視界システム

Last-modified: 2018-08-29 (水) 19:40:08
 

視界システムの基本

基本的なシステムはWoTと似通った点がいくつかあるのでそちらを知っていればより分かりやすいかもしれません。
*注意:依然未検証の部分などもありますのでご了承ください。

 

まず、視界にはふたつの要素「索敵距離」と「隠蔽率」が関連してきます。これらの相互作用によって実際に敵を発見できる距離、及び敵に発見される距離が決まってくるわけです。
索敵距離の最大の所で常に敵艦を発見できるわけではないことには十分な注意が必要です。敵の隠蔽率によっては自分の索敵距離と実際に敵艦を発見する距離に3000m以上の差が出る場合もあります。
索敵距離は各艦の素のレーダー範囲に装備ボーナス、各種コマンダーボーナス、敵の迷彩による減算を加えたものが水上索敵距離です。水中索敵距離は素のソナー範囲に装備ボーナス、各種コマンダーボーナスを加えたものです。ただし水中に関しては深度により大幅な隠蔽効果がかかるようで浅い深度でも実発見距離は約半分程度です。
また航空機による索敵距離は各機種固有の索敵距離に各種コマンダーボーナス、敵の迷彩による減算を加えたものです。
隠蔽率は各艦固有の隠蔽率に各種コマンダーボーナス、環境ボーナス、移動減衰、発砲減衰を加えたものであると考えられています。敵味方どちらかが水中の場合は更にここへ深度補正がかかります。
迷彩に関しては若干ややこしいのですが、隠蔽率を左右するのではなく直接敵の索敵距離を減らすように計算されているようです。

コマンダー以外による隠蔽率補正や索敵機以外の機種の索敵距離などはマスクデータとなっており、詳しい数値は判明していません。

 

このゲームでは発見・被発見距離の長短は非常に重要です。敵から見えていなければ撃たれないでしょう。同様に見えていない敵を撃つことは偶然が必要か非常な困難を伴うでしょう。
そこで自艦の役割を阻害しない範囲で索敵距離を出来る限り伸ばし、隠蔽率を出来る限り上げることが必要となってくるのです。

隠蔽率とその上下

隠蔽率とは

ここで言う「隠蔽率」とは敵からどの程度発見され難いのかを百分率で表す数値で、敵の視界距離を隠蔽率の分だけ減少させる効果を持ちます。例えば隠蔽率50%の船は6000mの視界を持つ敵に対してその視界を実質3000mまで減少させることが出来るわけです。

 例)敵視界6000m x 隠蔽率50% = 実発見距離3000m

この隠蔽率はマスクデータとなっているため各艦の詳しい隠蔽率の数値に関しては未だ判明していない部分も多いことは予めご了承下さい。

各艦の最終的な隠蔽率は艦の素の隠蔽率だけでなく、様々な要素が関わって決まります。素の隠蔽率に移動や発砲、迷彩などによる補正を掛けた値が最終的な隠蔽率として反映されるわけです。
ですが、まずはそれらの要素を説明する前に艦の素の隠蔽率について次の項で見て行きましょう。

艦種による隠蔽率の違い

各艦の素の隠蔽率は大まかに艦種によって決まっていることが分かっています。
遠くに居る戦艦や空母は見えても、より近くに居る駆逐艦は見えないといった事を体験した方も多いかと思います。これは駆逐艦の隠蔽率が戦艦や空母と比べて高いために起こることです。
一般に駆逐艦の隠蔽率が最も高く、戦艦や空母の隠蔽率が最も低くなっています。
各艦種の隠蔽率の優劣は大まかに以下のようになっています。

 駆逐>潜水>軽巡≧重巡>戦艦=空母

一般に駆逐艦は隠蔽率50%前後、戦艦は隠蔽率30%前後であると考えられています。

隠蔽率を増減させる要素

実戦において実際に反映される隠蔽率は上記の艦種による素の隠蔽率だけでなく、様々な要素によってそれに補正がかかった値です。
では具体的に隠蔽率に影響を与える要素にはどのような物があるのでしょうか?

まず隠蔽率を上昇させる効果のある物は:

  • 迷彩
  • コマンダースキル
  • スモーク(煙幕弾)

の3種類があります。これらに加えて潜水艦の場合、潜航深度が深いほど隠蔽率が高くなります。

それに対して隠蔽率を減少させる効果のある物には:

  • 移動
  • 主砲・対空砲発砲/魚雷発射
  • 航空機発艦

があります。
これらの中でまず戦闘中の行動によらない迷彩とコマンダースキルについて見て行きましょう。
この2つは純粋に戦闘前の事前準備によって付加される隠蔽率上昇補正です。つまり母港に居る間にこれらの準備を整えておく事が肝要であると言う事です。準備をしっかり整えてかかれば小手先の技術が多少足りずともその穴を埋めるだけの恩恵を得ることが出来るでしょう。

 

