雨師国皇家の寺院。修行がきびしいことで知られている。 雨師国には五風十雨*2祈願のため皇族の誰か一人がここに行く慣例がある。 雨竜観にはドアノッカー(来訪を知らせる金具)の動物の部分を撫でると善縁が蓄積されるという風習があり、信徒には竜や虎や鶴などが人気だったが、雨師篁はまったく人気のない牛を好んで撫でていた。
※日本語の雨竜は一般的に「あまりょう」と読む。雨をつかさどる竜に似た動物で体は黄緑色、尾は赤く細く、角はないとされている。