【ミッション】『VS.ガンシューターVCT』

　>>147

「ああ････　今となっちゃあ古臭いかもしれないが、『名作』だ･･･」

『VCT』は差し伸べられた手を掴み、立ち上がった
負けてはしまったものの、その表情に『妬み』や『敵意』はない
憑き物が取れたように晴れ晴れした目で苦笑いを浮かべている

「俺も････　『過去』への未練ばかりに捕らわれてばかりじゃあいけないか････」

ただ一言、言い残し　　　　　　　　　　　ﾋﾟｴｰﾙ
VCTはふらふらと立ち去る････舞台の上には『勝者』のみが残された

　　　　「序盤には追い込まれ、中盤にはハラハラさせたッ！
　　　　　小っ恥ずかしい場面も何度もあっただろう」

　　　　　『まったく、心臓に悪いぜ！』
　　　　　　　　『ゾンビどもに追い込まれた時はどうなるかと思った！』

　　　　「だが、これこそが『決闘』なのだッ！
　　　　　一対一の闘いにおいて、『保護』や『格』などナシ！」

　　　『ヘッヘッヘッヘ･････良い事言うじゃねぇか･･･』

　　　　「新たなる『闘い』を待っている！」

　　　　　　『『『ウオオオオオオオオオオオオオオオ！』』』

　　　『次は俺が相手だ――――ッ！　音無ィ―――――ッ！』

　　　　　　　　　『いやいや、拙僧の「殺人儀術」が貴様を殺しまするぞ！』

　　　　　　　　　　　　『お前を倒すのはこの俺だ！　有象無象は引っ込んでろ！』

放り込まれた『マイク』に群がる様にして、腕に覚えのある『スタンド使い』の『声明』が届く
そこには純粋な『戦いの熱狂』と････『勇者への賞賛』があった

実況「興奮も醒め止まぬ会場からお送りしました」
実況「それでは観客の皆様、次回の戦いをご期待ください！」

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【最終結果】

『勝者』
音無　ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』→『両脚打撲』『多発腰背部打撲』『右足貫通創』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　→だが････『ドリップ・ドロップ』で治療　『無傷』『再起可能』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『３０万円』を入手！
『敗者』　　　　　　　　　　　　　　　
ガンシューターVCT『デッドエンド・ストリート』→『左肩裂創』『腰部打撲』
本名：台東駅　勝利（たいとうえき　かつとし）　　『再起可能』

10年前にリリースされたアーケードゲームだ
突如、ゾンビ達が発生した様々な施設を舞台に特殊部隊の主人公が手持ちの銃で敵を倒すガンシューティングゲームであり、
『デッドクライシスシリーズ』の集大成として高く評価を受けていた
だが、時代の流れに乗れず、同シリーズの新作は10年経った今でも出ていない

ゲームは多種様々なボスキャラとユニークな死に方を見せるゾンビ達を銃で撃ち殺して進む
ステージ中にはアイテムや民間人（撃つと点数が減点され、3回撃つとゲームオーバーになる）などが
ギミックとして存在しているが、ギミックが複雑で瞬間的な判断が求められる事から『初見殺しの覚えゲー』として有名だ

ガンシューティングゲーム『デッドクライシス4』のガンコンを基に実体化する拳銃のスタンド
射程距離内に『ゾンビ』を発生させ、撃ち殺す事で『炸裂』させる能力

拳銃の銃口からは赤外線レーザーに似た性質を持つ『不可視光線』が常に出続けている
『ゾンビ』達は出現した直後は『非アクティブ』状態で人を襲う事はないが
『不可視光線』に暴露する事で『アクティブ』状態となり、最も近くの『人間』を襲うようになる
それは本体も例外ではない
『ゾンビ』は最大で5体まで出現させることが出来る
（余談だが、初期の『デッドクライシス』は筐体性能の関係から画面上にゾンビを5体までしか描出できなかった）

『ゾンビ』に対して、『銃撃』を行う事で『ゾンビを炸裂』させる事が出来る
『爆発』は『デッドクライシス』のエフェクトを再現するように行われ、
ゲーム内で実装されている範囲内（通常弾・ショットガン・グレネードランチャー・焼夷弾）で自由自在である

ただし、この能力はあくまでも『ゾンビを撃つゲーム』の再現である
ゾンビ以外の人間を撃つたびにブザーが鳴り、『3回』撃つと『Game over』として3日間スタンドの発現が出来なくなる

実際のゲーム内では『ゾンビ』以外にもボスキャラとなる『大型クリーチャー』がいるが
現在の『ＶＣＴ』の能力ではまだそれらを再現する事は出来ない

『デッドエンド・ストリート』
破壊力：Ｂ　スピード：Ｂ　射程距離：Ｂ
持続力：Ｃ　精密動作性：Ｃ　成長性：Ａ

『ゾンビ』
破壊力：Ｃ　スピード：Ｄ　射程距離：Ｅ
持続力：Ｃ　精密動作性：Ｄ　成長性：なし