75年生(78世代)

Last-modified: 2025-11-16 (日) 11:57:08

2年連続で優駿賞年度代表馬(現・JRA賞)を受賞したホウヨウボーイが代表的な世代。
クラシック競走は牡牝ともに三冠が3頭に分かれ、天皇賞馬も牡牝にそれぞれおり、ダートでも南関東四冠のハツシバオー、『道営史上最強』とも呼ばれたコトノアサブキ、同一重賞6連覇の記録を持つシバフィルドーなどタレントが豊富。



◆表の読み方について

マーク馬名使いたい路線など短評【】は固有異名
主な所属厩舎主な騎乗騎手
ゲーム関係評価
史実・余談・エピソードなど

◆マークについて
所有する上でのオススメ度を表す。
※マークが無いからダメというわけではないですし、絶対的な評価ではありません。各個人で使い勝手の印象は違ったりするので参考程度に。
※コスパやライバル関係、牝馬は産駒も加味してマークの上げ下げはあります。能力が高くても使い勝手の面でマークが下がることもあります。

超安定株。もしくは取る取らないでゲームプレイに大きく影響する可能性がある馬
GⅠで安定して走ってくれることを望める優秀な馬。同世代・同路線の最有力クラス。金殿堂が十分狙える
GⅠ複数勝ちを狙える馬。同世代・同路線の有力馬クラス。殿堂入りを狙えて金殿堂もワンチャン。
GⅠも狙えるし役割を任せやすい・所有候補として考えやすい馬。同世代・同路線の実力派。能力は◎・◯クラスだが懸念点がある馬
▲よりさらにオススメ度は下がるものの、稼ぎ要員としてや系統確立・保護の面などで所有候補として推せる要素がある馬
-オススメ要素はあまりないけど書きたいことがある馬

金のお守り

ホウヨウボーイ【ターフのプレイボーイ】能力的に世代最有力で息も長く、使いやすさ上々
ファーストファミリーホウヨウクイン
二本柳俊夫厩舎加藤和宏
シンザン以来日本競馬史上2頭目の2年連続年度代表馬。能力は世代トップクラスで大舞台と鉄砲の特性を持っているが、精神と健康がF+なのはマイナスポイント。能力的には牡馬三冠最有力だが、成長型遅め持続なので皐月賞は間に合わないことも。しかし現役期間は長く、距離適性も2000~3200と幅広いので金札回収は易しめ。牡馬三冠ではなく古馬三冠の方が狙いやすくはある。種牡馬としてはスピード因子持ちだが、所有しない場合は早逝するので注意。数少ないターントゥ系の史実牡馬なので、系統保護を狙うなら種牡馬として所有し続けるのも一考。
史実では新馬勝ち直後に骨折して長期離脱。この間に引退の話も持ち上がったが、素質を買っていた二本松師の推奨もあり現役を続行することに。1年半以上に及ぶ休養からの復帰後は着実に条件戦を勝ち上がり、大成してからは八大競走の内、有馬記念と天皇賞(秋)を制した。引退後は種牡馬入りするも、初めての種付けシーズン中に胃破裂を起こし7歳(旧8歳)の若さで急逝。産駒はわずか1世代30頭ほどしか残せなかった。異名の元ネタはJRAが公募した結果決まった彼のニックネーム、『ターフのフェミニスト』からだと思われる。ちなみに公募で選ばれた理由は、19戦11勝の輝かしい実績の一方で敗れた8戦中6戦の勝ち馬が牝馬だったことから。

