みんなの新武将/倭・日本(戦国時代(九州))

注意点

基本的に、新武将は「作成例」ですので、必ずしも一致させなければならないわけではありません。
新武将の能力値や個性の決め方、評価、歴史解釈などは、各人それぞれ異なる代物であり、その正誤も、各人それぞれ異なります。
万人が納得する能力値や個性の絶対値が存在するわけもなく、結果的に水掛け論となって編集合戦を誘発してしまいます。
可能な限り公正な編集を心掛けるべきですが、最終的には各プレイヤーの裁量次第であることをお忘れなきようお願い致します。

また、併用不可能な個性の組み合わせも存在するため、実際に作成可能か確認したうえでの追加・編集をお願いします。

変更を加える際は編集合戦を避けるため、みんなの新武将/明の朱元璋やみんなの能力編集のように能力値の別案を作成するのも良い手段です

なお、以下の条件に当てはまる人物などを登録、作成禁止とします

・2019年4月30日時点で存命中・未誕生の実在の人物（政治家、活動家、芸能人など著名人を含む）
・↑に当てはまる実在の人物を揶揄、模したような創作上の人物
・意思疎通、自主的な会話が不可能な無機物（飛行機、電車、船など）


なお、第三者が記載、投稿した能力値を許可なく改変、削除することも禁止です
あなたの身勝手なその行動が編集合戦を招いています。
あなたが第三者の方の作成した能力値を削除したら、次は第三者の方があなたの作成した能力値を削除して堂々巡りになります

倭・日本(戦国時代(九州))

倭・日本とは、日本列島とその周辺諸島を領土とする国家である。

応仁の乱を契機とした内乱は、日本全国に広がり、世に言う「戦国時代」の始まりとなった。
畿内では応仁の乱の結末が尾を引き、足利義材と足利義澄の両足利将軍が対立、
これに天下の政局を牛耳りながらも永正の錯乱で暗殺された細川政元の後釜を巡る両細川の乱が発生した。
畿内・地方の諸侯も巻き込まれ、朝倉宗滴ら朝倉家、後に畿内の実力者となる三好長慶を輩出した三好家、中国の大内義興ら大内家も参戦。
中国では尼子経久をはじめ尼子氏が台頭、そして後にその両家を滅ぼした毛利家が躍動、毛利元就が神算鬼謀で一国人にすぎない毛利家を押し上げた。
九州では大内が衰退したのち、大友島津龍造寺らによる三勢力のみつどもえが続き、やがて島津義久ら島津家が九州で覇権を握った。
四国では三好家や一条家を押し上げて長宗我部家が勢いを増し、四国全土をわがものとしていた。

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【九州地方】

大友家

大友宗麟

【オオトモソウリン】
戦国時代の大名。大友家当主。大友義鑑の嫡男。
二階崩れの変によって大友家の当主を相続し、大内義隆が死去した大寧寺の変を受け、弟を大内家新当主に送り込むなど
暗躍。一方で菊池氏・秋月氏を滅ぼし傘下に加えるなど勢力を拡大し続けた。大内家が毛利家によって滅ぼされると
毛利元就の侵攻をうけるが、これを巧みに迎撃。足利家の庇護や、旧大内家臣らを利用した謀略の末、毛利元就の侵攻軍を撤退させる。
毛利元就は再び侵攻してくるが、これも撃退。旧大内領における北九州の優位権を確保した。晩年は嫡子大友義統に家督を譲ったが、龍造寺氏、島津氏の侵攻に苦慮し、
時の権力者であった織田信長、豊臣秀吉の威光を背景に勢力を保った。秀吉の九州征伐中に発病し、島津氏の降伏前に死去。

大友義統

【オオトモヨシムネ】
戦国時代の大名。大友家当主。大友義鎮(宗麟)の嫡男。
隠居した父が実権を握る形で家督を相続、その2年後の1578年に耳川の戦いで島津氏に大敗してしまい家中の内紛の原因を作る。
島津氏の大友家に対する攻撃が本格的になると家臣が相次いで離反、家臣の必死の防戦をよそに自らは居城のある府内を退去してしまう。
豊臣秀吉の九州征伐で事なきを得、領土を安堵され37万石の大名となる。秀吉に謁見したときは大いに気に入られ「吉」の諱を与えられ吉統と名乗る。
文禄の役に参戦、しかし平壌城で囲まれた小西行長の救援に向かうも偽報を信じ撤退するという大失態を犯し、改易されてしまう。
関ヶ原の戦いが起こると旧領回復を望み西軍として参戦。旧臣と共に豊後を席巻するが石垣原で黒田孝高らに敗北。常陸国に流され1610年に病没した。
なお流刑地で「大友家文書録」を記したが、これは大友家を知るうえで現在大変貴重な資料となっている。