まずは迷彩ですが、これは付けるだけで敵の視界を{300m×(1-隠蔽率)}だけ減少させてくれます。例えば隠蔽率50%の駆逐艦であれば150m相当、隠蔽率30%の戦艦であれば90m相当だけ被発見距離が縮むという事になります。
あまり大した距離には思えないかもしれませんが、100mあれば実戦ではかなり大きな違いを生みます。7日のオプションであればシルバーを用いて購入することも出来るので積極的に艦に迷彩を施すと良いでしょう。
迷彩の付け方についてはこちらをご参照下さい。

 

次にコマンダースキルです。隠蔽率に影響するコマンダースキルはいくつかありますが、主に利用されるのは「Seahawk(隠蔽率+5%)」と「Enhanced Disguise II(隠蔽率+2%)」の2つです。
これらのスキルは艦の素の隠蔽率に直接加算される形で隠蔽率が上昇します。例えば素の隠蔽率が50%の駆逐艦にEnhanced Disguise IIスキル持ちのコマンダーを1人乗艦させると隠蔽率が52%になるといった形です。
これは例えば相手の視界が6000mあったとすると120mも被発見距離が縮むという事になります。
ここで述べたスキルは複数重ねて活用することもできるので、他の必要なスキルと相談しつつなるべく多く重ねるようにすると良いでしょう。
なお2016年11月現在においてコマンダースキルの能力はLv5戦場までは大幅な制限が設けられているため、それより下の戦場ではその有効性は大きくない場合も多くあります。ただし後々必要になるので高レベルの船を開発していなくてもコマンダーの育成は早めに始めておくことをお勧めします。
コマンダースキル制限についてはこちらをご参照下さい。

戦闘行動による隠蔽率の増減

前の項では事前準備段階の要素について見てきましたが、次に戦闘中の行動によってかかる隠蔽率の補正について見て行きます。
戦闘行動のうち隠蔽率が上昇するものにはスモーク(煙幕弾)の展開がありますが、これについては少々複雑なので後の項で解説します。
スモーク展開を除く戦闘行動には移動、攻撃、航空機発艦などがありますがこれらは全て隠蔽率を減少させる効果があります。つまり隠蔽率を最も高く保つには移動せず、攻撃もせず、じっとしているのが良いという事になります。もちろんゲーム中にそれ以外の行動を行う必要は出てくるので、それらのタイミングで今隠蔽を捨てるべきなのかどうかを常に考えるようにすると良いでしょう。

それぞれの戦闘行動ごとの隠蔽率の減少は以下のようであると考えられています。

移動-2%×速力*
主・副砲発砲-10%
魚雷投下-6%
対空砲発砲-2%
航空機発艦-?%

(*1/4速=1, 半速=2, 3/4速=3, 全速=4)

これは例えば視界6000mの敵に対して素の隠蔽率が50%の駆逐艦に乗っているとした時、全速で移動しながら主砲を発砲すると隠蔽率は32%になり、被発見距離は1080mも伸びるということになります。
この事から、攻撃しなければ発見されないのであれば無闇に発砲せずその状態を維持するべきなのか、あるいは位置を晒してでも攻撃をするべきなのかを考える必要があるという事になります。
駆逐艦による停船偵察などはこれを活用した代表的な戦術です。

 

必要な事前準備を整え、戦場において適切に隠蔽を活用することができれば相手に対して非常に大きなアドバンテージを得ることが出来るでしょう。一朝一夕に身につくものではありませんが、少しづつ活用できるよう考えて動く練習をする所から始めてみることをお勧めします。

視界とスモーク

スモークとは

基本の項で敵に発見されないようにする必要性については述べました。
しかしどんなにそれを心がけていても敵に接近しなくてはならない場面、あるいは敵が接近してきて逃げられない場面があるでしょう。そんな時に効果的なのが消耗品のスモーク(煙幕弾)です。
スモークは自艦の周囲ある程度の範囲の好きな位置めがけて投射することができ、その周辺一帯に白い煙幕を展開します。この煙幕により敵味方の視界が遮られ、スモーク越しの相手の隠蔽率を激増させる効果があります。
通常のスモークでは展開から30秒、課金のスモークでは60秒で消滅します。
このスモークをうまく活用することによって発見されずに接近することや、近づいてきた敵から隠れることができるわけです。スモークで視線を遮っていれば敵艦や敵機がスモークの中へ入ってきたり、自分が発砲しない限り発見される恐れは無いと考えて差し支え無いでしょう。
スモークはどんな艦種にも搭載することができるので必ず搭載することをおすすめします
また特定のマップには薄く白いもやがかかった場所がありますが、この霧の中ではスモークより弱いですが同様の隠蔽効果を得ることができます。積極的に活用しましょう。

この隠蔽効果は自艦が水上にある限り水上の敵艦に対しても、水中の敵艦に対しても発揮されます。
ただし水中に居る潜水艦の上にスモークが展開されていても隠蔽効果はありません。

敵スモークへの対処

自分が使う時は非常に有用なスモークですが、敵がスモークを展開してきた場合にはどうすれば良いのでしょう?
効果時間終了まで待つ以外にスモークの効果が減退・無効となる場合はふたつあります。まず航空機をスモークの中へ飛ばすことです。航空機にもスモークの効果はありますが敵艦の真上まで行ってしまえば関係ありません。航空機は非常に足が早く撃ち落とされても損害が少ないのでスモークの中を偵察するには非常に有用です。
また、飛行機が来た時にスモークを展開する人がよく居ますが上記の通り見えてしまうのであまり意味はありません。