銀のお守り

インターグシケン【掲げるチャンピオンベルト】息長く安定した活躍期待もホウヨウボーイとの兼ね合いに注意
テスコボーイキョウエイパンセ
日迫清厩舎→日迫良一厩舎→福永甲厩舎→久保田金造厩舎武邦彦
レコードタイムで菊花賞を制したテスコボーイ産駒。SP70にバランスの良いサブパラを持ち、特性は根幹距離・距離延長・叩き良化。非根幹距離が根幹距離になったのはデカい。距離適性も1800~3000と幅広く、成長型遅め持続と息も長いが、得意路線と活躍時期はホウヨウボーイと被っているので注意。両方所有できるなら上手く使い分けたい。史実産駒のショウリテンユウなどが登場するので種牡馬入り確定馬。
史実では初勝利はダート1000mで飾り、後に菊花賞を制するなど様々な条件で安定した走りを披露し、生涯23戦9勝で掲示板を外したのはわずか2回のみ。自身最後の勝ち鞍となった79年の金杯(西)では斤量61kgを背負いながらの勝利を挙げている。その後は足元を痛めてしまい半年以上の長期休養後、同年の有馬記念(13着)を最後に引退。種牡馬になって活躍馬も輩出したが、88年8月に14歳で急逝した。死因は心臓疾患で、馬房で見つかった時には既に息絶えていたという。
ギャラントダンサー2歳チャンピオンは狙えるが安定感に難あり
Gallant Manオドリコ
松山康久厩舎吉永正人
生涯5戦4勝、社台グループが直々にアメリカで生産し輸入した肝煎りの期待馬にして、怪我に散った悲劇の名馬。SP70だがサブパラはA+とG+が混在するなどピーキー。成長型が早熟持続で距離適性1200~1800に、特性で二の脚と中山巧者を持っているので史実通りの朝日杯FS*1制覇は狙えるし、そこからNHKマイルC→サマーシリーズ→スプリンターズSみたいな狙い方もできるが、自身の能力とライバルの存在で安定感には欠けるのが難点。史実早逝なので所有しないと種牡馬になれない。
史実ではデビュー前から評判の1頭で、その期待に応えて3連勝で朝日杯3歳Sを制覇。その後は欧州のクラシック競走に挑むことになり*2渡仏したが、現地で体調を崩してしまい1走もしないまま帰国。1年以上の休養を経て復帰2戦目で勝利を挙げるも、次走に向けた調教中に骨折を起こしてしまう。種牡馬入りを目指す関係者の意向もあり治療を施されたが、後に蹄葉炎を併発。病状は回復することなく79年8月に心不全で死去した。余談だが、日本に来る前はEchoed Green(エコードグリーン)という名前だった。
サクラショウリ【勝利への花道】皐月賞・ダービーの二冠は有力
パーソロンシリネラ
久保田彦之厩舎小島太
「サクラ」冠、そして名種牡馬パーソロン産駒初のクラシックホースであるダービー馬。SP70にまとまったサブパラで特性に大舞台と強心臓。早熟鍋底持続の成長型なので皐月とダービーは有力。距離適性が1800~2600なので菊花賞には若干足りないが、調教で適性を伸ばしてみる手はある。三冠目はホウヨウボーイやインターグシケンに任せて素直に秋古馬三冠路線に向かってもいい。種牡馬としては根性因子持ちで、二冠馬サクラスターオーの父にあたる。母シリネラからは弟サクラシンボリも産まれる。
ゲームでは早熟鍋底持続の成長型に設定されているが、実際にはデビューから21戦目まで掲示板を外したことがなく、外したのは通算でも2度のみという非常に安定した成績を残した。史実の皐月賞では3着に敗れたが、この敗戦で小島太騎手はかえってダービー勝利への自信を深めたといい、本番ではその通りにダービー制覇を成し遂げている。
ファンタスト2歳チャンピオン候補。史実通り皐月賞も狙える
イエローゴッドファラディバ
高松三太厩舎柴田政人
皐月賞を勝利して名手・柴田政人騎手に初クラシック制覇をプレゼントした馬。特性に学習能力を持ちSP70にサブパラも高めだが、健康G+・精神E+と弱点も抱える。距離適性1300~2100と使いやすい一方で、成長型が早熟あるで活躍期間が限られるのは若干のマイナス。史実では78年7月に急死したため種牡馬入りしていないが、種牡馬入りすると根性因子を持つ。剛腕◯の先天ウマソナを持つが、相棒の柴田政人騎手(未EDITなら大島潤太)は剛腕を持っていないので、史実騎手にこだわりがないなら違う騎手を選ぶのも一考。
史実では弥生賞から連勝で皐月賞を制覇。その後はダービーで10着、函館記念で3着となった後、滞在していた函館競馬場の厩舎で腸捻転を起こし、馬房に駆け付けた柴田騎手が見守る中で治療の甲斐無く急逝した。倒れる際には何かを訴えかけるように柴田騎手に顔を寄せていたという。
バンブトンコート【愛されしマイラー】能力の安定度高い短~中マルチロール
ロードリージイチバンブ
伊藤修司厩舎上野清章*3
阪神3歳Sの勝ち馬*4にして同年の優駿賞最優秀3歳牡馬。SP69で短距離から中距離まで幅広くカバーする距離適性と、高水準にまとまったサブパラの持ち主。成長型は早熟鍋底あるで鍋底発動ならけっこう長く走れる。同タイプでSP70が他に2頭いるが、サブパラがピーキーなギャラントダンサー、成長型早熟あるで精神E+のファンタストよりはこちらが使いやすいか。馬場適性が欧州型なのは若干気になるところ。
