コンセプト
Necromancer実装直後、最初のMETAになってしまったばっかりにpatch2.7.4まで長らく放置されていたTrag'Oul's Avatarセット。
Death Nova関連Legendaryと共に調整され、遂に現代基準の強ビルドとして帰ってきた。
Iron Roseの効果でBlood Novaが自動発生するSiphon Bloodで闘う。圧倒的出血量で戦場を朱に染めよ。
長所
- 非常にシンプルな基本操作からの圧倒的高火力。
- ダメージカット率ではなく単純な超・高ライフと回復力に基づく「死なない」という方向のタフさ。
- Cooldown Reduction依存度が殆ど無く、あったらあったで恩恵もあるので装備のmodsに縛りが少ない。
短所
- patch2.7.7(Season30)でセットがnerfされ、元々対単体に苦労するビルドなのでカジュアルプレイでの評価は下がった。
- ほぼ全部位に推奨装備があり、自由度は低い。
- 元々Krysbin’s Sentenceの性質上Juggernautが苦手なクラスだが、高Life単体に時間がかかるビルドなので徹底無視を推奨。
- Bloodtide Bladeの性質のため、Rift Guardianがaddsを呼ぶタイプか否かが若干クリア可否を左右する。
- 不安になるほど血がドバドバ出るのでBloodyなビジュアルが苦手なプレイヤーに向かない。(そういう人はDiabloを買わないと思うが。)
戦い方
コンセプトの通り、Iron Roseの効果でBlood Novaが自動発生するSiphon Bloodで闘う。
本体が攻撃のために使用するスキルは基本的にSiphon Bloodのみ。スキルバーにDeath Nova/Blood Novaを登録してはいるが、単体使用することはほぼ無い(1発で最大Lifeの10%を使うので到底連射できない)。
強いて注意点を言えば、Siphon Bloodはターゲットへの到達が意外とゆっくりしているため、Blood Nova発生にタイムラグを感じることがある。気になる場合は数歩近距離に寄ると良い。
機動力/回避にBlood Rush、Krysbin’s Sentence起動にBone Armorを使う。
Rift開始後、まずはTragセットの4piece bonusのために全快状態でのLife回復を積み上げて最大Lifeを上げる。
…と言ってもそのために特殊なことをするのではなく、Lifeボーナスが無い状態で慎重に初戦を戦ってSiphon Bloodで吸血しまくるだけ。
Lifeボーナスを得たらSimulacrum/Blood and Boneを起動して分身を2体召喚。彼らはSiphon BloodはコピーしないがIron RoseでトリガーするDeath Nova/Blood Novaはコピーしてくれるので一気に火力3倍となる。
アクティブスキル
patch2.7.5期の他ビルド同様、Death Nova/Blood NovaをSkill Barに実装しなくてもIron Roseの効果は発生する。
しかしこの場合はSimulacrumがコピーするDeath NovaがNo Rune版になってしまうため、これをBlood Novaに変更するために実装していると考えて良い。
アイコンをクリックすると各スキルの個別ページへジャンプします。
Death Nova / Blood Nova | |
RuneはTragセットのトリガーになるBlood Nova必須。主砲だが実際にこのスキルのボタンをクリックして使用するのは破壊しないと通れない扉があるマップ程度。 | |
Blood Rush / 全Rune | |
Set効果で全Rune選択状態になるので実装はどれでも。No Runeでも構わない。 | |
Siphon Blood / 全Rune | |
同じく全Rune選択状態。Channeling継続中Iron Roseの効果でBlood Nova連発になるため、累積Life減少・累積Life回復・ダメージを兼ねる。 | |
Bone Armor / Dislocation | |
防御力よりはKrysbin’s Sentenceの起動キーとして主に使う。 | |
Frailty / Aura of Frailty | |
この枠は好きなCurseで良いが、課題の高Life単体の退場を早期化できるので推奨度は非常に高い。 | |
Simulacrum / Blood and Bone | |
分身が2体になることでBlood Nova3倍。装備で永続化はするが不死ではないので破壊され得ることに注意。 |
パッシブスキル
アイコンをクリックすると各スキルの個別ページへジャンプします。
Stand Alone | |
分身が2体居るものの、Pet系の大所帯ではないので十分。 | |
Spreading Malediction | |
Aura of Frailty使用時は意識せずとも恩恵に預かれる。 | |
Swift Harvesting | |
Siphon BloodのChannelingに影響あり。 | |
Final Service | |
保険用。死なない自信がある or 死ぬことがストレスでない場合はこの枠をフリーと捉えて良い。 |
装備
- メインスキルのダメージボーナスがrollし得る部位
- Helm、Boots、Phylactery
- 優先mods
- Crit Chance、Crit Damage、Area Damage、Attack Speed(武器以外の2部位のみ)
- Class Set
- Trag'Oul's Avatarセット
- 前作Diablo IIのNecromancer専用セットに似た名前を冠するセット。
重ね着するサブセットにもよるが、Body Armor or Shoulder or Helmを除いた5部位を装備しCubeのRing of Royal Grandeurでフルセット効果を確保。
Death Nova +15%がHelmとBootsに出得る。
Intクラスの定番であるInt・Vit・Armorを基本に。Cooldown Reductionは不要だが、あればあったでBlood RushやBone Armorの頻度を上げられるので困りもしない。
