紙を確認する
4エリザベス宮殿でネビルから事情を聞く
5図書館でディステニィストーンコーナーでムーンストーンの効能を確認する
古文書を持っている場合、古文書の解読を行う
6各地古文書のイベントを行い、アムトのシンボル、エリスのシンボルを揃える
7【ジャングル】二つの月の神殿の入り口でミニオン・ワイルを倒す
8【二つの月の神殿】各フロアで特定のシンボルを倒し、最深部へ向かう
9最深部に入るゾディアックを倒す
10ムーンストーンを入手する
11-1【メルビル】エロール神殿でソフィアに渡す
11-2エリザベス宮殿でネビルに渡す
12皇帝が回復後、玉座で謁見し
報酬としてエスパーダ・ロペラ、アラ・メルビラーナ、10000金のどれかをもらう
辞退することも可能

リメイク前と大まかなシナリオの流れは同じで、【古文書】を解読し2つのシンボルを入手する必要がある。
ただし今回は敵も指をくわえて見ているわけではなく、2つのシンボルを持っていると道中で【ミニオン・ワイル】が出現。当然強制戦闘になり、負けるとシンボルを奪われて神殿に入る手段を失うことから未決終了を迎える。
(つまり、RS1では単なるサルーインの力を借りた政権転覆事件だった可能性があったが、MSではサルーインがミニオンを通じて帝国崩壊を狙ったことが確実になった)
また、古文書において両シンボルは【アムト】【シリル】の恩寵値がそれぞれ0の場合は入手できないため、場合によってはシンボルが入手できず解決できない可能性もある。
 
RS1にも増してクリアが困難になっており、その要因として発生期間の短さが加わった。したがって漫然とプレイしているとそれだけで未決終了になりやすいイベントの一つ。
そのうえRS1と大きく違うのは【魔の島】の前提イベントであり、こちらを解決できないと【エメラルド】も入手できなくなるため、中盤の立ち回りの難易度は極めて高い。
なお、このイベントを解決している場合は【メルビル襲撃計画】を前倒しして発生させることが出来るようになる。
 
皇帝から貰える【エスパーダ・ロペラ】【アラ・メルビラーナ】はいずれも高性能なアイテムであり、PS2版ではどちらもここでしか入手できない一品物。
とは言えアラ・メルビラーナは店売りの【フィールドアーマー】の方が優秀であるため、余程の事情が無い限りはエスパーダ・ロペラを貰った方が良い。
リマスター版ではエスパーダ・ロペラは不具合が修正されてランダム宝から入手可能となったので、このイベントで入手せずとも良くなった。
辞退することも可能だが、同じように辞退が可能な【コンスタンツ誘拐】と違い、報酬が増えないどころか何も貰えずただ損をするだけ
【クローディア】編の場合は辞退すると専用の流れになるが、特に恩恵があるわけでも無い。報酬が欲しいなら事前セーブのうえで該当シーンを確認するだけで十分だろう。
ちなみに、【グレイ】もしくはクローディア編では、二人が出会うイベントをスルーしたまま進行し、このイベントをクリアした後に二人が出会うイベントを起こすと、何故かこのイベントのクリアフラグが消滅し、再度報酬を貰う事が出来る。
 
プレイヤーノート未登録の記述に、二つの月の神殿を調べた際のものがあり
「神殿の入り口が開かない。二つのくぼみに何かはめこむようだが?」というものがある。
 
上記の通り、進行度が上がるだけで未決終了となる(勝手に治る)ため、一部のプレイヤーから「皇帝の仮病」と呼ばれるようになってしまった。解決しようと四苦八苦しているうちに病気が治っていたということも有り得る。
RS1でもそれ自体は同じだったのだが、イベント期間が短いことから該当例がかなり多かったことも要因としてあるだろう。
それどころかメルビルに帰ってきたら【俺たちゃ海賊】流れていたなんてことも日常茶飯事。