史実では3歳重賞(現2歳)を3連勝するなど、同年だけで6勝を挙げる活躍を披露して先述のタイトルを獲得。その後、ビッグタイトルには手が届かなかったが着実に活躍を続け、通算26戦13勝、重賞では7勝を挙げた。2000mの重賞でも勝利を挙げているが、1600mでは2戦2勝、1800m以下の距離だと11戦9勝とかなりの勝率を誇り、『早く生まれすぎた最強マイラー』とも評される。
-オヤマテスコ史実通り桜花賞は狙えるが
テスコボーイトサハヤテ
山本正司厩舎福永洋一
直線の叩き合いで大混戦となった桜花賞を制したテスコボーイ産駒牝馬。SP68に瞬発A、根性とパワーがBと能力は高いが、早熟ないの成長型がかなり痛い。特性に阪神巧者を持つうえ桜花賞までは目立ったライバルがおらず、牝馬相手ならほぼ無敵だがその後が悩ましい。銀札還元が難しいコスパの悪さを承知で所有する手は一応ある。
史実では桜花賞でサンエムジョオーをハナ差制して戴冠。しかしその後は3着以内に一度も入れないまま引退を迎えた。母としては25歳まで繁殖活動を続け、12頭の産駒を産み出している。
スリージャイアンツ長距離GⅠ担当候補
セダンチエクイン
境勝太郎厩舎東信二・小島太
天皇賞馬フジノパーシアの半弟にして、自身も3200m時代の天皇賞(秋)覇者。超長距離・大駆け・軽ハンデの特性を持ち、SP68に距離適性は2000~3400。根性・柔軟・パワーはA+なのに対してそれ以外はDとピーキーなサブパラの持ち主だが、能力を総合すれば長距離担当としては上々。成長型遅め普通な点は若干のネック。史実では81年に予後不良になっているので、種牡馬入りには所有必須。
史実でのキャリア前半は条件戦を突破できずにいたが、格上挑戦で挑んだ79年ダイヤモンドSで勝利を挙げると一気に本格化。重賞で好走を続け、同年秋の天皇賞でついにビッグタイトルを獲得し、フジノパーシアとの兄弟天皇賞制覇を達成。兄に比べられて『賢兄愚弟』と揶揄されることもあったが、その汚名を返上してみせた。その後にフレグモーネを発症して治療に入ったが、蹄葉炎を併発。81年4月に早逝した。名前のスリージャイアンツは彼が3人のオーナーによる共同所有だったことに由来するとされているが、読売ジャイアンツに所属し背番号3を着けて活躍した日本プロ野球界のスーパースター・長嶋茂雄にちなむという俗説もある。
プリティキャスト長距離牝馬という希少な存在
カバーラップⅡタイプキャスト
石栗龍雄厩舎横山富雄 ・柴田政人
「あと200メートルしかありません、あと200メートルしかありません!」スリージャイアンツの翌年に天皇賞(秋)を勝利したステイヤー牝馬。SP68に根性・健康がAだが、他のサブパラはバラつきがあり特に賢さF+が弱点。9_2022では特性が超長距離と乾坤一擲とタフネスだったが、今作では超長距離を失ってしまった。成長型晩成普通で、距離適性は1900~3300。芝◎ダ◯なのでダートも一応走れる。繁殖牝馬としては目立った産駒はいないが、スピード因子持ち。長距離の適性がある繁殖牝馬なので、そちらの需要も賄える。
史実では破格の購入額*5をもって輸入された米国の名牝タイプキャストから産まれた期待馬。デビュー後は体の成長の遅さや、他馬を恐れるなどの乗り難しさからしばらくは目立たなかったが、80年のダイヤモンドSで7馬身差の圧勝を披露してその能力を見せつけると、同年秋の天皇賞で再びの7馬身差逃げ切り勝ち。その活躍をもって優駿賞最優秀5歳以上牝馬に選ばれ、米国で最優秀古馬牝馬となった母と合わせて日米での母娘年間賞受賞を達成した。鮮烈な大逃げは関係者に強烈な印象を残しており、第7仔のスティールキャスト*6がナリタブライアンの菊花賞で母を彷彿とさせる大逃げを打った際に、実況の杉本清が母に絡めた実況を行っている。
モデルスポート走っても繁殖でも優秀。子孫まで含めれば◎級の活躍も。
モデルフールマジックゴディス
矢野進厩舎郷原洋行・西野桂
SP66にサブパラもなかなかで成長型早め持続。距離適性もスプリントからマイルまでカバーと使い勝手が良い。特性は以前のGⅡ大将から叩き良化に変わった。自身の活躍ももちろん望めるが、母としての価値も優秀。以前は金札だったが、ダイナアクトレスが銀札に変わったことにより彼女も銀札になったのでお得になった。史実産駒にステラスポート(→サンシャインステラ→サンプレイス)・サクラテルノオー・ダイナアクトレス(→ステージチャンプ、プライムステージ、ランニングヒロイン、ベストロケーション)・プリンセスアーニャ(→プリンシパルマーゴ→プリンシパルリバー)。プリンシパルマーゴは4歳でプリンシパルリバーを産むため、自己所有すると2歳で引退することが不可能なシステムの都合でプリンシパルリバーをロストしてしまうので注意。母マジックゴディスからは弟ファイブダンサーも産まれる。
史実では重賞2勝を含む13戦7勝の成績。クラシック競走には縁が無かったが、マイル以下の距離で高い実力を示し、掲示板を外したのは生涯で1度だけという安定した走りを見せた。