Increased Attack Speed7%が2部位ほど欲しいのでGloveとRing片方が推奨。
- 前作Diablo IIのNecromancer専用セットに似た名前を冠するセット。
- Trag'Oul's Avatarセット
- Craft Set
- Aughild's Authorityセット(Guardian's Jeopardyと択一)
- 対Elite戦を含む攻防を底上げしてくれる汎用性の高いセット。
Tragセットの抜いた部位とBracersを装備し、CubeのRing of Royal Grandeurでフルセット効果を確保。
- 対Elite戦を含む攻防を底上げしてくれる汎用性の高いセット。
- Guardian's Jeopardyセット(Aughild's Authority)と択一
- 装備にRollしたStatを倍増するセット。当ビルドにおけるタフネスはLife回復力そのものなので高Lifeのメリットは大きい。
こちらを選択する場合に作るのはほぼBelt+Bracersで固定。
CubeのRing of Royal Grandeurでフルセット効果を確保し、Tragセットの任意の1部位を他のLegendaryに差し替える。
- 装備にRollしたStatを倍増するセット。当ビルドにおけるタフネスはLife回復力そのものなので高Lifeのメリットは大きい。
- Aughild's Authorityセット(Guardian's Jeopardyと択一)
- Main Hand
- Funerary Pick
- patch2.7.4で強化された1-handed Scythe。Legendary Powerが長文になったが、要約すると
・Siphon Bloodのターゲットが2体増加して3wayに。
・Siphon Bloodのターゲットが1体しか居ない場合以外は、それらはNecroからのダメージが最大300%増加。
・Siphon Bloodのターゲットが1体しか居ない場合は、ダメージ倍増。
・Siphon Blood/PowerShiftのStackごとのダメージ増加が20%になり、全スキルが強化対象になる。
- patch2.7.4で強化された1-handed Scythe。Legendary Powerが長文になったが、要約すると
- Funerary Pick
- Off Hand
- Iron Rose
- patch2.7.4で強化されたPhylactery。
Siphon Blood使用時にDeath Nova/Blood Novaが自動発生し、Channeling継続中は連発状態に。
当ビルドがLifeを継続的に喪失・回復しながら敵にダメージを与える根本手段なので必須中の必須パーツ。
理想はInt・Crit Chance・Death Nova+15%だが、これを狙う場合は確定RollのVitを切る必要があるのでほぼ完璧な初期Rollを引く運が必要。
この手の部位では忌避されがちなVitも当ビルドなら歓迎で、最大1000と高い部位でもある。
- patch2.7.4で強化されたPhylactery。
- Iron Rose
- Body Armor
- Aquila Cuirass
- Guardian's Jeopardyを使う場合のみの防御的な選択肢。
当ビルドではほぼ常時発動なので確実性でDayntee’s Bindingを上回る。
- Guardian's Jeopardyを使う場合のみの防御的な選択肢。
- Aquila Cuirass
- Shoulder
- Mantle of Channeling
- Guardian's Jeopardyを使う場合のみの攻撃的な選択肢。
Siphon BloodはGeneratorのChanneling SkillなのでTaegukはトリガーできないものの、こちらは対象。
- Guardian's Jeopardyを使う場合のみの攻撃的な選択肢。
- Mantle of Channeling
- Belt
- Dayntee’s Binding
- Curseがかかっている敵が居る間は最大50%のダメージ低減効果があるベルト。Aura of Frailtyなら接敵するだけで常時起動する。
Guardian's Jeopardyを使わない場合はBeltにこれを装備。
- Curseがかかっている敵が居る間は最大50%のダメージ低減効果があるベルト。Aura of Frailtyなら接敵するだけで常時起動する。
- Dayntee’s Binding
- Rings
- Krysbin’s Sentence
- Necroの基本の地位を確立している強力なRing。
強力であるがゆえに、このRingの第二効果が機能しないJaggurnautの影響が全職で最も大きいのが難点。
またIASが確定RollのためCrit Chance・Crit Damageのいずれかが付与されたものを狙い、IntをrerollしてIAS込みのTri-Fectaにするのが目標。
- Necroの基本の地位を確立している強力なRing。
- Convention of Elements
- Necroは属性サイクルが3つしか無いので、このRingの属性周期が4秒/12秒と全クラスで最も有利。
- Krysbin’s Sentence
- Amulets
- Haunted Visions
- いくつかある効果のうちSimulacrum永続化に用があるAmulet。
理想形はPhysical+20%・Crit Chance・Crit Damageだが、特に確定Rollが無いので相当難易度が高い。
Legendary Powerに可変値が無いため、とりあえず1つ入手して使いつつ良品を探そう。
当ビルドを組むに際してはPrimordial Ashes使用の候補に挙がる部位。
- いくつかある効果のうちSimulacrum永続化に用があるAmulet。
- Haunted Visions
Legendary Gem
- Bane of the Trapped
- 定番ジェム。
- Bane of the Stricken
