本線系統(通勤型)
1000系(初代)
柑橘鉄道が保有していた通勤型電車。
元々が柑橘鉄道の前身会社である陽夏木鉄道の車両だったため客車ホームに合わせた規格となっている。
真久車両製造所が製作した16m級旧型車両で晩年の形式一斉改番にて1000系とグループ分けされた。
そのため、形状等に多くの差分が存在する。
詳細
前期型普通車
デハ10形(→モハ1100)
いわゆる大正型電車。全車電動車で製造された、16m級木造ダブルルーフ車体で、車体塗装は茶色一色塗である。
デハ11形(→クハ1110)
輸送量の増加に伴ってデハ10形と組成する制御車が必要となり新製されたのが本系列。
外観はデハ10形と大きく変わる所はないが、半鋼製車体を採用している。
前期型合造車
デハニ15形(→クモニ1500)
デハ11形と基本構造を同じくして郵便車合造とされたのが本系列。
当時としては珍しく全鋼製車体を採用したが、保守面で不評を買ったことより全3両のうち1両のみの製造となっている。
後期型普通車
デハ16形(→モハ1600・クハ1610)
昭和初期に電化区間延伸に伴い電車の増備が必要となった際に新製されたのが本系列。
主要寸法は前期型と同様で半鋼製車体を引き続き採用した。
デハ18形(→モハ1800・クハ1810)
沿線住民の増加により半鋼製車体では定員を補えない為、全鋼製車体で新製されたのが本系列。
車体は当時深久鉄道にてすでに採用されていた16m車体をそのまま利用し当線初の2両編成で登場した。
詳細
製造年 | 1924年~42年 |
制御装置 | |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 直流1,500V |
駆動方式 | 吊り掛け駆動 |
製造所 | 真久車両製造所 |
2000系(初代)
柑橘鉄道が保有していた通勤型電車。
元々が柑橘鉄道の前身会社である晴姫電鉄の車両だったため電車ホームに合わせた規格となっている。
飛柂車輛が製作した17mないし18.9m級旧型車両で晩年の形式一斉改番にて2000系とグループ分けされた。
そのため、形状等に多くの差分が存在する。
詳細
前期型普通車
デハ20形(→モハ2100)
全車電動車で製造された、17m級半鋼製車体で、車体塗装は茶色一色塗である。
通常春峰山麓方面にパンタグラフが来る。
デハ22形(→モハ2200)
輸送量の増加に伴ってデハ20の改良として車体長を延ばして18m級半鋼製車体として新製されたのが本系列。
外観はデハ20形を引き延ばしたような形状をしている。
通常春峰山麓方面にパンタグラフが来る。
デハ25形(→モハ2250)
18.9m級半鋼製車体として新製された形式で運転台は中央配置となっている。
あまり効果が得られなかったのか、それとも従業員から評判がよくなかったのか製造車両数が少なく、晩年は中間に封じ込められていた。
通常春峰山麓方面にパンタグラフが来る。
後期型普通車
デハ27形(→モハ2300)
全車電動車で製造された、17m級半鋼製車体で、車体塗装は茶色一色塗である。
車内はボックスシートとなっている。
通常春峰山麓方面にパンタグラフが来る。
デハ28形(→モハ2400・クハ2450)
18m級全鋼製車体として新製されたのが本系列。同時期に製造されたデハ120形急行車(→10000系)にそろえる形で運転台は中央配置となっている。
車体塗装は茶色一色塗で車内はボックスシートとし、デハ18に続く形で2両編成で登場した。
橙新町 | 春峰山麓 |
クハ2450 | モハ2400 |
製造年 | 1928年~39年 |
制御装置 | 電動カム軸式間接自動加速制御 |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 直流1,500V |
駆動方式 | 吊り掛け駆動 |
製造所 | 飛柂車輌 |
本線系統(急行型)
10000系(デロ120)
柑橘鉄道が保有していた急行型電車。
飛柂車輛が製作した流線形の18m級旧型車両で晩年の形式一斉改番にて10000系となった。
2両編成で運用された。
詳細
製造年 | 1938年 |
制御装置 | 電動カム軸式間接自動加速制御 |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 直流1,500V |
駆動方式 | 吊り掛け駆動 |
製造所 | 飛柂車輌 |
組成
橙新町 | 春峰山麓 |
モ10200 | モ10100 |
軌道線区用車両
モ1形
清見電気軌道が最初に製造・運用していた車両で明治型路面電車な風貌の車両である。
現在はすでに廃車済みで柑橘鉄道柚洲駅付近に位置する鉄道博物館に展示されている。
1937年に定期運用から離脱し、1940年に廃車となった。
詳細
製造年 | 1910年 |
製造所 | 飛柂車輌 |
制御装置 | 直接制御 |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 直流600V |
駆動方式 | 吊り掛け駆動 |
モ100形
清見電気軌道が製造・運用されていた車両で丸い窓や流線形が特徴的である。
現在はすでに廃車済みで柑橘市駅路面電車用ホーム付近に展示されている。
また、柑橘鉄道に併合されて路線名が清見線となった際に塗装を改め、全4編成あるうち1編成のみオレンジライナーとしてラッピングされた。
詳細
製造年 | 1925年 |
製造所 | 飛柂車輌 |
制御装置 | 単位スイッチ式 HL480-F |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 直流600V |
駆動方式 | 吊り掛け駆動 |
モ110形
軌道線区用車両として製造・運用した車両で、1両編成6本が製造された。
同型機が樫木県にある月灯軌道にて現役で活躍している。
詳細
製造年 | 1953年 |
製造所 | 飛柂車輌 |
制御装置 | 直接式 |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 直流600V |
駆動方式 | 吊り掛け駆動 |
モ120形
軌道線区用車両として製造・運用した車両で、2両編成4本が製造された。
連結部が連接構造となっている点以外はほぼモ110形と同じである。
同型機が樫木県にある月灯軌道にて現役で活躍している。
詳細
製造年 | 1956年 |
製造所 | 飛柂車輌 |
制御装置 | 直接式 |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 直流600V |
駆動方式 | 吊り掛け駆動 |