カルラ
カルラ | あーあ、らしくないよねー。 このカルラさんが、ここまでコテンパンにやられちゃうなんてさー。 全軍、ハンカチ噛みつつ、退却ー! |
ディンガル歩兵 | はっ! |
カルラ | ちょい待ち。 あんた、撤退に不服そうな顔ね。 |
ディンガル歩兵 | いえ、その…。 |
カルラ | いい? 人には生きどころと死にどころがあんのよ。 死にどころでちゃんと死ぬためには生きどころで逃げる勇気も必要なわけ。 あんたの死にどころ、ここじゃないっしょ? |
ディンガル兵長 | …ぎょ、御意っ! |
黒鎧騎士 | カルラ様! |
カルラ | 状況は? |
黒鎧騎士 | 魔物が至る所を徘徊し、城へは、たどり着くことすらできません。 |
カルラ | あのシャリって坊や、ズルいよねー。 そりゃ、あんだけの数の魔物を一度の召還すりゃ、負けないって。 しかも邪竜まで呼ぶ、フツウ? なんとも大人げないっつーか、完全にガキっつーか。 |
黒鎧騎士 | 認めたくありませんが、我々では… まったく歯が立ちません…! |
カルラ | 魔王バロルの時と同じなのね。 必要なのは、軍隊なんかじゃなく、勇者ってこと。 魔王バロルを倒せたのは、ネメア様とレーグ、オルファウス、ケリュネイアという勇者たちだった。 だが、ネメア様のいない今、いったい誰が、その役割を成しえるのだろうか? …なーんて言ってる場合じゃないんだけどねえ。 |
主人公現れる | |
カルラ | 発見! その手があったね! エンシャント獲りに軍をここまで進めてきたんだけど、これが、ぜんぜんダメダメ。 シャリって魔導士がガンガンに魔物呼び出すんだもん、尻尾まいて逃げようってとこよ。 この中に突入する気なんだ。 奴らと戦うために? たぶん、犬死ぬよ? で、なおかつ、あんたにとってたいした見返りもないと思うよ? ふぅーん。 ま、どのみち軍隊じゃ、かないっこないし。 ほっとくとヤバそうな雰囲気だし。 未来…よろしくね。 主人公。 |
主人公突入 | |
カルラ | 主人公の目…。 ロセン軍に攻め込まれたあたしの村を、救いに現れた、あの時のネメア様の目にそっくりだった…。 何千というロセン兵を、たった28騎で迎え討とうっていう、何のてらいも、曇りもない、あの時のネメア様の目に…。 |
カルラに話しかける
カルラ | んじゃ、あとは任せたかんね。 ほい、回復。 こんくらい、お安い御用ってねー。 次帰ってくるまで、気ぃ抜かないよーに! |
ベルゼーヴァ
ベルゼーヴァ | エンシャントから撤退する。 すぐに兵を集結させ、退却の準備に入れ。 |
ディンガル兵長 | はっ! |
ベルゼーヴァ | ロセンの青竜軍へ伝令を走らせろ。 エンシャントは陥落、撤退を開始するとな。 |
ディンガル歩兵 | はっ! |
黒鎧騎士がエンシャント市内から現れる。 | |
黒鎧騎士 | ベルゼーヴァ様! |
ベルゼーヴァ | 市内の状況はどうなっている。 |
黒鎧騎士 | 完全に制圧されました! 中心地から西側にかけては、壊滅状態です。 魔物が至る所を徘徊し、城へは、たどり着くことすらできません。 |
ベルゼーヴァ | シャリめ…いったい何者だ! 魔物の兵団を一瞬にして誕生させ、あまつさえ、召喚に莫大な魔力を要する邪竜をも襲来させるとは… 魔人級、いや、魔人をもはるかに超えている! |
黒鎧騎士 | 認めたくありませんが、 我々では… 全く歯が立ちません…! |
ベルゼーヴァ | あの時と同じだ…。 必要なのは、軍隊ではなく、勇者だということか! 魔王バロルを倒したのは、ネメア様とレーグ、オルファウス、ケリュネイアという勇者たちだった…。 だが、ネメア様のいない今、いったい誰が、その役割を成しえるというのか? |
主人公が現れる。 | |
ベルゼーヴァ | 主人公! 驚いただろう? 栄華を誇った帝都エンシャントが、一瞬にして失陥し、このザマだ。 城内の状況はほとんど直視に耐えん。 すでに死の都だ。 なんだと…? まさか、乗り込むつもりか? 奴らと戦うというのか!? しかし、私たちとて全力を尽くしてあらがったのだぞ? それすらシャリにはまったく通用しなかったというのに、そこへ、君たち数人が乗り込んで… ………………。 そうか…! なるほど、主人公、 君が…! どのみち、軍隊では勝ち目はない。 我々は魔物をエンシャントから出さないように防衛に徹する。 未来は、君に託そう。 |
主人公エンシャント市内に突入。 | |
ベルゼーヴァ | ネメア様に代わる勇者か…。 人類革新の鍵も、引き継がれていくものなのかも知れないな…。 |
話しかける
ベルゼーヴァ | 頼むぞ、主人公。 傷ついたら戻るがいい。 |
黒鎧騎士 | よろしくお願いします。 主人公殿! ここはお任せください。 |
シャローム
シャローム | 汝ら人類の革新には遠いクズの群もずいぶん魔物に数を減らされたな。そろそろエンシャントから撤退しよう。 |
はっ | |
シャローム | 汝も行け。余の視界に立つな。 |
はっ | |
黒鎧騎士城内から登場。 | |
黒鎧騎士 | ベルゼーヴァ様! |
シャローム | 市内の状況はどうなっておる? |
黒鎧騎士 | 完全に制圧されました! 魔物が至る所を徘徊し、城へは、たどり着くことすらできません。 |
シャローム | シャリとやら、ずいぶんガラクタをひっくり返してきたではないか。邪竜、魔人…そして闇の巨人も使う気か。 人の魂を集め、新たなる神を作るか? しかし、それは人類の革新ではない。残念だが共闘はできぬな… |
黒鎧騎士 | は? 宰相、何を… |
シャローム | 必要なのは軍隊という凡愚の群れではない。英雄だということだよ。 魔王バロルを倒せたのは、ネメアとレーグ、オルファウス、ケリュネイアという勇者たちだった。 しかしネメアもしょせんは魔人よ。ネメアも超える、人としての存在、現れぬものか・・・? |
主人公登場 | |
シャローム | …来たか。主人公。 主人公、エンシャントは失陥した。たった数人の魔道士のためにな。 ガラクタと言えど、神代の存在。凡庸な愚か者どもでは、エンシャントを守りきれなかったのだ ま、革新できぬ輩が減ってよかった。 この地獄と化した城内に乗り込むか? よかろう。行け、人類の革新のために。 よい返事だ。人類の革新は近いぞ。神代の遺物どもを滅ぼすのだ。 そうか! なんという好機だ! この機に人類の革新を妨げる神も魔人も滅ぼし尽くせばよいのだ! 行け、主人公。神々の黄昏の果てに。 人類の革新の夜明けを開くために! |
主人公城内に突入 | |
シャローム | …余は確信したぞ。 人類の革新は、今日、この時より始まる。 |
シャロームに話しかける
主人公よ、余のかわいい人類の革新の鉄槌よ。回復してやろう。
天空神に属するものも、破壊神に属するものも、ひとしく滅ぼし尽くせ。
神話の時代はもはや終わったことを、連中に教えてやるのだ。