大陸の商業と文化の中心地、リベルダム。 自由都市とも呼ばれるこの都市はこれまで、大国の力に屈することなく常に自治と中立の姿勢を貫いてきた。 しかし、その誇り高き自由の歴史は、ディンガル帝国と内通した商人アンティノ・マモンの裏切りにより、内部から終止符が打たれることとなった。 アンティノの手引きでリベルダムを攻めた青竜将軍カルラは、反乱分子の掃討を名目として、一夜のうちに市内を徹底的に破壊した。 しかし、反乱分子の指導者と目される商家の娘、クリュセイス・クロイスは見つからず、内通者アンティノの消息も不明であった。 結果、リベルダムの繁栄は失われ、そこの残されたものはかつて美しい町並みであったはずのガレキと力なき人々の泣き声だけであった…。 |