Frenzy Barb

コンセプト

patch2.6.8で追加されたHorde of the Ninety Savagesセットを使用する、前作DIABLO IIから存在しているFrenzyビルド。
由来が古いビルドのため一定の固定ファンが居り、Frenzyをテーマとするセットが存在しない間もLoN Frenzyと言った形で実戦投入されてきた。

このセットの強化対象は3種のShoutとFrenzyのみと非常に割り切っており、シャカシャカと異様に加速した挙動不審者が雄たけびを上げながら敵を微塵に切り刻む。
patch2.7.5(Season28)で他クラスの第5セットと共に強化されたが、シンプル極まりないこのセットの強化方針はやはり火力補正値の単純強化。これを受けて元々高かった対単体火力がますます高まり、S28期のBarbarianの各セットの中では非常に優秀な高GR適性を見せるようになった。
回りたくない馬場の貴方に。

長所

• patch2.6.8でこのセットに併せて強化された各種Legendaryを用い、高いSingle Target Damageを叩き出す。
• 元々1 on 1が専門分野の上Bane of the Strickenの蓄積速度も作中最速クラスで、RG戦が速い。
• Bastion's ReveredのLegendary Powerにより、非常に小範囲ながらAoEも併せ持つ。
• 多くのArea Damage系ビルドと対照的にAddsを呼ばない完全Single TargetのRift Guardianの方が得意。
• patch2.7.7(Season30)の全クラスバランス調整をノータッチで切り抜けたのでBarbarianのClassセット系ビルドでは火力最大級に。
   

短所

• Single Target Damage特化≒Elite専だとすると、Wrath of the Berserker常時変身の手段に事欠いている。
  • Messerschmidt's ReaverやGogok of Swiftnessと言ったCooldown Reductionの支援パーツが部位の都合で悉く入らない。
• Craftセットと重ね着しようと思うとRoRGとEndless Walkの兼ね合いでRingの取捨選択が生じる。
  • 古典的近接ビルドのため、高GRに進行すればするほどSquirt's Necklaceを活かす場面は無くなっていく。
• リーチが短いためElite Packのリーダーだけを倒したいのに手下から全部倒してたケースが頻発。
   

立ち回り

各種Shoutを維持しつつ、見定めた敵ににじり寄って微塵斬り。
適宜Band of Mightのトリガースキルを使ってダメージカットを維持する。

2set効果のBuff TriggerはFear・Frozen・Stun。
The Undisputed Championの効果でFrenzyに全Runeを乗せている場合、Smite(確率でStun効果の落雷)の効果が含まれるため、基本的には他に何も用意しなくても2set効果をトリガーすることは出来る。
2本の武器の片方はOathkeeper推奨だが、他方はプレイヤーの好みによって様々な武器が使われている。

FrenzyはPrimaryスキル＝Furyコストが無いためObsidian Ring of the Zodiacが機能せず、
本体装備用の片手Mighty WeaponとCube用の両手Mighty Weaponの両方に用があるためMesserschmidt's Reaverも利用できない。
よってGR PushビルドでありながらWrath of the Berserkerの維持手段が無いのが現仕様におけるこのビルドの難点。

アクティブスキル

	Frenzy / Sidearm
	唯一無二の主砲。The Undisputed Championの効果で全Rune選択状態になるので、実装は属性選択のために行う。
	Battle Rage / Bloodshed
	元々強力な定番スキルで、セット効果で更に効果倍。
	Threatening Shout / Falter
	敵へのDebuff＋セット効果による倍増。
	War Cry / Veteran's Warning / Inpunity
	自分へのBuff+セット効果による倍増。レジスト向上と回避率上昇のどちらが好みかでRuneを選ぶ。
	Wrath of the Berserker / Insanity
	例え常時変身できないにしてもこのスキルは強力。BracersにMortick's Braceを使うならRuneは何でもよく、そうでないならInsanityが無難。
Band of Might起動スキル
	Ground Stomp / Wrenching Smash
	距離を取りたがる敵を集められるためビルド概要に合致している。
	Furious Charge / Merciless Assault
	RuneはRaekorセット以外ではCooldown回収に繋がるMerciless Assaultが使いやすい。
	Leap / Call of Arreat
	当ビルドの死因は変身解除中に敵が殺到してCCを受ける展開が多い。Alter of RitesでCC無効になるSeasonal Play以外で、身動きできない状況からの離脱を意識するなら。

