手札から出して進化させた時に相手のポケモン1匹に20点のダメージを与えるわるいクロバット(neo4)?の「とつぜんかみつく」を軸としたデッキ。
一見すると地味な能力だが、旧裏は最大HPが120と低めなので侮れない。
進化前のわるいゴルバット(ロケット団)?もダメージが10点に下がった同一能力「こっそりかみつく」を持つので、この2匹への進化・退化を繰り返しながらアタッカーのポケモンで戦っていく。
主要なカード
ズバットライン
ズバット?を場に出さないことには始まらないので、「こっそり・とつぜんかみつく」を使用したい回数に応じて入れておきたい。
有力なのはneo3?で、草エネルギーかレインボーエネルギー?1枚から確定でどくを入れることができる。
どくを入れた相手が逃げなければ、わるいゴルバットへの進化を交えて次のターンで早速サイドを取れるだろう。
また、化石?と拡張シート青?は相手をこんらん状態にすることが可能。
わるいゴルバット(ロケット団)?とわるいクロバット(neo4)?は主に以下のように運用できる。
・疑似的なプラスパワー?として、前のポケモンを倒すために使う。
・ベイビィポケモンなど低HPのポケモンを倒す。
・ベンチに下がった手負いのポケモンにトドメを刺す。
また、ゴルバットの「ふらふらとぶ」は確定で20点を与えられるワザで、「こっそりかみつく」→「ふらふらとぶ」でベンチのベイビィポケモンを倒せる。
クロバットの「ダークドレイン」は相手全体に攻撃できるものの、攻撃対象が不確定でダメージは低い。
トレーナーカード
・退化スプレーHYPER?
自分の場のポケモンを1段階退化させ、進化カードは手札に戻す。
ゴルバット・クロバットへの進化と退化を繰り返すことで特殊能力を何度も使いまわせる。
退化したカードはその番のうちに進化することができないが、ゴルバットAをクロバットに進化→退化スプレーHYPER→ゴルバットBをクロバットに進化という手順で動かすことで一気に40点を出すことも可能。
・退化スプレー?・フジろうじん?・スーパーポケモン回収?・せまいジム?
それぞれゴルバット・クロバットを再利用できる望みがあるカード。
退化スプレーHYPERの5枚目が欲しい時や、相方との相性を考慮した上で採用されることが多い。
退化スプレー?は自分の場のポケモンを1段階退化させるが、進化カードはトラッシュされる。
すぐに再利用することができないので夜の廃品回収?やわるいヤドラン(ロケット団)?などで即座に回収することが求められる。
フジろうじん?はたねポケモンから進化ポケモン、エネルギーまですべてを山札に戻す。
山札に戻ってしまうのでこちらもすぐに再利用ができないが、わるいクロバットを戻せば一気に山札が3枚増えるので山札切れを回避できる。
ベンチにいるポケモンにしか使えないので、バトル場のポケモンの退避には使えない。
スーパーポケモン回収?はコインが表ならたね~進化ポケモンとエネルギーなどのついているカードを手札に戻せる。
コイン判定があるので不確実だが、バトル場のポケモンが倒れそうな時にも使用できるのが利点。
せまいジム?はベンチに出せるポケモンの数が互いに4体までとなる。
ベンチにポケモンが5体いる時に使用するとそこから1体を選んですべて手札に戻すことが可能。
条件を満たす必要こそあるが、コイン判定なしに進化ライン全体を手札に戻せるのは利点。
・ポケモンぎゃくしめい?
