ならず者 | エリエナイ公とお見受けする。 …その命、もらった! |
助けなきゃ!
戦闘 | |
レムオン | 貴様…。 助太刀など、無用な。 むしろこの賊どもも俺の手にかかった方が一瞬の苦しみで済んだものを。 …しかし、武器は使えるようだな。 名は? 主人公か。 ついてこい。 俺は急ぎノーブルへ向かう。 貴様は黙って護衛をしていれば、それでいい。 金ははずむぞ、冒険者。 それとも、人の命がかかっているとでも言った方が、その気になるのか? 貴様のような甘っちょろい冒険者は。 |
…引き受けよう
レムオン | よし、では行くぞ。 ただし、足手まといになるようなら消えてもらう。そのつもりでいろ。 人の見えないところでそんなことをするのは感心できんな。 しかし俺も名乗らず無礼だったな。 俺はレムオン。エリエナイ公爵だ。 |
ノーブル | |
レムオン | くっ、遅かったか。 行動開始からここまでにさほどの時間は要していないはず…。 さすがは雌狐の手の者だな。 フッ、はやるな。 行くぞ。 |
ボルボラ | ケヘヘ、代官である俺様に盾突くとは、いい度胸だなアアア! ゲヘヘヘ…。 ま、反乱が起こっちまったからにはレムオンもおしまいだな。これで、俺も代官から晴れてこの地の領主様だ。 ゲヘヘ…、領主様になるまで、俺も死ぬわけにゃいかねえんでな。 レムオンに面従腹背で密かに王妃様に通じ、やっとここまでこぎ着けたんだ。 ゲヘヘ…、来い、俺のブサイクちゃん! ゲヘ! 強そうだろ? かわいいだろ? 俺が勝ってきた戦闘用モンスターは! ゲヘヘ、かわいい俺のブサイクちゃん、派手に暴れて楽しませてくれよ。 ゲヘ、ゲヘヘヘへへへ! |
レムオン | 主人公、ゆくぞ! |
戦闘 | |
ボルボラ | レ、レムオン…様。 |
レムオン | ボルボラ…、俺の領地で好き放題やってくれたようだな。 |
ボルボラ | め、め、めっそうもございません! 住民どもが暴れるので仕方なく、代官としての責務を果たしたまでです。 ゲヘヘ…。 |
レムオン | ふん…。 エリスの手下フリントと何か示し合わせるのも代官の責務か? |
ボルボラ | あ…、あ…いえ! お、お助けを! |
レムオン、ボルボラを斬る | |
エスト | 兄さん! |
エスト現れる | |
エスト | 兄さん、とうとうボルボラを…。 |
レムオン | 問題は、これからだ。 騒ぎの処理は、お前に任せる。 ボルボラにお似合いの事故でもでっちあげろ。 |
エスト | 兄さんは? |
レムオン | この件に俺が関わっていたことが知れては、やっかいなことになる。 ロストールへ引き返し、王妃に会う。 主人公、お前も来るのだ。 言っておくがお前に断る自由はない。 まだ仕事は終わっていない。 無事、王都に着くまでは、金も払えん。 夜明け前にここを発つ。 しばらく休むのだな。 |
宿 | |
エスト | ごめん、眠ってた? あ、僕はエスト。 一応、この土地の領主、リューガ家の人間なんだ。 でも、領主の仕事はみんな兄さんに任せっきり…。 僕はね、考古学者やってるんだ。 闇の神器を探して、世界中を旅してる。 ああ、闇の神器ってのは、伝説の破壊神ウルグの…。 ごめん、ごめん。 僕の話をしにきたんじゃなかった。 君に謝ろうと思って。 昼間はごめんなさい。 兄さんの態度に腹を立てたよね? 本当にごめんなさい。 でも、許してほしい…。 それから… 兄さんを見捨てないでほしいんだ。 ロストールの王宮では、エリス王妃と兄さんの間でしれつな権力争いがあってね。 エリス王妃は、兄さんの代官ボルボラに領地で横暴を働かせて、その責任で兄さんを失脚させようとしていたんだ。 王妃は他にも、ボルボラを使って兄さんの弱みを探っていたらしい…。 兄さんは、君みたいな味方が必要なんだ。 お願いだ。兄さんを守ってほしい。 …それじゃ、僕は行くね。 おやすみ。 |
エリス | お待ちしていた、エリエナイ公。 そなたの領地で物騒な事件があったと聞くが? |
レムオン | さすがにお耳が早い。 ノーブルの代官ボルボラが死にました。 |
エリス | ほう? |
レムオン | 事故死です。 |
エリス | フフ、エリエナイ公、私は死因までは尋ねてはおらぬが? |
レムオン | 一応、ご報告申し上げたまで。 弟エストが処理にあたっています。 近日中に詳細をご報告できるかと。 |
エリス | では、それを待とう。 しかし、残念な事よ。 ボルボラに聞きたいことがあったのだがむくろを問いただすわけにもいくまい。 |
レムオン | 領主の私に答えられることでしたら…。 |
エリス | 先日、ボルボラがこれを送りつけてきた。 今は亡き、先代のエリエナイ公 …そなたの父上が女に宛てた書簡だ。 |