吉岡長増

【ヨシオカナガマス】
戦国時代の武将。大友家臣。大友三老の一人。
大友義長、大友義鑑、大友義鎮の大友氏三代に仕えた。号は宗歓。
大内氏の重臣である陶興房と戦い頭角を現す。のちに大友義鎮の代になると
大友三老と称され、菊池氏、龍造寺氏、秋月氏との戦いを転戦しつつも
伊東氏と日向島津氏の和睦に貢献した。毛利元就が筑前に攻め入ると
大友氏重鎮として毛利軍とも幾度も交戦。最終的に尼子再興軍を扇動させ
大内再興軍を送り込んで元就の筑前支配を頓挫させた。1573年に死去。
耳川の敗戦の際、立花道雪が「吉岡、臼杵両名が健在ならば」と嘆いたと伝わる。

※信長の野望ではパッとしないが、紛れもなく大友氏の全盛期を築いた立役者の一人である。

臼杵鑑速

【ウスキアキハヤ】
戦国時代の武将。大友家臣。大友三老の一人。初名は鑑景。名は「アキスミ」とも伝わる。
大友義鑑、大友義鎮の二代に仕え、主に外交や軍事で活躍、大内氏亡き後の大友氏の北九州支配の確立に貢献した。
軍事面では菊池氏や毛利氏との戦いで功績をあげ、立花道雪や吉岡長増らと連携して小早川隆景を撃退している。
龍造寺討伐や秋月討伐にも従軍するが、晩年は隠居し1575年に死去。
耳川の敗戦の際、立花道雪が「吉岡、臼杵両名が健在ならば」と嘆いたと伝わる。

※信長の野望ではパッとしないが、紛れもなく大友氏の全盛期を築いた立役者の一人である

吉弘鑑理

【ヨシヒロアキタダ/ヨシヒロアキマサ】
戦国時代の武将。大友家臣。大友三老の一人。子に高橋紹運らがいる。
大友義鑑、大友義鎮の二代に仕え、主に軍事面で貢献した。筑後の反乱討伐や
肥後の菊池義武討伐で武名をあげ、肥前の龍造寺隆信や豊前に進出してきた
毛利元就を牽制する。毛利元就との戦いでは立花道雪や吉岡臼杵の大友三老と協力し、
吉川元春、小早川隆景らを中心とする毛利勢の撃退に貢献した。晩年は
再び龍造寺隆信との戦いに従事。1571年に死去した。

※信長の野望では例によってパッとしない凡将であるが、紛れもなく大友氏の全盛期を築いた立役者の一人である。

戸次道雪 (立花道雪)

※おまけ武将(三国志14)準拠版

【ベッキドウセツ】
戦国時代の武将。大友家臣。のち立花の名跡を継ぐ。親家の子。諱は鑑連。
大友義鑑、大友宗麟の2代に仕えた。1526年に初陣、元服を果たし、菊池氏、秋月氏との戦いで活躍。
1550年の二階崩れの変の際は、大友義鎮（宗麟）を支持し、義鎮の家督相続に貢献。1554年には
菊池氏を滅ぼす大功を立てた。同時期から毛利元就の北九州侵攻が始まっているが、これに追従し
毛利元就や小早川隆景を撃退している。1562年に出家し、なおも毛利氏との戦いに従事した。
1567年にも毛利氏との戦闘があり、毛利氏との戦いに呼応した秋月氏との戦いでは大被害を出したが、
多々良浜で毛利軍と戦った際には奮戦し、敵を寄せ付けなかったと言われる。以後龍造寺氏、島津氏、秋月氏ら
との戦いで活躍するが、宗麟との確執や老齢から徐々に前線に立つ機会が減り、1585年に陣没。
立花の名跡を継承していたが、男子なく、同じく重臣であった高橋紹運の子であった宗茂を婿養子とした。
刀で雷を切って命を守ったとする逸話がある。

