17-1
ティアナ | ありがとうございます。 ティアナを… お守りくださるのですか? ありがとうございます、 主人公様! よろしくお願いいたしますわ。 |
門 | |
ティアナ | 無事、脱出できそうですね。 |
ヴァイライラ | ティアナ様、ご無事でしたか。 私たちがお部屋にうかがったときにはおられなかったので、探しました。 |
ヴィアリアリ | 大丈夫。エリス様に命じられてあなたを拘束しに来たと思ったなら、それは間違いよ。 エリス様は、もういらっしゃらない。 …死んだわ。 レムオンの兵士に襲われてね。 |
ティアナ | し、死んだ? |
ヴァイライラ | ゼネテス様がファーロス家の兵を残らず率いてゆかれましたので、王妃様を守る者がなかったのです。 |
ヴィアリアリ | そこへきて、ゼネテスはカルラを相手にまたも奇跡の大勝利… ファーロス家の力が拡大するのを恐れたレムオンがクーデターを起こしたってワケ。 |
ヴァイライラ | エリス様は最期に、私どもにティアナ様をお救いするようにと申しつけられ…、ご自身は…。 ゼネテス様も戦場で捕われ、今、謁見の間で処刑を待っておられます。 |
ティアナ | なんですって? ゼネテス様まで? |
ヴィアリアリ | 千年樹に刻まれている神聖法によれば反乱貴族たちはあと少ししかゼネテスを拘束できない。 つまり、裏を返せば、そのときまでには無理やりにでも罪をでっち上げなければならない。 |
ヴァイライラ | まもなく、ゼネテス様もエリス様と同じように…。 |
ティアナ | 主人公様! お願い、お願いです! ゼネテス様をどうか! |
ヴァイライラ | ティアナ様、失礼ながら、あなた様がいらっしゃると主人公様が存分には…。 |
ティアナ | わかっています。 あなた方と行きましょう。 主人公様、 どうか、謁見の間のゼネテス様を…。 |
ヴィアリアリ | ゼネテスから、手紙を預かってるわ。 おそらく、遺書…ね。 |
ゼネテスの遺書を手に入れた。 | |
ヴィアリアリ | これが本当に遺書にならないことを祈ってるわ。 |