ノヴィン | 女にですと!?こ、これは…なんたること! 貴殿の父上は、妻以外の女性に子供を産ませていたようだ。 いや、待て。 エストの誕生には、我々もかけつけた。 …ということは、貴殿がその女性の…。 |
レムオン | 故人の恋文をのぞき読むとはいい趣味をお持ちですな。 |
ノヴィン | コホン…確かに、ファーロス家の当主にあるまじき不作法だった。 しかし、この手紙から判断すれば貴殿は不当にリューガ家当主の座についたことになる。 ふふん、エリエナイ公… いや、レムオン。 これで貴殿も終わりだな。 |
エリス | 手紙の入手経路を明かさぬままボルボラが死んだとあっては、これを鵜呑みするわけにもいかぬ。 しかし、手紙を手に入れた直後の事故死とは… 偶然にしては、できすぎていると思わぬか? しかも、ボルボラはノーブルで横暴を働き、そなたを困らせていたというではないか。 この上ない幸運であったな。 エリエナイ公。 |
レムオン | フッ…、おたわむれを。 彼は有能な男でした。現にこれまで、ボルボラのあとを任せられる者がおらず、頭を悩ませておりました。 ですが、ようやくその結論が得られたので、今日はその件についてお願いに上がった次第です。 ノーブルの支配を、我が妹主人公に任せたく存じます。 |
エリス | 妹? |
レムオン | ここに連れてまいりました。 |
エリス | エストの他に兄弟があったとは、初耳だが。 |
レムオン | わけあって、公にはしておりませんでした。 そのわけは…申し上げなくともおわかりでしょう。 |
エリス | 子の少女こそ、…この手紙にある子供だと? |
レムオン | ボルボラ亡きあとのノーブルを統制するために、なにとぞ、我が妹主人公にノーブルの伯爵の称号を。 |
ノヴィン | ならん! ならん!! ふざけたことを! |
エリス | 陛下、どうかこの者に伯爵の称号を。 事情が事情です。 手続きは追って行うこととし、この場で叙任なされては? |
セルモノー | ああ…。 王妃がそう言うのであればな…。 主人公と言ったか。 そなたをロストール王国の伯爵、そして、特別に白竜騎士に叙任する。 |
主人公はノーブル伯の称号を得た。 | |
エリス | 騎士の証である盾だ。 受け取るがよい。 |
シールドを1個手に入れた 主人公はグロリアシルドのスキルを習得した。 | |
レムオン | 迅速なご処置、心より感謝いたします。 リューガ家は、陛下に以後、いっそうの忠誠を誓いましょう。 |
ノヴィン | …ふん、ぬけぬけと。 |
レムオン | ノヴィン閣下。何か? |
ノヴィン | い、いや。ロストールのために、せいぜい骨を折ってくれたまえ。 |
主人公、レムオン下がる | |
セルモノ― | 予は疲れた。先に休ませてもらう。 |
セルモノー退室 | |
ノヴィン | なぜ、レムオンの言いなりになる! あんな素性も知れぬ女に伯爵の称号など… |
エリス | レムオン坊やに貸しを作ったまで。 これで懸案の中央集権化を進める法案がすんなり元老院を通過する。 しかも、腹違いの妹を隠していたことが知れれば、レムオンの信望は少なからず落ちるはず…。 |
ノヴィン | …! さすがは我が妹よ! レムオンめ、そうとは知らずに…。 ハハハハ! 小僧めに、一杯食わせてやれてせいせいしたわ! |
エリス | それしきのことが見抜けぬ男ではあるまい。…愚かな兄を持ったものだ。 それにしても、主人公という娘…。 無限の可能性を感じさせる…。 あの目の輝きはどうだ。 フフフ…、レムオン坊やも楽しませてくれる。 |
リューガ邸 | |
レムオン | とりあえず、礼を言う。 おかげで難局を切り抜けられた。 |
3000ギアを手に入れた。 | |
レムオン | フッ、だから俺は言ったはずだ。 手助けは無用だとな。 忠告を無視して、俺を助けたのが運の尽きだ。 いさぎよく、あきらめるがいい。 紹介する。この館の執事だ。 セバスチャンという。 |
セバスチャン | お目にかかり、光栄です。 ご用はなんなりとこの私めにお申しつけください。 さしたることもできませんが、いつでも主人公様迎えできるよう、ご用意いたしております。 それでは失礼いたします。 彼の言うことは聞いておいた方がいい。 この館で一番の権力者だ。フフフ…。 とにかく、お前はロストールで1、2を争う大貴族リューガ家の一員となってしまったのだ。 言動には細心の注意を払え。 正体がバレそうになったら、まっ先に処分してやる。 自信がないのなら館や王宮には極力、近づかないことだ。 これまでどおり、冒険を続けるがいい。 |