日本 Tier8巡洋艦 最上


諸元
主砲解説
初期砲は三連装の155mm砲、後期砲は連装の203mm砲と良くも悪くも尖った二種類の砲を使用できる。射程は砲によらず同じで15.7kmと他国に比べ若干短い。
砲塔は5基あるが妙高から配置が変わっており、前方3基の砲は前方に回るようになっている。真正面に向く砲は2基だけだが、少し傾ければ前に3基向く。
初期砲塔は3連装5基15門の155mm砲である。同格ソ連軽巡のChapayevと比べると、砲塔が一基増えた代わりに装填がやや遅くなっている。手数で劣る分、1斉射ずつ丁寧に狙って当てていきたい。
後述の203mm砲と違ってこちらは巡洋艦相応の散布界のままであり、大量の弾をばら撒く運用となる。
全門斉射できる角度は前方45度、後方50度と劣悪である。最上に対して「よく破壊的一撃を食らっているなぁ」という印象を抱く方がいるかもしれないが、恐らくこの射角のせいで腹を晒してしまう頻度が多いからであろう。
後期主砲の203mmやある程度日重巡ツリーを進めてきて弾の回避方法、撃っていいタイミング、全門斉射していいかどうかを判断できるようになってから本主砲で戦うことをオススメしたい。(本主砲が初心者にはオススメしにくい理由は後述の理由もあるが、それは装甲の項で)
初速は早く、近距離ではかなり当てやすいものの遠距離では急激に減速することに注意。
口径の都合上ダメージが出しにくい相手もいる。装甲の配置を観察して効率的にダメージが出せる部位を狙ってみよう。全体的に、上部構造物を狙うとダメージが出しやすい。
日本の155mmHE弾は他国軽巡の砲弾に比べてダメージが高く火災発生率に劣る。大体、一般的な他国203mmより200ダメージ少ないくらいである。ソ巡と違いダメージが出やすいため、命中弾当たりのダメージ総計では十分に優位に立てるだろう。
AP弾は重巡には若干貫徹力に劣るが、それでも10km以内の近距離で巡洋艦が腹を向ければむしろチャンスなので必要に応じて狙うこと。ちなみに、チャパエフと同等の貫通力はある。バイタル判定は出なくとも、1万近いダメージが出る。
ただし、本砲塔は貼られている装甲が25mmと耐久力がかなり低いため重巡以上の砲撃によって容易に全損してしまう。(基本的に砲口径が小さいほど砲塔の耐久力が小さいが、日巡の耐久力は低めに設定されているため、ソ巡の152mm砲と比較しても破損しやすい。)
また、主砲旋回が遅く、なんとStalingradのような203mmより上の口径を持つ巡洋艦と同じ36秒で、全力転舵しようものなら全く照準が追いつかない。艦長スキル「歯車のグリスアップ」で補強したいところ。
主砲 2
| 口径 | 203mm | |
|---|---|---|
| 門数 | 連装5基 | |
| 180度旋回時間 | 30.0秒 | |
| 射程 | 15.7km | |
| 装填時間 | 14.0秒 | |
| シグマ(σ) | 2.0 | |
| 種類 | HE | AP |
| 最大ダメージ | 3300 | 4700 |
| DPS(斉射) | 33000 | 47000 |
| DPM(分間) | 141429 | 201429 |
| 初期弾速(m/s) | 840.0 | 840.0 |
| 火災発生率 | 17% | - |
主砲2解説
主砲の開発により古鷹以来お馴染みの203mm砲に換装できる。
後期主砲の場合、砲塔照準角度が劇的に改善されており、前後方共に35度で全門指向出来る。またこちらの後期主砲のみ、他の日本重巡ともども散布界が蔵王と同等=駆逐艦水準になり、精度が向上した。
手数の155mmに対して、こちらは相対的に少ない弾をどれだけしっかり当てられるかが勝負になる。ただし、射角が155mm砲よりも良く(こちらは前後35度程)、いざというときには少々の転舵で防御姿勢に持っていくことが容易く、全門斉射できる可能性も高いため結果としてフル火力で戦うことがしやすい。また、155mmと比べ装填時間は4秒ほど長くなり、被発見時間(継続20秒)内で2射できる155mmよりかは攻撃力的には劣るかもしれないが、一撃離脱戦法を取ることで攻撃力を維持しつつ生存性の高い戦い方ができる。また、照準速度が30.0秒/180度と日巡の203mm砲の中では愛宕に次いで2番目に速く、蔵王と同じである。舵一杯にも照準が追い付くので使いやすいだろう。前期主砲のため「歯車のグリスアップ」スキルを習得していても、反航戦で相手を照準しやすいので無駄にはならない。このような理由から、初心者や日重巡にはまだ慣れてないよ~という諸兄には本主砲で研鑽を積んでもらいたい。