銅のお守り

ハツシバオーダート中距離では世代最有力
タケシバオーハツイチコ
大山末治厩舎(大井)→高橋英夫厩舎宮浦正行(大井)
史上初めて南関東四冠*7を達成した大井の王者。タケシバオーの代表産駒。SP67に成長型は遅めある。サブパラは若干物足りなさがあるが、まとまっている。何より特性が交流重賞巧者・根幹距離・スタート・鉄砲と増えたのが大きく、総合的にはこの年代のダート路線では最上位である。70~80年代の有力ダート馬にはありがちなのだが、東京大賞典が3000mだったため距離適性が1800~3000と長距離寄り。種牡馬としては史実産駒のハツシバエースが登場する。
史実では大井でデビューし、南関東三冠を羽田盃2馬身差・東京ダービー6馬身差・東京王冠賞6馬身差といずれも完勝。更に同年の東京大賞典も制して、南関東四冠の栄誉を手にした。4歳時(旧5歳)には中央へ転厩したが調教中に脚部不安を起こしてしまい、有馬記念を走ったのみ(12着)で引退している。
ファイブホープ能力はあるが成長型に課題
エイトラックスジュティファ
山岡寿恵次厩舎横山富雄
JRAが購入・育成を行う抽せん馬出身で、オークスを制した牝馬。SP67に精神F以外はサブパラも良好。根幹距離と乾坤一擲の特性を持ち、距離適性1700~2500と牝馬クラシック路線に向くが、成長型早めないなのと完全に欧州血統なのがマイナスポイント。ただ、オークス・秋華賞での敵は少ないので割り切って所有する手はある。
史実ではデビュー2連勝の後一時調子を落としたが立て直し、トライアルレースを経てオークスに出走。本番では見事な戴冠を果たし、鞍上の横山富雄騎手はこの勝利で、ニットウチドリと制した二冠*8と合わせて牝馬三冠騎手となった。
-キャプテンナムラ使い勝手に難。シンザン系確立を狙うなら
シンザンフェアリーレデー
坂口正大厩舎田島良保
78年菊花賞の2着馬にして、馬主の奈村信重氏の所有馬としては最もGⅠ制覇に近づいた馬。SP66に乾坤一擲と直一気の特性を持つが、サブパラはGが3つあるなどピーキー。早め普通の成長型でサブパラの改善はあてにしづらく、成績の安定感には欠ける。2000~3400と広い距離適性を活かして勝てるレースを探したい。シンザン系確立を目指すのであれば所有して活躍させたい1頭。
史実では重賞2勝、菊花賞では12番人気の低評価を覆して半馬身差の2着に飛び込んだ実力馬だが、他馬に怯むところがあったらしく、脚質が追込なこともあり勝ちきれない面も。キャリア後半は脚部不安にも苦しんだ。最晩年には紀三井寺競馬場に移籍し1勝を挙げている。
コトノアサブキ【道営史上最強馬】ダートではハツシバオーと並び有力
ファーストファミリーキクノロイヤル
八木正雄厩舎(川崎)→松村勇厩舎(名古屋)→黒川武厩舎(北海道)長谷川茂(川崎)・伊藤光雄(愛知)・山下信雄(北海道)・佐々木一夫(北海道)
川崎でデビュー後怪我に苦しんだが、道営競馬への移籍後に花開いて『道営史上最強馬』とも呼ばれた名馬。スタートと交流重賞巧者の特性を持ち、SP66に根性と賢さがA。距離適性は1700~2100。健康F+と成長型が超晩成普通で若干使い心地にクセはあるが、世代のダート馬ではハツシバオーと並ぶ存在である。史実産駒のソーエームテキが登場するので種牡馬入りは確定しているほか、貴重な国内のターントゥ系牡馬なので系統保護の価値も。
史実ではデビュー3連勝を飾るなど当初から期待されたものの、先述の通り脚部不安に苦しまされる*9。しかし、ある装蹄師が「自分が彼の足を徹底的に管理する」と申し出て自身が所属する道営競馬に呼び寄せ、その手厚いサポートにより脚部不安を克服。道営移籍後は18戦16勝(道営重賞12勝)の戦績を残した。道営移籍初戦では馬なりで超絶レコードを記録*10、勝ったレースのほとんどで2着に1秒以上の差をつけ、ハンデ62kgでも2勝していることが上記の異名の理由として挙げられる。
シービークロス【白い稲妻】コスパの良い中~長距離担当
フォルティノズイショウ
松山吉三郎厩舎吉永正人
GⅠ3勝馬タマモクロスの父にして、息子と同じく『白い稲妻』の異名を持つ馬。SP66でパワーB・瞬発A。特性は9_2022では鉄砲のみだったが、鉄砲・決め打ち・完全燃焼の3つに増加。遅めあるの成長型で距離適性も2000~3000と幅広く、重賞で稼ぎ役として使いやすい。特性に決め打ちが増えたことで末脚がより強力になり、GⅠ奪取の期待値も上がった。種牡馬入りすると瞬発因子を持つ。