もうひとつは敵の行動によるもので、スモークの中から発砲・魚雷発射すると隠蔽効果が一時的に大幅減退します。こちらを狙うのはリスクが高いですが、敵の発砲を誘発して見えた敵に攻撃を加えるということも時には有効です。もちろん自分がスモークを張っている中で発砲してしまえば敵に見えてしまうため、スモーク内では発砲するかどうかを意識的に選択する必要があります。

位置によるスモーク隠蔽効果の増減

スモークの中と一口に言ってもスモーク内のすべての位置で隠蔽効果が同じなわけではありません。
敵から近い端では効果が低く、敵から遠く、つまり敵との間のスモークの量が増えればその分隠蔽効果も高くなります。効果の低い端でも発砲・魚雷発射さえしていなければほぼ発見されない程度の隠蔽はあります。そのため攻撃をしないつもりであれば気にすることはありませんが、敵にスモークを利用して攻撃するとなれば発見されて反撃を喰らうかどうかに直結する要素となります。
一般に砲撃は隠蔽減衰効果が高く、魚雷発射はそれより隠蔽減衰が控えめです。砲撃では大抵の場合でスモーク内のどの位置でも発見されてしまいますが、魚雷発射の場合は敵との距離によって隠蔽効果の低い場所からでは発見されても高い場所からなら撃っても発見されないことがあります。是非有効に活用して下さい。

また敵が完全にスモークの向こう側に居る場合は、主砲を発砲しても発見されない程隠蔽効果が高くなっています。自分の視界も遮られてしまいますが他の方面からの視界が通っている場合は活用できるかもしれません。

スモークと5秒ルール

スモークには純粋な隠蔽効果以外にももう一つ有用な効果があります。それは5秒ルールの短縮です。
通常では敵の視界外に出る、または隠蔽率が上昇する行動によって敵の索敵範囲から外れた時、状態が変化してから5秒間は見えたままとなるというルールが存在します。これは水上、水中、及び敵機からの発見全てについて同様です。
しかしスモークの中へ入ったことで視界が切れた場合にはこれが短縮され、即時見えなくなります。
5秒間の被発見時間が命取りとなる場合も多々あるので、まずいと思ったらすぐスモークを張るようにすると良いでしょう。ただしすぐスモークの外へ出て敵からの視線が再び通ってしまえば折角のスモークの意味が半減してしまうのでスモーク展開後の自艦の位置には注意するようにしましょう。
また、敵艦と自艦の間にスモークがあってもスモークの中に入っていない者にはこの効果は適用されず5秒間しっかり見えたままとなります。

もうひとつ注意すべきなのがスモーク内での発砲です。スモーク内で発砲すると隠蔽効果が減退して発見されますが、この時の発見は即時解除されず5秒ルールが適用されます。敵艦が近ければこの5秒が命取りとなる場合も多々あります。狭いスモークの中で5秒間回避行動をすることは難しいので一度発砲したらそのスモークからは出ることになる場合が多いでしょう。そのためスモーク内で発砲するか否かはよく考えた上で決めることを推奨します。

水中視界

ソナーのピンの間隔で見えたり消えたりする
双方向に(潜水側から見ても水上側から見ても)大幅な隠蔽効果がかかる。浅い深度でソナー範囲の約半分、深深度で約1/4しか見えない。
深深度停船は隠蔽100%。

夜戦時の視界

大幅減衰した水上視界・航空視界
照明弾
変わらぬ水中視界

小技

停船偵察
スモーク2種積み(同じ種類のアイテムでも通常と課金は同時に積める)
意図的スモーク越し射撃(自分と相手の間にスモークを置いてから撃つ)
深深度停船による爆雷回避
深深度での待ち伏せ、急浮上雷撃

隠匿率と発見距離について(雑記)

・艦種毎に隠匿率は違う模様、具体的には駆逐艦<軽・重巡<空母・戦艦の順で被発見距離は長くなっていく。
・発砲時(主砲以外のものも含まれる)には約300mの被発見補正が掛かるそれ以上?
・煙幕展開時でも発砲してしまうと発見される恐れがあるため過信は禁物である。
・艦の向きによって発見距離に差が出ることは無く障害物越しでも艦の一部がはみ出して見えている状態ならスポットは可能。
・航空機の視界範囲は偵察機>それ以外の艦載機(およそ400m弱の視界差がある)
・自艦の状態によっても隠匿値が変化する。
(例:自艦の前方3.0kmのところを全速で航行する駆逐艦は見えても、同じ距離でも停止状態なら発見されにくい)

以上が現在のところ確認できている情報の一部です、コレに各種隠匿系・視界延長系コマンダースキルを用いることで発見距離等が変化していきますが詳しい値は今のところ未検証です。
なお、潜水艦の潜水状態での発見率については未検証ですが深々度の潜行中は同深度にいる潜水艦にもかなり接近されないと発見されなくなるため、水上とは別の隠匿率がある可能性もあります。


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