パッシブスキル

	Ruthless
	どの敵にも必ず効果があるPassive。
	Berserker Rage
	Primaryビルドなので戦闘中はほぼFury満タン。
	Boon of Bul-Kathos
	常時変身は不可能だから諦めているだけで、可能な限り変身したいことは変わらない。
	Rampage
	このpassiveが強いのでBarbはmob戦主体なところがある。
	Nerves Of Steel
	死なない自信が無い場合は積んでおきたい。

装備

• メインスキルのダメージボーナスがrollする部位
  • Belt、Pants
• 優先stats
  • Crit Chance、Crit Damage、Cooldown Reduction、Area Damage
• Class Set
  • Horde of the Ninety Savagesセット
    • patch2.6.8で新規追加されたセット。デフォルトの外観はまさしく蛮族。
      先述の通り、フルセットか重ね着かは要判断。
      Frenzy+15%はBelt(Mighty Belt含む)、Pantsに出得る。
• Craft Set
  • Aughild's Authority(Guardian's Jeopardyと択一)
    • 火力重視ならこれを重ね着する選択が取られるが、Band of MightかCoEのいずれかを切って導入する形になるため要判断。
      導入するならBracersが必須、Shoulder・Body Armor・Helmの中から好みの部位を作る。
  • Guardian's Jeopardy(Aughild's Authorityと択一)
    • 火力強化と並んでVitality激増によるタフネスも欲しい場合の選択肢。
      導入するなら基本的にBracersとBeltを作り、Depth Diggersを本体が装備してCube防具枠にThe Undisputed Championを入れる。
      BracersのElemental BonusやDepth DiggersのFrenzy +15%を考慮すると、そんなに楽な重ね着ではないと言える。
• Main Hand
  • Azurewrath
    • Main Hand候補１。
      特に2.6.8で強化を受けた訳ではないが、Coldボーナスと高いFreeze on Hitを持ち、Primary Affixのフリー枠が2しか無いので良品に仕上げやすい隠れた逸品。
      セットの2piece効果のTriggerであるFreezeを狙って登用。
      Cold Bonusを活かすため、これを選ぶならFrenzyのRuneにBerserkかSide Armを選択。
  • The Burning Axe of Sankis
    • Main Hand候補２。
      確率で疑似Ignore Painがかかる、タフネス重視の1-handed Axe。
      Fire属性ボーナスが固定されているため、これを使うならFrenzyのRuneにManiacをセットしておくと良い。
  • In-geom
    • Main Hand候補３。
      Speed Run仕様で人気のある剣だが、このセットは常時変身の実現手段に事欠いているため、かなり高TierのGRランでもこの武器を採用する例がある。
      ただしこのLegendary PowerはElite Packを全滅させないと発動しないため、ある程度高速で全滅を狙える場合のみ選択肢になる。
• Off Hand
  • Oathkeeper
    • Primaryスキルの攻撃速度とダメージが上昇する1-handed Mighty Weapon。
      2.6.8で強化を受けたため、2.6.7以前産のものは廃棄して新規取得の必要あり。
      Off-handは基本的にこの武器で確定と思って良い。
• Bracers(Craft Setを重ね着しない場合)
  • Mortick's Brace
    • 常時変身できないとは言え、変身中のメリットを選ぶならBracersはこれ。
  • Vambraces of Sescheron
    • Primaryスキル使用時に失っているLife量に応じて回復するBracers。
• Belt
  • The Undisputed Champion
    • Frenzyが全Rune選択状態になり、威力も向上するMighty Belt。
      patch2.6.8で強化を受けたため、patch2.6.7以前産のものは廃棄して新規取得の必要あり。
• Rings
  • The Compass Rose
    • Endless WalkセットのRing。
      戦法上、このビルドはSquirt's Necklace維持が完全にShield Pylon持続中以外に考えられないのでアクセサリはEndless Walkで安定するケースが多い。
      欲しいmodsはStr・Crit Chance・Crit Damage・Cooldown Reduction/Area Damageだが、難易度は非常に高い。
  • Band of Might
    • トリガースキルを使用すると80%被ダメージカットを得られる強力なRing。
      仮に非常に高いParagon Lvを達成したとしても、当ビルドは殴られながら黄Eliteのリーダーだけを倒すプレイになりがちなのでこれを捨てる選択は難しい。
• Amulet
  • The Traveler's Pledge
    • Endless WalkセットのAmulet。
      戦法上、このビルドはSquirt's Necklace維持が完全にShield Pylon持続中以外に考えられないのでアクセサリはEndless Walkで安定するケースが多い。
       