史実では後方一気の鋭い追い込みと芦毛の馬体から『白い稲妻』と評された。八大競走では天皇賞(春)での3着が最高成績だったが、重賞では3勝を挙げている。83年から種牡馬入りしたが、現役晩年は怪我続きで満足に走れなかったこともあり人気は上がらず、種付け権を「酒と交換でもいい」という条件で売ろうとしたという話もあるほど、交配相手の牝馬を集めるのには苦労したらしい。それでも数少ない産駒の中からタマモクロスやホワイトストーンなどの優秀な馬を産み出してみせた。
タガワエースダートのタガワ兄弟・長男
アザーストーンウッドコーホール
大塚三郎厩舎(大井)→村上初男厩舎(岩手)高橋三郎(大井)
79年の川崎記念勝ち馬。SP66に根性と健康がA+で他のサブパラもなかなか。特性はタフネス・冬競馬・クラシックギアを持つ。距離適性は1800~2400で、成長型は早め持続鍋底なので鍋底が発動しなかったとしても稼ぎ役としては有力。母のコーホールからはエースから4年連続でキング・テツオー・リュウオーとタガワ冠の兄弟が産まれる。全員力のある馬なので母を購入してまとめて自家生産するのも一手。
史実での実績は川崎記念1着の他、78年の東京王冠賞・80年NTV盃(現・日本テレビ盃)で2着になっている。一行紹介ではウイポでの見た目の便宜上長男としたが、実際には母の三番仔で姉兄が1頭ずついるため次男である。
ハツマモル力はあるダート馬
ラディガハツフォード
朝倉文四郎厩舎(大井)→野平富久福永二三雄(大井)・蛯沢誠治
79年の帝王賞勝ち馬。スタートの特性を持ちSP66だが、根性と健康がA+の一方で精神G+などサブパラはピーキー。成長型は遅め普通で、2800m時代の帝王賞を勝っていることもあり距離適性は1800~3200と幅広い。能力はあるが同札にダートの有力馬が複数おり、成長型的に所有候補としては若干劣るか。
史実では大井で28戦13勝、帝王賞と金盃(大井)を制した大井の有力馬。現役晩年には中央へ移籍したが、目立った成績は残せずに終わっている。
-ブルーマックスドン系確立の手助けなら
ドンミスホクオー
境勝太郎厩舎東信二
根幹距離持ちでSP66だが、サブパラはBとG+が3つずつありかなりピーキー。成長型晩成普通で息が長く距離適性1900~3300とレース選択の幅もあるのだが、安定感には欠ける。ドン系の確立を目指すなら所有して活躍させたい。ゲームにはビクトリアCを制した姉のヒダロマンも登場する。
史実ではアルゼンチン共和国杯とオールカマーの勝ち馬。そのオールカマーでは79年・80年と2年連続同じ馬で連という珍しい記録に関わっている(79年が1着ユキフクオー・2着ブルーマックス。80年はその逆)。
メジロファントム息長く稼ぎ役を担えてGⅠも狙える好素材
ロンバードメジロハリマ
大久保洋吉厩舎宮田仁・横山富雄・的場均
天皇賞(秋)で2年連続2着を記録した馬。SP66にまとまったサブパラ、成長型覚醒普通なので息の長い活躍が期待でき、2200~3200の距離適性と使いやすい要素が揃う。特性を持っていない点だけはちょっと残念。だが稼ぎ要員としてはなかなか優秀。ウマソナが付いて個性も増えた。成長次第でGⅠも狙えるし、有用な特性が後付けできれば化けることも。銅札の中では所有候補として考えやすい1頭。母メジロハリマからは妹メジロパンテーラ(メジロキャニオン、メジロロベルタ)・メジロハイネ(→ショウナンマイラヴ)も産まれる。
史実では7シーズンに渡って中央競馬で活躍し重賞2勝。条件的に出走できない初年を除いて毎年八大競走のどれかには顔を出し、特に有馬記念は78年から82年に渡り5年連続で出走した(最高成績は79年の2着。1着グリーングラス)。
-メトロジャンボ芝中距離を中心に潰しが効く
シャトーゲイクインサタン
玉谷敬治厩舎目黒正徳
SP66。サブパラはほぼD+の低め安定で特性や先天ウマソナも持っていないが、距離適性が1600~2400に芝適性も軽めで成長型遅めあると使いやすく潰しは効く。カーレッド系に属するという血統的魅力も。馬場適性は芝◎ダ×だが、史実では条件戦ながらダートで3勝している。
史実では大阪杯と京都記念(秋)を制した重賞2勝馬。長期離脱を何度か経験しており年数のわりに出走は28戦と少なめだが、7シーズンに渡り現役を続けた。
-イシノサミイ貴重なザボス系牡馬
サミーデイヴィスムネマサ
信次英治厩舎(名古屋)内沢信昭(名古屋)・坂本敏美(名古屋)
公営愛知競馬で活躍した馬。SP65にばらつきのあるサブパラで特性は持たず、成長型早め普通と推しポイントには欠ける。距離適性1600~2000で芝◎ダ◎なのでレース選びの幅はあるが、精神力Gで相殺されるのもネック。ザボス系の史実馬ではこの馬とチェリーリュウが最後の生まれなので、系統保護として所有する手はある。
史実では78年の東海ダービーを制覇するなど愛知競馬で活躍。芝のレースでも2戦2勝を挙げている*11