- 多数のmobが得意で高Life単体が課題のビルドなので入れておきたい。
- Bane of the Powerful
- Esoteric Alteration
- Zei's Stone of Vengeance
- Invigorating Gemstone
- 3枠目は割りとフリーなので好みのものを使おう。
筆者の使用感ではInvigorating GemstoneのRank25によるCC無効が非常に快適だった。
(※SeasonプレイではAlter of Ritesの効果を揃えれば最初からCC無効なので選択肢からはほぼ除外される。)
- 3枠目は割りとフリーなので好みのものを使おう。
Kanai's Cube
- Weapon
- Bloodtide Blade
- 25yard以内の敵1体につきDeathNovaのダメージが400%上昇。
流石に強かったためpatch2.7.7(Season30)でカウント対象の敵が25体→10体までに制限されたが、まだ必須。
- 25yard以内の敵1体につきDeathNovaのダメージが400%上昇。
- Bloodtide Blade
- Armor
- Mantle of Channeling
- Siphon Bloodが効果対象に含まれ火力と防御の両面に影響があるので採用。防具枠は割りとフリー。
Guardian's Jeopardyを採用して本体がこれを装備している場合は、別の候補をこの枠に。
- Siphon Bloodが効果対象に含まれ火力と防御の両面に影響があるので採用。防具枠は割りとフリー。
- Steuart’s Greaves
- Blood Rush使用後、10秒間、移動速度100%増加。効果時間がそこそこ長いので維持も楽。
かなり快適になるので、火力・防御に余裕がある場合はオススメ。
- Blood Rush使用後、10秒間、移動速度100%増加。効果時間がそこそこ長いので維持も楽。
- Mantle of Channeling
- Jewelry
- Ring of Royal Grandeur
- 例によって必須。
- 例によって必須。
- Ring of Royal Grandeur
Followers
- Templer
- Life回復量が間に合っていてResource回復が他クラスと別システムのため、前衛のニーズ次第。
- Scoundrel
- 苦手の対単体・対Rift Guardian戦でNight's Veilへの期待値が高い。
- Enchantress
- 所持するスキルとNecro本体の要求がやや噛み合っていないか。
- 所持するスキルとNecro本体の要求がやや噛み合っていないか。
その他
patch2.7.7(Season30)期はBlood Novaビルドが3種(LoD、Inarius、当ビルド)あり、プレイ概要はほぼ同様なので装備の好みで選んでよい。
- Area Damageの発生有無
- Iron RoseのLegendary PowerによるSiphon BloodからのDeath Nova/Blood Novaや、SimulacrumによるBlood Novaのコピーは"proc from proc"に類するものに見えるが、いずれも問題無くArea Damageを発生させられる。
Bloodtide Bladeの性質上Addsを呼ばないRift Guardian戦が長期化するビルドのため、敢えてRG出現直前に存在するPylonを残したままRG戦を開始し、後からNemesis Bracersの効果でElite Packを呼び出してArea Damageを有効化する戦術も有効。
- Iron RoseのLegendary PowerによるSiphon BloodからのDeath Nova/Blood Novaや、SimulacrumによるBlood Novaのコピーは"proc from proc"に類するものに見えるが、いずれも問題無くArea Damageを発生させられる。
- SeasonプレイにおけるNecromancer全般のLeech/Blood Flask
- 敵を倒すとPotionのCooldownが1秒回収されるため、Alter of Ritesの効果でPotion使用時にランダムなShrine効果をトリガーできるSeasonalプレイでは重用されている。
ただし当ビルドではFrailtyかBlood Rushが入れ替え候補となるためどちらも影響が大きく、好みなら無理にLeechを実装しなくても十分強い。
- 敵を倒すとPotionのCooldownが1秒回収されるため、Alter of Ritesの効果でPotion使用時にランダムなShrine効果をトリガーできるSeasonalプレイでは重用されている。
- Trag'Oul's Guise(Helm)の最終形
- SocketにFlawless Royal Amethystを挿れてLifeをゲインするプレイヤーにとって、厳密に言うとFlawless Royal AmethystよりVitality +1000の方が最終Lifeが高くなる。
つまり最終形は確定RollのSocketをいずれかにrerollしたInt・Vit・Crit Chance・Death Nova+15%のPrimalということになる。
本当に突き詰める場合にのみ考えれば良いことではあるが、拘りがある場合は一考の価値あり。
- SocketにFlawless Royal Amethystを挿れてLifeをゲインするプレイヤーにとって、厳密に言うとFlawless Royal AmethystよりVitality +1000の方が最終Lifeが高くなる。
コメント
- 配信でこれ使ってる人らはRG戦でArea Damageが無いとやってられないとのことでPylonをRG出現後にクリックしてElite Packを巻き込みながら戦闘してるんだけど、Area Damageって本当にそんなに重要なんでしょうか。 -- 2022-11-11 (金) 15:00:06
- Area Damage についてはこれやこれなどが参考になると思います。 -- 2022-11-11 (金) 21:56:53