Kanai's Cube

• Weapon
  • Bastion's Revered
    • Frenzyが10スタックになり、スタック毎に周囲の敵を巻き込む効果を持つ2-handed Mighty Weapon。
      セットの効果がスタック数を参照しているため、この武器枠は必須。
• Armor
  • Depth Diggers
    • Primaryスキルのダメージが倍増するLegendary Pants。
• Jewelry
  • Ring of Royal Grandeur
  • Convention of Elements
    • Craft Setを重ね着する場合は前者、しない場合はBand of Might・Convention of Elementsから良品が手元に無い方をCubeに。
       

Legendary Gem

• Simplicity's Strength
  • Primaryビルドなのでこれが最優先。
• Bane of the Trapped
  • 戦法上、オーラの圏外から攻撃することがほぼあり得ないので期待できる。
• Bane of the Stricken
  • 当ビルドはこのGemの効果蓄積速度が作中最速となるビルドの一つ。
     

Followers

• Templer
  • Paragon LV不足等の事情で前衛/回復が欲しいなら高評価。
• Scoundrel
  • 若干、欲しいスキルを備えていない感がある。
• Enchantress
  • Barbarianはごく一部ビルドを除いて常時Wrath of the Berserkerが難しいため、Prophetic Harmony持ちのEnchantress一択になりがち。
     

その他

PTR2.6.8当初は、Horde of the Ninety Savagesセットの2piece効果のトリガーがFearしか無く、超が付くほどの近接ビルドと余りにも噛み合っていないため、次第にトリガーが増えて行った。
Shoutの効果が倍増するため、Co-opでのZ-DPSでも有用なセットと見なされている。

• Craft Setの選定
  • 重ね着をすると決める場合、候補はAughild's AuthorityかGuardian's Jeopardyの優先度が高い。
    火力向上効果が高いCaptain Crimson's Trimmingsを選択するとThe Undisputed ChampionをCube防具枠に入れてDepth Diggersを諦める形になるため他2者より総合力が落ちる。
    Aughild's Authorityを組み込む場合に作るのはBracersが確定、Helm・Shoulder・Body Armorから好みの1部位を選定。
    Guardian's Jeopardyを組み込む場合はBracersとBeltで確定だと思って良く、この形ならThe Undisputed ChampionをCube防具枠に入れつつDepth Diggersを本体が装備出来るのでLegendary Powerを諦める必要が無くなる。
• Band of Mightを切る選択はあり得る？
  • WhirlwindやRaekorは超高Paragon Lvに達した後にBand of Mightを切ってRoRGの枠を確保しつつCoEを残す選択があり得るが、より密着戦かつ黄Eliteのリーダーのみを殴っている間被ダメージを無視する戦法になりがちな当ビルドでは「流石に難しい」というのが正直なところ。
     

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