ティアナ/23

Last-modified: 2016-02-06 (土) 11:06:17

冒険者嫌いの王宮門衛王宮の怪異を調べに?
しかし…
陛下からは誰も通すなと…。

説得を続ける

冒険者嫌いの王宮門衛しかし、陛下の命令です。
逆らうわけには…。
ロストール歩兵で、出た!
ば、化け物、が!
そ、そんなバカな!?
あれは単なる噂ではないのか!
ロストール歩兵う、嘘じゃない。
な、仲間が中で!
時勢に詳しい王宮門衛わ、わかりました。
私たちは負傷者の搬出にあたります。
セルモノー…何者か?
すくなくとも余よりは、賢いものには違いないだろうが。
余は18年前、王になるため、愛のない結婚をした。
エリスを出世の道具として利用した。
そのことはずっとあれに対する負い目になって、余を苦しめた。
ティアナが、もしも、余の娘でなければ、余はあれと対等になれたかもしれん。
だが、あれは余に忠実であった。
余がどんなに情けない男であろうとも、あれはあくまで余に忠実であった。
あれは悪くない。しかし、それが余に苦痛をもたらしたのだ。
いや、余の苦痛そのものだった。
レムオンにあれの死刑執行書にサインするように言われたとき、余はやっと解放されると思った。
だが、もはや取り返しが付かぬという思いが、なおさら、余を苦しめるようになった。
その思いは、
我を呼び覚ますのに十分であった。
セルモノーがサムスンに変化する。
ティアナ、
お前さえ、余の娘でなかったら、
余は孤独な罪人とはならなかったろうに。
余とエリスは
ふたりでお互いの罪を見ながら、醜く共存できたろうに…。
サムスン…余は縛られし者よ。
ソウ我ハ縛ラレシモノ…
…破壊神ノ円卓騎士サムスン!
サムスン撃破。
ティアナお父様!
サムスンからセルモノーの姿へと戻る。
セルモノー最初に愛していなくても、次の日から愛そうとすればよかったのだ…。
時間を浪費した。
すまんな…エリス。
今すぐ、お前にわびにゆく。
勇者殿…。
闇が覆おうとしているこの世界に光を…。
そして、わが娘ティアナを…
た、頼…みま…す。
セルモノー消滅。
ティアナお父様…、
私は私の王女という役割を心底嫌っていました。
逃れられない運命のように思い、ただ、憎むことで、逃げることで日々を生きてきました。
それが愚かであったことに
私は、今、気づきました。
私が誰なのか、決めるのは私なのです。
私は私にしかできない道を歩んでみます。
主人公様。
見ていて…ください。
カルラの侵攻、リューガの変、そして、セルモノーの死。
国政の中心人物を次々と失ったロストールの混迷はここに極まった。
深刻な人材不足…
壊滅的な被害を受けた軍…
重く圧し掛かる財政負担…不気味な沈黙を続けるディンガル帝国…
残された貴族達に山積した問題を解決する力はなく、王女ティアナがロストールの王位を継承することに異を唱えるものもいなかった。
ティアナの王位継承は、ロストールの貴族制の終焉を暗に示していた。

あきらめる