おにーにの悲劇 (小説作品・長編完結)
広い庭付きの家に住んでいるモナーがいた。 明るい人柄の好人物だが、ちょっと世間からズレている所もあった。 今日も庭の手入れに勤しんでいると、一人のちびしぃがやって来た。 泣きながら、何かを腕に抱いている。 「ちびしぃちゃん、どうしたの? 何があったモナ?」 ちびしぃは、かすれた声で答えた。 嗚咽混じりのその声は聞き取りにくかったが、 モナーは、真剣にちびしぃの話を聞こうとした。 どうやら、捨ておにーにを拾い、飼おうとしたが母親に反対されたらしい。 捨ててこいと言われたが、そんなことはしたくない、と言うとちびしぃはまた泣き出した。 「大丈夫モナ。モナがそのおにーにを育てるから」 モナーの家は少し狭いが、 キレイに片づけられた感じのいい住まいだ。 「それにしても、おにーには何を食べるモナ?」
作者
- 不明 - 無印1~3
- ナヒャ(yWVxXezQ) - パート2