角隈石宗

【つのくませきそう】
大友家臣。大友宗麟の軍配者(軍師)を務める。
弟子に戸次鎮連(立花道雪の血縁)がいた。
天文学に通じ、天候を自在に操るとも、脇差の雨を降らしたともいわれる。
耳川の戦いでは得意の占いを活かし大友の敗北を予言するも、聞き入れられず最期は自身の兵法書を全て焼き捨て、戦死した。

※謎の多い人物であり、実在も危ぶまれている。

田原親賢

【タワラチカカタ】
戦国時代の武将。大友家臣。のち田原の名跡を継ぐ。父は奈多鑑基。号は紹忍。
大友宗麟、大友義統の2代に仕えた。
宇佐八幡宮の別宮である奈多宮の神官の子に生まれたが妹が宗麟に嫁いで義統を生んだことで重用され、自身も義統の弟を養子とした。
大友氏に忠義を尽くしたが、急激な重用ぶりには他の重臣から警戒され、更に宗麟がキリスト教を信じるようになると神道を奉じる親賢との関係も微妙となる。
耳川の戦いで大友氏の総大将となるが、前述の事情で軍の統制に失敗して大敗をするが、親賢自身の奮戦ぶりは島津側からも評価されている。
大友氏の改易後も豊臣秀吉に評価されて中川氏に仕えるように命じられるが、関ヶ原の戦い後に大友義統が西軍について大友氏再興を計画するとこれに加わる。
しかし、黒田如水に敗れて義統に降伏すると、中川氏に復帰して西軍方の掃討を命じられるが佐賀関の戦いで戦死した。

※耳川の戦いの一件で大友氏を衰退させた奸臣と酷評されるが、むしろこれは宗麟の起用に問題があったのでは？と思わせるところがあり、その後も大友氏に尽くしたことを考えると同情の余地はある。

高橋紹運

※おまけ武将(三国志14)準拠版

【タカハシジョウウン】
戦国時代の武将。大友家臣。立花宗茂の実父。のち高橋の名跡を継ぐ。父は吉弘鑑理。諱は鎮理、後に鎮種。
父や兄の鎮信と共に毛利氏に内通した筑前高橋氏の反乱を鎮圧、その功績で名跡を継いだ。
以後、立花道雪（戸次鑑連）の指揮下で秋月氏や龍造寺氏と戦う。
道雪の死後は、大友軍を率いて島津氏の北上に抵抗した。
島津軍に岩屋城を包囲されるが、降伏を拒否して全軍玉砕、その激しい抵抗に島津軍は大打撃を受けて北上を阻止された。
立花道雪に乞われて長男の宗茂を養子として出したために次男の統増が後を継ぎ、子孫は三池藩立花家となる。

志賀親次

【シガチカツグ】
戦国時代の武将。大友家臣。志賀親守の末子で、長兄である志賀親度の養子となる。母は大友宗麟の娘。「天正の楠木」と称される。
戸次道雪、高橋紹運の黒木家永攻めに追従し軍功を立て、大友義統からも賞賛された。
19歳の若さで家督を相続し、大友義統に重用されるが、島津氏との戦いで義父の親度が離反。周りの国人衆も追従したが
親次は大友家への忠誠を崩さず、島津義弘の大軍に徹底抗戦して居城を守りぬいた。
その後、豊臣秀吉、豊臣秀長の九州征伐軍が到着すると、反対勢力を駆逐して親度を自刃させ、秀吉からも賞賛された。
九州征伐後は実父で義祖父の親守に支えられながら大友家の重鎮として主君義統を補佐。だが唐入りの前哨となった朝鮮出兵の際、
慎重論を展開して義統に撤退を進言し、大友家の改易を招く。
関ヶ原の戦いに乗じて起きた石垣原の戦いで大友家旧臣と挙兵した大友吉統を支援したが敗戦、黒田如水に降伏。
その後は福島正則、小早川秀秋、毛利輝元へ仕えた。