グレートタイタン決め手は強力。対応距離も広い
シンザンリレントデーター
吉田三郎厩舎吉田勝也・稲葉的海・武邦彦・田原成貴
その末脚で『空気を裂く馬』とも評されたシンザン産駒。SP65にサブパラはピーキー気味だが、瞬発Aで直一気持ちなので決め手は強力。特性は他に軽ハンデを持つ。距離適性は1800~3200で成長型は遅め普通。史実では81年に早逝しているので、シンザン系確立の補助に使うなら所有する方が無難。
史実では重賞5勝の実力馬。4歳(旧5歳)から本格化し、ハマった時には非常に強力な末脚を繰り出すスタイルで活躍した。最期は81年、天皇賞(春)に向けた調教中に心臓麻痺に倒れて早逝。この時の模様は取材に来ていたカメラマンが偶然撮影していたという。
サクラゴッド芝の短い距離で稼ぎ役にはなれる
イエローゴッドエラミラ
久保田彦之厩舎小島太・中野栄治
80年のスプリンターズS勝ち馬。SP65にパワーAだが、特性・ウマソナは何も持っておらずパワー以外のサブパラもそこまでと言った感じ。距離適性が1200~1800で成長型遅めあるなので稼ぎ役としては使えるが、同札に更に手広くカバーできるサニーフラワーがいるのがネック。
史実では条件戦とOP特別で地道に力をつけ、4歳(旧5歳)後半から開花。5歳時の安田記念を含む重賞で3度2着に食い込むと、同年のスプリンターズSで念願の重賞制覇を果たした。
サニーフラワー短距離~マイルでいろんな使い方が可能
リボッコエリモケンザン
伊藤雄二厩舎内田国夫・岡部幸雄
スタート持ちでSP65に健康E+以外は高めにまとまったサブパラの持ち主。成長型遅めあるで距離適性が1200~1800、加えて芝◎ダ◯の適性なのでサマースプリント/マイルの他ダート牝馬路線なども狙えるお得な1頭。繁殖牝馬としての実績は特にない。
史実では79年にスプリンターズSと牝馬東京タイムズ杯(現・府中牝馬S)を連勝。この活躍をもって同年の最優秀5歳以上牝馬を受賞している。
スズカシンプウ稼ぎ役としてマルチに動ける。シーホーク系確立支援でも
シーホークヒガシジョオー
上田武司厩舎→白井寿昭厩舎中島敏文・松田博資
SP65にまとまったサブパラで成長型遅めある、距離適性も1800~3000で馬場適性は芝◎ダ◯と使いやすい要素が揃っているが、特性を持っていないのと血統が完全に欧州型なのがネック。とはいえ何でも屋的な立場として所有するのはアリ。史実産駒に高崎の雄カツノコバンがいるので種牡馬入りは確定しているが、シーホーク系確立を目指すなら所有して活躍させたい。
史実では条件戦を連勝して菊花賞に間に合ったが17着の惨敗。しかし長距離適性が無かったわけではなく、同年暮れの阪神大賞典では2着と実力を示した。次走の日経新春杯では阪神大賞典で敗れたキャプテンナムラを抑え初の重賞勝利。引退レースとなった小倉記念も制して重賞2勝を挙げている。
メジロイーグルメジロパーマーの父
メジロサンマンアマゾンウォリアー
伊藤修司厩舎上野(伊藤)清章・河内洋
メジロ牧場の基礎繁殖牝馬アマゾンウォリアーの息子。妹にメジロヒリュウがおり、メジロラモーヌ・メジロマーリン・メジロアルダン姉弟は姪っ子・甥っ子にあたる。スタート持ちでSP65にまとまったサブパラ。成長型早めあるで距離適性1900~3300と幅広いので使いやすさはある。9ではSP63だったが能力が向上。それに伴いお守りも一段階昇格した。種牡馬としてはスタミナと晩成の因子2つ持ちで、史実産駒にはGI2勝のメジロパーマーがいる。
史実では京都新聞杯の勝ち馬。皐月賞4着・ダービー5着・菊花賞3着・有馬記念3着と八大競走でも好走を見せた。常に400kg前後というかなり小柄な馬体で、逃げ戦法を得意としたことから『小さな逃亡者』、あるいは名実況・杉本清からは名前にかけて『小さな大鷲』と呼ばれていたという。
-リードスワロー一発に賭けろ
フジオンワードライトフレーム
服部正利厩舎武邦彦・福永洋一・田島信行
二冠馬キタノカチドキの半妹で、78年のエリザベス女王杯勝ち馬。瞬発A+で末脚は良いが、その他のサブパラはG+が3つあるなどかなりピーキー。SP65に大駆け持ちなので大レースは全く狙えないというわけではないが、安定した活躍は望みづらく運に任せることになる。
史実では兄キタノカチドキと同じく服部正利厩舎に所属し、兄の主戦でもあった武邦彦を背にデビュー。牝馬クラシック戦線に参戦し、桜花賞4着・オークス5着を経てエリザベス女王杯で最後の冠を手にした。ウイポの能力的には一発屋っぽく見えるが実際にはエリ女の翌年に阪急杯も制しているほか、先述の春二冠を含め重賞での好走歴が複数あり、能力設定には正直疑問が残る。