8インチ砲としてはそろそろAP弾の貫徹力には不足が生じてくるが、日巡特有の強力なHE弾は健在であり相手を選ばない。6インチと比べると手数は劣るがHE弾の効きは敵艦に依るので、相手によっては遜色ないダメージを出すことができる。
抗堪性
HPは同じ巡洋艦の中では低い方ではある。
装甲厚の最大値は最も大きいが、これは弾薬庫の装甲値であり、機関区は100mm+バルジである。この傾向は次Tier以降も続く。
角度をつければ戦艦の砲撃で大ダメージを受ける可能性は少ない。IFHEの刷新の際に巡洋艦の装甲厚の変更が行われた結果、1番主砲から5番主砲までの非常に広い範囲が27mm装甲で覆われ、15インチまでの主砲弾を艦を傾けることで弾くことが可能になった。ただし、16インチ以上の主砲に対しては今まで通り姿勢に関係なく抜かれるので注意。出来る限り「弾く」ではなく、「当たらない」ようにしなければならない。回避等に慣れない155mm搭載型の意識としては、本艦の狩りの時間は中盤~後半戦であるという意識で戦った方が良い。それほどに繊細である。
機動性
前Tierとほぼ同等。転舵所要時間は全く変わらず、旋回半径が780mから750mに微減した。最大速力は0.5kt低下している。Tier内では良好な部類に入る。
隠蔽性
日巡はTier8から隠蔽性が大幅に向上する。通常の発見距離が11.7kmであり、隠蔽特化で9.5kmまで縮まる。
むろん駆逐艦や英巡には先に発見されてしまうが、それ以外の相手には先制攻撃をかけることができたり、隠蔽雷撃ができるのは大きな利点である。
対空解説
同ティア日本巡洋艦の中で最低の対空値。
強化してもたかが知れており、空母とのマッチングは刷新以降多めであるが、対空関係のスキルやアップグレードは捨ててもよいかもしれない。ただし対空砲改良1を持たせると爆発数が2増えることから多少の嫌がらせを行うことができる。
消耗品の防御砲火は狙いを逸らすためのものと割り切ったほうが良い。というより、あまりオススメはしない。このように元々対空火力が低く空母の餌になりやすいならば、その部分は割り切って、空母に沈められるまでに如何に敵弾や爆撃、航空雷撃、雷撃を回避してこちらの火力を押し付けられるかに専念したほうが賢明である。まともに戦えない対空火力を気にしすぎて、魚雷食らってポチャンでは情けない。ならば、水中聴音を取ってわずかにでも生存性を高める方が良いだろう。
消耗品解説
総評
最上は他のTier8艦と同様、優秀な性能をもっている。155mm砲塔で火力供給に専念するも良し、203mm砲塔で回避盾をするも良し、プレイヤーの好みで装備を変えることができる点は大きな利点だ。しかし脅威となる周囲の同Tier帯には強力なライバルが多数存在し、例えば上位互換の愛宕とか、艦載機が使える利根とか...。中でもTier10の艦たちには対抗が難しい。特に155mm砲を搭載している場合はその高火力も相まってヘイトが非常に高まる。その中でどのように生き残るかは、プレイヤー次第である。
史実・小ネタ
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コメント欄
- シナリオで愛用してる最上ちゃんのスキル構成について書いてみました。 -- 2024-06-01 (土) 00:30:33
- dpmもマインツ超えるしクレジット収支以外は優秀なんだよなあ… -- 2024-06-01 (土) 04:38:56
- 個人的に好きな艦なんだけど評判悪くて悲しい -- 2024-06-11 (火) 12:33:52
- IFHE155の火力は頭おかしいんだから分隊ヨークタウンに介護して貰えばいいのにね -- 2024-06-11 (火) 12:56:09
- 愛宕も利根も回復待ってるんだから最上にもくれればいいのにな。一気に使いやすくなると思うが -- 2024-06-11 (火) 13:21:39
- それやったらただのopだろ() -- 2024-06-11 (火) 16:27:54
- 耐久減らせばバランス取れるくね -- 2024-06-18 (火) 16:46:43