※石垣原以降の事績が長らく不明だった為、信長の野望シリーズでは短命武将扱いだったが、新史料や墓の発見により95歳まで生きた事がほぼ確定した模様。

立花宗茂

※おまけ武将(三国志14)準拠版

【タチバナムネシゲ】
戦国～江戸初期の武将。柳川藩主。
大友家の武将・高橋紹運の嫡子だが立花道雪の願いで立花家に入り婿した。
豊薩合戦では島津家5万の大軍を僅か兵1500で撃退。西部戦線の先鋒として寡兵で多くの城を陥落させ、
実父の敵である島津忠長を正面決戦で破る武功を得た。この功績から豊臣秀吉に柳川13万石の大名に取り立てられる。
小田原征伐では秀吉から「剛勇鎮西一」の称賛を受け、朝鮮出兵にも従軍。碧蹄館の戦いで日本軍勝利の立役者になるなど、
縦横無尽に活躍して諸侯から武勇を絶賛され、秀吉からも宗茂と本多忠勝で「双璧」と呼ばれる。
関ヶ原の戦いで西軍に所属したため立花家は改易されたが、
彼が豊臣に附く事を恐れた徳川家康により破格の待遇で家臣に取り立てられる。
大坂夏の陣で2代将軍・徳川秀忠の軍師参謀を務め、以後も重用される。
1620年には幕府から柳川藩主に任じられ、西軍に所属した大名の中で唯一旧領への復帰を果たした。
復帰後も江戸で将軍・秀忠、家光を支え、70歳の時に島原の乱が勃発すると参戦して持久戦を進言、
若き日を想わせる将器を存分に発揮した。

塹壕や早合などの戦術を用いた革新的な武将。自ら剣術流派を興す程の武人であると同時に、
茶道や香道、蹴鞠などにも長けた文武両道の名将であった。

吉弘統幸

【ヨシヒロムネユキ】
戦国時代の武将。大友家臣。吉弘鎮信の子。血縁に立花宗茂や高橋紹運がいる。
父・鎮信が耳川の戦いで戦死すると家督を継承する。
1580年の田原親貫の反乱を察し、これを討伐。
戸次川の戦いでは殿を務め主君・義統を逃がし、島津軍を足止めする。
朝鮮出兵では主家が改易されてしまうものの、統幸自身は縦横無尽の活躍により豊臣秀吉に皆朱の槍を賜る。
大友家改易後は黒田家家臣・井上之房や従弟の立花宗茂の客将として過ごす。
関ヶ原の戦いに乗じて起きた石垣原の戦いで大友家旧臣と挙兵した大友義統を支援したが敗戦、戦死する。
この際統幸は徳川の天下となることを予見し、義統に東軍につくよう説得したが、聞き入れられなかった。

親愛武将：大友義統、井上之房、立花宗茂

※信長の野望ではパッとしないが、斜陽の大友氏を支えた立役者の一人である。
※旧友であった井上之房に手柄を立てさせるため一騎打ちを演じ、討ち取られたという逸話が残っている。武力は井上之房より僅かに低くなるように調節。

山田宗昌

【ヤマダムネマサ】
戦国～江戸初期の武将。山田宗継の子。
伊東義祐に仕え、組み合いの末に敵将を討ち取るなど家中屈指の武将として名を馳せる。
伊東氏の滅亡後は佐伯惟定に仕え、彼の参謀として島津氏の手から栂牟礼城を守り抜く。
秀吉の九州平定の際、豊臣秀長率いる征討軍の先導役を務めた。
義祐の子である伊東祐兵が同年に旧領に復帰すると祐兵に仕え酒谷城主となった。
晩年は匡得と号し、1620年死没。四半的弓道の創始者とも伝わる。

吉岡妙林

【ヨシオカミョウリン】
大友家臣・吉岡鎮興(吉岡長増の子)の妻。
島津の豊後侵攻時、宗麟に従って臼杵城に詰めていた統増(妙林の子)に代わって鶴崎城の籠城戦で指揮を執る。
一度は降伏するも豊臣秀吉が島津征伐の軍を起こすと島津軍に合流すると称した後に奇襲をかけ、63の首級をあげている。

龍造寺家

龍造寺隆信

【リュウゾウジタカノブ】
戦国時代の大名。龍造寺家当主。幼少から怪力で名を馳せ、肥前の熊の異名を取る。
はじめ出家し仏門に属すが、曽祖父の家兼の死去を受けて還俗し、水ヶ江龍造寺氏の家督を継ぐ。
以後龍造寺本家の当主・胤栄に従うが、胤栄の死を受けてその未亡人を娶り本家を相続。
一時期は本家の旧臣に追放される憂き目を見たが、蒲池氏の援助の下に復権。
その後は大名、国人を次々と下し、勢力拡大を危険視した大友家の干渉も跳ね除けて、大友家、島津家と並ぶ九州三強の一角にのし上がる。
しかし1584年、沖田畷の戦いで隆信は島津家久の作戦により隘路に誘い込まれた上で挟撃を受け大敗、戦死した。
熟慮よりも迅速な決断を重んじた人物でフロイスから「カエサルの再来」と讃えられたほか、
「分別も久しくすればねまる」という言葉を残している。