緑のお守り

-アグネスホープスピードは高いが
パーソロンピエザリンダ
二分久男厩舎久保敏文
78年の日本ダービーでサクラショウリの2着になった馬。緑札としては高いSP67に瞬発Aと決め手もあるが、それ以外のサブパラはバラついており、成長型早めないなのも微妙。距離適性1600~2400に、特性は学習能力。2歳GⅠは狙おうと思えば狙えるが、銀札を用意できるならそちらの方が良いし、他の緑札にもっと有用な馬がいるので所有候補にはなり難いか。
馬主の渡辺孝男氏が、アグネス冠を使い始めてから最初の活躍馬として挙げる1頭。史実では毎日杯勝利を含むデビュー4連勝を記録。その後、皐月賞6着・NHK杯10着を経て、日本ダービーで2着に入った。その後は目立った成績を残せないまま、80年の天皇賞(春)を最後に引退している。
カンパーリ決め手優秀。ダービーの夢を果たせるか?
ハイハットウインタミヤ
武田文吾厩舎福永洋一
78年の日本ダービー3着馬。SP66。瞬発Aに特性直一気と乾坤一擲を持っており、決め手は優秀。競走成績の安定感から賢さもAと高いが、根性・健康Gという弱点も抱える。成長型は早め普通で、距離適性1700~2500。特にオススメ度が高いわけではないが、能力自体はあるので史実通りに福永洋一騎手を騎乗させてダービーの悲願を達成するプレイは目指せる。
史実ではデビュー2戦目で6着となった以外は全て3着以内の11戦5勝と安定感を発揮。日本ダービーでは0.1秒差3着。これは全てのレースでコンビを組んだ天才・福永洋一が最もダービージョッキーに近づいた瞬間でもあった。Hyperion2*4という濃いインブリードを持っている。
タケデンコスパ優秀な芝短距離担当
セダンシルバーギニー
鴨田次男厩舎→元石孝昭厩舎岡部幸雄・増沢末夫(安田記念)
81年の安田記念優勝馬。サブパラに際立ったところはないが、緑札では高めのSP66の持ち主。1200~1800の距離適性と早熟鍋底持続の成長型で使いやすい。特性に大駆けを持つので一発の魅力も。2歳GⅠ狙いやサマーシリーズ担当としても良しで所有候補としてはコスパが優秀。
史実ではデビュー4連勝で京成杯3歳S(現・京王杯2歳S)を制覇、朝日杯3歳S(現・朝日杯FS)でも2着と若くして活躍。クラシックシーズンでも京成杯とスプリングSを制したが、その後はしばらく重賞勝ちから遠ざかり、81年安田記念でおよそ3年ぶりの重賞制覇を果たした。名前のタケデンは馬主の武市伝一氏の名前から取られたもので冠名でもあるのだが、この馬は冠名そのものが登録名になっている。
-サンエムジョオー緑札の牝馬クラシック候補
ミンスキーセンフォーマ
松田正弘厩舎田所秀孝
桜花賞・オークスでいずれも僅差の2着だった牝馬。SP65に賢さがAだがパワーと健康がEなどサブパラにばらつきがあり、成長型早め普通。特性は9では何も持たなかったが、大駆けと春競馬を得た。それなりの能力を持ち距離適性が1400~2400なので、お守りが足りない状況ならこの馬で牝馬クラシックを戦うという手もアリ。
史実ではデビューから9戦で3-5-1-0と高い安定感を発揮していたが、オークス2着を最後に引退している。
リュウアラナスコスパ抜群の万能タイプ。緑札の所有候補筆頭
アラナストサイズミ
大橋憲厩舎(笠松)→小野寺敏厩舎(岩手)町野良隆(笠松)・佐藤浩一(岩手)・及川良春(岩手)
