ティアナ | 何度言わせるの? 頭が痛くてとてもお食事をする気分じゃないわ。 |
侍女 | ですが、今日は七竜家とのご会食。 すでに皆様おそろいです。 |
ティアナ | 気分がすぐれないのよ。 お母様にそう伝えてちょうだい。 |
侍女 | そのようにお伝えしましたが、これも王女としての義務だと王妃様はおっしゃっておられました。 |
ティアナ | …わかりました。 先に始めていただいて。 すぐに行きますから。 |
侍女 | では、着替えのお手伝いを…。 |
ティアナ | そのぐらい、ひとりでできます。 |
侍女 | あの…。王妃様がお仕立てになられたばかりの水色のドレスをお召しになるようにと。 |
侍女退室 | |
ティアナ | 主人公様…いつからそこに? これから会食のお約束があるのです。 お話なら次の機会に…。 王女の義務って何? 私に王家の血が流れていなければ自由になれるの? …私が本当にお父様の娘かどうかなんて誰にもわからないのに…。 ここからはロストールの街が見える。 でも私にとってあの自由な町は壁にかかった絵と同じね。 |