龍造寺家兼

【リュウゾウジイエカネ】
室町後期～戦国前期の武将。隆信の曽祖父。号は剛忠。
龍造寺家は元々少弐家の家臣であり、しかも家兼は分家の人物に過ぎなかった。
それでもその智勇によって本家・少弐家を支え、特に1530年に大内の大軍を撃退したことで名を馳せ、敵の大将である大内義隆から帰順を呼び掛けられる。
しかしこれで気をよくしたのか主筋である少弐資元が大内軍に敗死すると積極的に助けなかったため
少弐家臣達から内通を疑われ、息子と孫計6人を惨殺される憂き目に遭う。
90過ぎだった家兼は見逃されたが復讐のため再起、
柳川領主・蒲池鑑盛や同僚・鍋島清房(直茂の父)協力の下、一族殺しの首魁である馬場頼周を討ち果たした。
後継者には僧籍に在った隆信を指名している。

鍋島直茂

【ナベシマナオシゲ】
戦国～江戸時代初期の武将、大名。鍋島清房の次男。龍造寺家当主の隆信とは義兄弟である。
義兄の隆信を家老として補佐し、1559年に宿敵の少弐氏滅亡に貢献。
1569年に大友宗麟が侵攻してきた際には今山への籠城を進言。翌年には戦況を打開するため夜襲を提案し、自ら寡兵で大友親貞の大軍を破り親貞を討ち取った。
隆信が沖田畷の戦いで戦死すると、苛烈を極める島津家の侵攻に対し豊臣秀吉と誼を通じることで対応し、龍造寺家の所領の保全に成功する。
その働きを高く評価した秀吉から独立した大名の地位を与えられ、朝鮮出兵では龍造寺家の全軍を指揮し、当主を凌ぐほどの権力と信望を得る。
関ヶ原の戦いが始まると、息子を西軍に参加させながらも自らは東軍の勝利を予測し巧みに行動し、肥前国佐賀35万7,000石を安堵された。
1618年死没。秀吉には「知恵と勇気はあるが大気がない」と評された。

成松信勝

【ナリマツノブカツ】
戦国中～後期の武将。龍造寺家臣。
武勇に優れ、勇者4人を顕彰する龍造寺四天王に指名された。
四天王の該当者は諸説あるが、信勝は1570年に今山の戦いで敵大将の首を獲っており筆頭として名を連ねている。
沖田畷で主君・隆信や他の四天王とともに戦死。

松浦鎮信

【マツラシゲノブ】
戦国～江戸時代初期の武将、大名。松浦隆信の嫡男。松浦氏は父の代から龍造寺家に従属していた。
1568年に隠居した父の跡を継ぐ。豊臣秀吉が九州に手を伸ばすといち早く誼を通じ、所領を安堵される。
朝鮮出兵では嚮導役を務め、小西行長に従い先鋒として幾度の戦いに従軍し殊勲を挙げる。
関ヶ原の戦いでは嫡男の久信が西軍に参加するが、自身は東軍に与し所領を維持した。
その後は早世した久信に代わり平戸藩初代藩主として藩政に尽力。父の代で途絶えていたオランダとの貿易の再開にも成功した。
秘儀を伝授されるほどの剣の達人でもあり、和歌も嗜んだ。

有馬晴信

【アリマハルノブ】
戦国～江戸時代初期の武将、キリシタン大名。初名鎮純。兄の死を受けて5歳で家督を相続。叔父に大村純忠。
大友、龍造寺と主を変え沖田畷の戦いでは島津の救援を仰いで龍造寺隆信を敗死させつつも、
秀吉の九州征伐ではいち早く豊臣に帰順するなどして世を処した。
ローマ教皇から賜った軍旗を立てて戦うキリシタン大名として知られる。
江戸初期、マカオでの乱闘騒ぎの時に窓口となった岡本大八に白金を渡し、
後に持ち逃げされたとして大八を訴えたが、逆に大八に長崎奉行暗殺計画を暴露されて弁明できず処断された。

