あらすじ

Last-modified: 2016-11-13 (日) 15:55:30

シーカー 1巻

トレス村に住む、逃げ足だけが取り柄のヒョロガキであったスレイさんがある日ファースト幼馴染と乳繰り合っていると、野盗に襲われ二人して死にかける。
彼女のイヤボーンで助かったのも束の間、覚醒した彼女の正体は邪神ロドリゲーニであった。彼女は自分の両親を殺し、戯れでスレイさんの恐怖の感情を奪い逃走した。
やらかしたことの責任を取るため、スレイさんは元探索者の二人の師匠から技と軍用サーベルをサクっと盗んでトレス村を出奔。道中セカンド幼馴染と体を重ねつつ、お互いに邪神絶対殺すマンになることを誓い合い迷宮都市へと旅立つ。

月日は流れてスレイさん18歳の春。満を持して迷宮探索者(シーカー)デビューした彼はその"天才"性を惜しげもなく発揮し迷宮都市の話題をさらう。なんやかんやあって衣食住を確保するため、宿屋の女主人であるフレイヤを洗脳してまんまと家に潜り込むが、置いてもらう代わりにルルナとエミリアの二人(あと一人誰かいた気がするけどここには書かない、でも設定上では一応親友)を鍛えるよう依頼される。
もちろんそのあとめちゃくちゃ人妻猫耳ックスしたことは言うに及ばない。

淡々としたチュートリアルダンジョンの中で、エーテルちゃぶ台返しチートスキルの感覚を掴んだスレイさんは、迷宮につながれていた炎の精霊王を解き放つなどやりたい放題の末、ダンカンの作った精霊石のサーベルを犠牲にして邪神・智啓のシェルノートの分身を何とか撃破する。邪神の出現という表沙汰にできない事態に対し、ギルドマスターのゲッシュはスレイさんに倉庫に転がってた適当な刀をプレゼントして誤魔化した。それがスレイさんに一番与えちゃいけない物だったとは"識"らずに。
ゲッシュの胃痛との孤独なる戦いの日々の幕開けであった……

シーカー 2巻

ルルナとエミリアの体にも飽きてきたスレイさんは、二人を後腐れなく切り捨てる方策を考える。そんな中、ゲッシュがタイミングよく「表沙汰にできない依頼」をしてきたので、これ幸いにとパーティを解散して旅に出る。
その依頼とは"神狼"が守っている薬草を奪ってくるというもので、スレイさんは邪神に傷をつけたことによってさっきの双刀…アスラマーナに認められ、持ち主と共に無限成長していく武器というこれ以上ないチートを2巻にしてゲットする。同時に、スレイさんは"神狼"の正体が欲望の邪神ディザスターであることを"識"りながらも敢えて自分のペットにすることを宣言する。チートスキルと呪われた武器に精神を呑まれて早くも目的を見失うスレイさんであった。

シーカー 3巻

スレイさんは違う異世界を経由して表れた三人の「異界の勇者」(無論全員女性)に出会う。何やかんやあって三人の体を味見してスキルを奪った挙句、三人を導いていた謎の小動物・時空龍フルールまで奪い取るという暴挙に出る。個性という個性を奪い取られた異界の勇者に残ったのは、ビッチJKの三人組という誰得属性だけだった。

シーカー 4巻

今後対して出てこないであろう肩書だけ偉い雑魚キャラの連合軍が、邪神対策の会議をすることになった。
スレイはどさくさに紛れて会議に紛れ込み、チートスキルを根こそぎ盗むため暗躍する。
その後、求道のジャガーノートと称するボクッ娘メイド乱入により会議はその意義と共にグダグダになり、
スレイさんが別の宇宙に飛んで行って倒しました。おわり。

シーカー 5巻

和風の島国を舞台にした茶番ゾンビパニックの末、スレイさんは最大の強敵()クランドに対峙する。
刀神の島・ディラク島にある名も無き小国の王クランドは島の平定を目指す名君であったが、占い師として潜り込んでいた絶望の邪神クライスターに民を皆殺しにされ、自分も洗脳されかける。
だがクランドは神のシステムを借りずに人間を超越した凄い人であったため、逆にクライスターがその巨大な魂に呑み込まれてしまう。
クランドはクライスターの入れ知恵でスレイさんのことを識ってしまい、どうしてもスレイさんと戦いたい一心で邪神の使徒を僭称しこの間まで兵士を犠牲にしても守り抜くと心に誓っていた国民を1万体のアンデッド兵として蘇らせ、ディラク島を戦乱に巻き込む。

突然探索者修行をしに来たシズカ御前の処遇、九尾の狐との契約などのめんどくさいことを一気に処理できると目したゲッシュはスレイをディラク島に派遣する。スレイさんはアンデッド兵を殺すでもなく、覚えたての概念操作でただ黙らせ、運命の人であるクランドの下へ一直線に向かいすぐさま戦闘を開始する。
スレイとクランドの戦いはなんか壮絶を極めたらしく、その気になれば隔離された世界で永遠に戦い続けられるとまで言い出す。テンションの上がったクランドはその場の勢いで、自分の中にいたクライスターをボッコボコにして殺害。主人公に先んじて邪神の本体、討ち取ったりである。

そのまま諸悪の根源であるスレイさんが隔離世界に封印されてめでたしめでたしかと思いきやそう甘い話はなく、死にかけたクライスターの最後の横槍により均衡が崩れた結果、気が付けばクランドはスレイさんの凶刃に斃れていた。識るでもなく全てを悟ったクランドは魂をスレイと融合させ、スレイが人間性を持てるよう図った。その結果、中途半端に人間的な感情を取り戻したスレイさんは、対邪神防衛の名のもとに世界を荒らす危険人物に進化するのであった。

シーカー 6巻

設定上クランドの呪いで心が弱くなったことになっているスレイさんが、流されるまま前世彼女のゴミ屋敷を掃除する。
スレイさんの下に、前世嫁のひとりである吸血姫シャルロットが現れ、シェルノートに唆され自分の城を乗っ取った魔猿王グルスをぶち殺すよう依頼する。城のトラップを片っ端からぶっ壊しては元通りに直してみたり、ジェノサイド丸太ドリルなる謎の兵器をつけようとしたりといった寒いページ稼ぎを挟みながら城を進むスレイ。
グルスは邪神の知識を得て、世界を獲るために必要なのは神でも魔族でもなくスレイさんの力であると悟り、シャルロットが途中まで作っていたスレイのクローン幼女・アルファを差し向ける。
だがアルファはグルスの洗脳を識ってすでに打ち破っており、父親直伝ハイパー概念斬りでグルスを瞬殺。直後アルファはグルスの罠に嵌りかけるが、それはスレイさんがなんとかした。
こうして子供ができちゃったスレイだったが、彼は忙しいからと育児をすべて押し付けてとんずらする。大した目標もなく迷走しているスレイさんに、フルールは「次はどこ行くんだっけ(切実)」と声をかけて終わる。