今作から登場。第4回地方競馬招待で地方馬初の優勝*12を成し遂げた笠松の名馬。SP65にサブパラはバラつき気味なもののパワー・瞬発・健康がAで、特性はなんと5つ持ち(大駆け・非根幹距離・タフネス・最短距離・秋競馬)。成長型遅めあるで競走寿命も余裕があり、距離適性1700~2500に芝◎ダ◎でレース選びの幅も広い。芝適性は重いのでダート中心の立ち回りでもいいが、勝てるレースを選んでいければたくさん稼げるし大きいところでもチャンスがある。上位のお守りが不足している時はぜひ。してない時もぜひ。
史実では笠松でデビュー。ゴールドカップ(現・東海ゴールドカップ)・東海大賞典の勝ち鞍を引っ提げて79年の地方競馬招待(中京芝1800)に出走すると、同じく笠松所属のダイタクチカラとデッドヒートを演じて地方馬による中央競走初制覇を成し遂げた。
-インターチャイムマイルの稼ぎ役なら
ファリングドンインタージェミニ
久保田金造厩舎津曲浩二・蛯名信広
SP64に大駆け持ち。健康とパワーがAだがそのほかのサブパラはEが多くそこそこ。成長型遅めあるなので稼ぎ役にはしやすい。ただし稼ぎ役としては距離適性1600~1800で選べるレースが限られるのがややネックか。
史実では3歳4月(旧4歳)の遅いデビューだったが、着実に実績を重ね翌春にはOP入り。その後は降級と昇級を繰り返しながらの競走生活ではあったが、79年の安田記念で2着、同80年に3着と2年連続で馬券に絡んでいる。
シバフィルドー世代のダート女王。牡馬相手でも実力十分
フジオンワードシバツル
浜口忠雄厩舎(北海道)・中村光春厩舎(北海道)・若松平厩舎(北海道)林達也・中村正次・角川秀樹
2025年現在も未だ破られていない、同一重賞6勝・6連覇の記録を持つ牝馬*13。SP64に非根幹距離・タフネス・牡馬混合の特性を持ち、サブパラもパワー・健康・賢さにAが並ぶなど優秀。成長型も覚醒普通で息の長い活躍が期待できる。牝馬ダート路線はもちろん牡馬混合重賞でも通用。脚質自在だが瞬発E+な点と、交流重賞の特性を持たない点は留意。克服できれば非常に強力な存在になれる。
史実では北海道で2歳から9歳(旧3~10歳)まで走り通算84戦35勝を記録。クイーンカップ*14では79年の初出走から、自身最後のレースとなった84年まで6連覇を達成した。名前はシバフィルドー(旧表記・シバフイルドー)だが、英字の綴りはShiba Field(シバフィールド)だったりする。

お守り無し

マーク馬名使いたい路線など短評【】は固有異名
主な所属厩舎主な騎乗騎手
ゲーム関係評価
史実・余談・エピソードなど

74年生(77世代)←|→76年生(79世代)?



*1 当時は朝日杯3歳S
*2 当時の日本では外国産馬がクラシック競走に出られないという事情もあったため
*3 1975年から1987年までは「伊藤清章」
*4 90年までは牡牝混合だった
*5 72万5000ドル。当時の日本円レートで約2億2300万円
*6 ゲーム未収録
*7 当時の南関東三冠+東京大賞典
*8 桜花賞・ビクトリアカップ
*9 屈腱炎を何度も繰り返していたという
*10 09年・11年のJCダート(現・チャンピオンズC)より速い
*11 当時は中京競馬場でも愛知競馬が開催されていたため、芝のレースがあった
*12 2着のダイタクチカラと合わせて地方馬ワンツーでもあった
*13 平地重賞だと勝利数・連覇数ともに日本最多。連覇記録としては牝馬で世界最多。通算勝利数ならオジュウチョウサンもタイ記録を持つ(中山GJを5連覇+1勝)。
*14 他地域開催のクイーンカップ、現ホッカイドウ競馬のノースクイーンカップとは別