隈部親永

【クマベチカナガ】
戦国時代の肥後国の国衆。大友家の勢力下にあったが、やがて対立し竜造寺家に接近。耳川の合戦後の肥後侵攻にも加担した。
秀吉の九州征伐後、肥後に派遣された佐々成政に反発し、肥後国人一揆を引き起こす。
多数の国衆を一揆に賛同させたものの、九州の諸大名の総攻撃に耐え切れず降伏。立花宗茂の預かりとなり処刑された。
独力で一揆を鎮圧できなかった佐々成政も切腹に追い込まれている。

※信長の野望シリーズでは初登場の烈風伝～蒼天録までの「口をあんぐりと開けた、何ともいえない表情の顔グラフィック」により顔芸武将として人気を博す。
彼の顔グラフィックは三國志１１に登場した架空武将、糞藝爪覧の素体にされてしまった。

相良家

丸目長恵

【マルメナガヨシ】
相良家臣。タイ捨流兵法の開祖。
若き日に上洛して上泉信綱に師事し、修行の末に新陰流の印可を授かる。
信綱の死後も研鑽を重ね、ついには自身の流派であるタイ捨流を開眼するに至る。
ただし武将としては島津家久の策に掛かって大敗し、謹慎処分を受けるなど目立った活躍は見せなかった。

伊東家

伊東義祐

【イトウヨシスケ】
日向伊東氏11代（伊東氏16代）当主。
伊東家の最大版図を築いた当主であり、彼が統治していた前～中盤でははかの島津家とも互角以上に戦えていたほど。
しかし、第九飫肥役勝利以降、次第に奢侈と京風文化に溺れるようになり、義祐の武将としての覇気は失われることになる。
それが原因か木崎原の戦い*1ではこちらが兵3000にも関わらず、兵300の島津に大敗してしまう。
この戦いをきっかけとして日向伊東氏は衰退し始めることになる。

※ 伊東氏没落の原因は諸説ある。
　また、コーエーだと逆補正を受けているが、
　ここでは曲がりなりにも老境に下る差し掛かる前は20年以上島津貴久と互角に戦っていたため、上下ともにそれを加味している。

島津家

島津家を参照。

肝付家

肝付兼続

【キモツキカネツグ】
肝付家当主。肝付家16代当主。
大隅を中心に版図を広げ、伊東島津両氏相手に巧みな外交を繰り広げた。
北郷氏出身の島津忠親と戦端を開くと、島津貴久と本格的に戦いをはじめ
貴久の実弟である島津忠将を伏兵で戦死に追い込んだ。のちに志布志を併呑して
島津忠親に勝利し、肝付家の最大版図を築いた。

※　島津貴久に本拠を落とされたと言う事実はなく、死ぬまで肝付家の最大版図を維持した。
※　ドラえもんのスネ夫役で知られる「肝付兼太（実名は兼正）」氏は、彼の子孫である。

宗家

宗義智

【ソウヨシトシ】
戦国時代の大名。対馬国の領主。
豊臣秀吉の九州侵攻時には秀吉に従い対馬国を安堵されるが、その際に朝鮮半島の服属を命じられる。
朝鮮との交易を基盤とする宗氏にとって朝鮮との外交関係の破綻は死活問題であり、国書の改竄と捏造を重ねて戦争回避を試みるが果たせず、
国力の限界を超えた5000人もの兵を動員して朝鮮出兵に参加。先鋒の一員として一か月足らずで漢城を陥落させるなど活躍した。
秀吉の死により朝鮮から撤退した後は徳川政権下で朝鮮との関係回復に尽力しこれを達成するが、
この時も日朝両国の外交文書改竄を繰り返しており、跡を継いだ義成の代で大問題を引き起こすこととなる。

柳川調興

【ヤナガワシゲオキ】
宗家の家老。
朝鮮との外交交渉や貿易で活躍したが、やがて徳川幕府の直臣になるという野望を抱くようになり、主君である宗義成と対立。
宗家が行ってきた国書の偽造・改竄を幕府に告発したことで幕府を揺るがす外交問題「柳川一件」を引き起こす。
しかし結局義成は無罪、調興は流刑という沙汰が下され、彼の野望が実を結ぶことはなかった。
遠く津軽に配流された調興は一流の文化人として厚遇されながら半世紀近くの余生を過ごしたという。