ミナミヌマエビ
Last-modified: 2009-10-01 (木) 01:26:07
データ
- 水槽の掃除屋として有名なエビちゃん。
日本では、元々日本固有種が存在し、主に西日本に分布している。
しかしお隣の国などから輸入された物が放流されて繁殖してしまっているため
最近では、日本固有のミナミノマエビを捕まえるのは難しくなっている。
一生を淡水域で過ごすため淡水でも繁殖でき、ヤマトヌマエビと違い
使い捨てでない所が利点とされる。
幼少期は、雄雌とも半透明で掃除時に知らずに流されてお星様にしてしまう人が多いとか・・・
大人になると多少色がついてきて特にメスは、緑や赤茶に変色する。
性別の判定はメスの方がやや大きくカラフルな事が多い。
腹部のヒレがメスの方が長く泳ぐ時によく見えるほどである。
またその差は繁殖期になるとより躊躇にあらわれる。
雑食性で魚の餌から水草、藻や苔、生物の死体まで何でも食べる。
ただしヤマトのように生きている生物を襲う事は、ほぼなくそこも利点とされる。
水質変化に弱い点があるため魚以上に移し変えのさいは注意が必要である。
まや水質が体に合わないと脱皮を頻繁に行うようになる。
低水温には水面が凍ろうが生き残る耐性を持つが高水温には比較的弱く
25度あたりから2~3度変わるだけで死ぬ事もある。
ゆっくりと水温が上がれば30度あたりまで耐えられるらしいが
あきらかに元気がなくなってくるのでお勧めできない。
- 繁殖力旺盛である。
自然界では、春から夏と秋から冬の季節の変わり目に産卵する事が多いがアクアリウムのような
一定温度を保つような環境だと一年中産卵シーズンになる事もあり環境次第で
大量繁殖する事もある、ただし何か別の生物と一緒に飼っている場合
稚エビのほぼ全てが食べられてしまうためこれもまた環境次第では、問題ない。
メスの背中に縦の白いラインが入り脱皮するとフェロモンを放つ。
そのフェロモンがオスを引き寄せて交尾する、また他のメスもそのフェロモンに
誘発されて産卵モードになるため大体水槽内で一匹が産卵すると一斉に産卵しはじめる。
魚と違いママエビが卵をずっと抱き抱えた状態で育てるためその光景には愛着がもてる。
約20~30個ほどの卵を抱卵する、色は透明、薄緑、薄い黒だったりする。
もしオレンジ色の卵を抱えていた場合死卵なので残念ながら孵化しないとされる。
また母エビから脱卵した卵もほぼ孵らないとされる。
このときの母エビには、注意が必要で孵化するまで下手に水質を変えては、ならない。
ミナミヌマエビは、水質、特にpHが変わると脱皮し始める。
抱卵中のエビが脱皮すると卵がほぼ全て脱卵するので掃除の際は注意したい。
孵化すると虫眼鏡で見ないとわからないような赤ちゃんが生まれる。
ただし魚達の格好の餌となるため生まれてすぐ彼らは弱肉強食と言う世界を味わう事になる。
ママエビは、子供たちが離れるとまた産卵するようになる。
大体3回ぐらい産卵して子供たちを産み、その後天寿全うしてお星様となっていく。
- ペットショップの本音
実は、数さえ揃えばヤマトヌマエビと何ら大差ない掃除効率を誇り
ヤマトと違いわざわざ塩水を用意してやらずとも勝手に増えていき、
小魚を襲って日に日に水槽の生物が減っていく恐怖におびえる必要が無い事を考えると
お掃除屋さんとして考えるとミナミヌマエビの価値は、ヤマトよりも高い。
だがしかし繁殖力が非常に高い事からミナミをやたら捕食する生物を飼っている人意外は、
一度ある程度数を買っていってしまうともうミナミを買わなくなるのが普通である。
それでは、ペットショップとしては、売上にならないわけである。
ゆえに近年よくヤマトしか売らないorヤマトの方を過剰評価する張り紙がある店を
目にするわけである。
厳しい今時の近代事情の中それでもミナミを売りつづけてくれるペットショップには、
感謝の念をこめて札束握り締めて通ってあげたくなると言う物である。
- 意外と釣具屋で売ってたりする。
生き餌としてブツエビ、タエビなどと言う別名で売られている事がある。
ただしペットショップで買う時と違い確実にミナミである保証は、無い点に注意したい。
また結構乱暴な扱いを受けてる事が多いため一般的に死亡率が高いとされる。
その代わりペットショップの数分の1の値段で取引されている。
近くのどケチペットショップには、ミナミがおいてない…と言う人や
生き餌としてサブ水槽で大量繁殖させたい人などは、こちらで買うのもいいかもしれない。
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