このデッキの強さを支えるカード。
ズバット~わるいクロバットがすべてにげる0なので使いやすく、「こっそり・とつぜんかみつく」でHPが削れた相手のベンチポケモンを呼びだして叩ける。
バトル場のポケモンの一時退避や特殊状態回復にも使えるので攻めのターンを維持しやすい。
特に新殿堂ランクにおいては★1点なので4枚投入してひたすら攻めるのが強力。
有力な相方
わるいクロバット自体がかなり汎用性の高いカードなので大体のカードと組み合わせられる。
結果を残した相方としては以下のようなものが挙げられる。
ストライク+ドードリオ
ストライク(拡張シート緑)?は2エネ40点のワザ「スラッシュダウン」を持つ。
使用した次の番には使えないというデメリットはバトル場から離れることで解除されるので、ドードリオ(ジャングル)?の「にげるサポート」でストライクのにげるコストを0にすることで補いつつ、ポケモンぎゃくしめい?でサイドを取っていく。
「スラッシュダウン」に必要なエネルギーは草なので、ズバットラインがワザを使えるようになるのも利点。
ゴースライン
「こわがらせる」でトレーナーロックが可能なゴース(拡張シート緑)?で相手の動きを止められる。
そうして相手が進化ポケモンを出せないでいる間に「こっそり・とつぜんかみつく」で低HPのたねポケモンを倒したり、ゴーストLv26(拡張シート緑)?の「ポルターガイスト」でイージーウィンを狙う。
コダックライン
コダック(化石)?を採用。
こちらは「ずつう」でトレーナーロックが可能。
ゴースと比較して、「にげるコストが重い」「HPが10高い」「トレーナーロックに超エネルギーが必要」などの特徴を持つ。
殿堂ルールにおいてはゴースより点数が低めなのが大きな差別化点で、新殿堂ランクではミニスカート?との両立が可能。
これにより、コダックは「ずつう」で足止めし、わるいゴルバット・クロバットで削りを入れた後、わるいゴルダック(ロケット団)?に進化してミニスカート?で反撃の芽をつぶした後に「ちょうねんりき」で勝利をもぎ取れる。
ナツメのユンゲラー+ピクシー
通称:ピクロバゲラ
後述する通り、このデッキタイプは大型ポケモンの処理と特殊能力封じのベトベトン(化石)?を苦手としている。
そこで相手のバトル場のポケモンのHPを10にするナツメのユンゲラー(ジム拡張2)?の「ライフダウン」を使い、次のターンでわるいゴルバット・クロバットでの突破を狙う。
ベトベトンに対してはナツメのユンゲラー(ジム拡張2)?で処理することが可能。
全体的な火力の低さはピクシー(ジャングル)?で補っていく。
やさしいランターン
やさしいランターン(neo4)?を採用。
バトル場に30点、ベンチ1体に確定で10点を与える「スパーク」により、前のポケモンと後ろのポケモンを同時に狙っていくことができる。
カツラのウインディ
通称:カツウインバット
カツラのウインディ(カツラデッキ)?を軸にしたもの。
「ヒートタックル」は40点+自分に10点とやや使いにくいワザだが、わるいゴルバット・クロバットを絡めることで効率的にサイドカードを獲得できる。
また、苦手とする高耐久ポケモンを「ほのおのあらし」で蹴散らすことも可能。
ルギア
ルギア(neo1)?をアタッカーにしたもの。
「エレメンタルブラスト」ではHP100以上のポケモンを倒せないのをわるいゴルバット・クロバットで補う。
エネルギー消費に割の合わないたねポケモンはエレキッド(neo1)?やベロリンガ(ジャングル)?などで処理していく。
その他のカード
・ボスのやりかた?
山札からわるいポケモンを直接サーチできる。
殿堂ルールについて
新殿堂ランクではわるいクロバット(neo4)?が★0点、ポケモンぎゃくしめい?が★1点。
ぎゃくしめいを4枚入れた上でなお点数が余るのでもっとも扱いやすいと言える。
それ以外の殿堂ランクではわるいクロバットに★1点、ポケモンぎゃくしめいに★2点が課されていることが多い。
枚数を減らさざるを得ないので調整することが求められる。
弱点と対策
ロック系カード
全体的な立ち回りがわるいクロバットに依存しがちなので、それ自体を機能させなくなるカードは刺さりやすい。
ベトベトン(化石)?の「かがくへんかガス」、プテラ(化石)?の「げんしのちから」、わるいラフレシア(ロケット団)?の「アレルギーかふん」などのロックは手痛いことになりやすい。
また、ズバットラインがワザを使えない構築になっているとカビゴン(拡張シート青)?も刺さってしまう。
いずれもズバットがこんらん状態にすれば特殊能力そのものは解除できる。
ヨルノズク
トレーナーカードへの依存性が高い構築になりやすいので、ヨルノズク(neo1)?の「みやぶる」でのハンデスで痛手を受ける。