【プーポッパン王】

Last-modified: 2023-11-14 (火) 12:04:05

概要

【メギストリスの都】を治める王で、【ラグアス王子】の父。妻は故人の【アルウェ王妃】
本編開始時点で【魔瘴】に蝕まれやつれ顔になっている。どうやら辺境を視察に行った際に魔瘴を浴びてしまったらしい。
城の兵士によると病に倒れる前は一流のメギストリス流剣術の使い手だったとか。
 
アルウェが「なんでも願いが叶うノート」に「お姫様になりたい」という願いを書いたため、彼女を妻として迎えることとなった。
その時、結婚祝いにシンプルだったメギストリス城をケーキっぽい見た目に改装にするなど、ノートの力があったとはいえ、彼なりの愛情表現も見られる。なお、ナブレット団長にとっては義理の弟にあたるが、接点は全く無い。
 
程なくして息子のラグアスが誕生するが、プーポッパン王は予言が嫌いであったため、幼少時から母親譲りの予知の力を発揮するラグアス王子とは折り合いが悪かった。
アルウェ王妃が亡くなった後、ラグアスが母の死を知っていたことを打ち明けたことが原因で、彼は「母の死を予言で当ててうれしいのか」と激昂し、「もう二度と口を利きたくない」と言い放ったことで、確執は決定的なものとなってしまう。

ラグアス自身は「両親が命を賭けて守ってくれたこの国を~」等事あるごとに口にしていたり、いつか恥ずかしくないと言えるまでずっと王子として国を治めるなど、ラグアスなりに父親のことを想っているようだ。
 
名前の由来は、タイ料理の一種「プーパッポンカリー」からか。

【メギストリスの都(ストーリー)】

ストーリー開始直後では完全に【イッド】に騙されている。同時にイッドに対して絶対的な信用を置いており、風車塔での一件の後主人公が話した事実を完全否定、他の討伐隊は魔物の手にかかって死亡し、主人公は逃げてきたと解釈して主人公を玉座の間から追い払うまでした。
 
最終的にイッドに騙されたことに気づいたが、気づくのが遅すぎたため手遅れであった。
その後瀕死の状態でラグアスと和解、主人公が真実を話していたことを認め、ノートの力で自分の命を永らえようとするラグアスを制止しプクランド大陸を救えとの遺言を託して逝去する。
はじめから死亡前提のキャラだったためか、彼は話しかけられるNPCとしては存在していない(マップ検索→キャラクターの名前で表示されない)。
彼とのイベントや会話はすべてマップ移動して王室に入ったとき等にオートで流れるムービーのみである。
 
節々で感情を読み取れるような場面も無いわけでは無いが、王族としてはいささかヒステリックかつ独善的な面が強く、前述の通りストーリー中でもラグアスを一方的に突き放す、プレイヤーのいう事に全く耳を傾けない等の行為に繋がっている。
また、相手側の策謀だったとはいえイッドをあまりにも信用しすぎて言いなりになり、逆に他の人を信用しない等依存心の強さもうかがえる。傍から見れば非情とも言えるような行為を多く取っているため、あまりいい印象を持っていないプレイヤーも多い。
 
ただ、作中では王がここまで頑なに予言や王妃のノートの存在を否定する理由は特に掘り下げられないため、表面的な描写だけでは彼が問題ある人物だったとは言い切れないのもまた事実。
あくまで想像の域を出ない推察であるが、イレギュラーな手段で結婚したことを周囲に平然と公言していた妻のアルウェにも問題はあるだろう。夫からすればそれまで互いに一切面識がなかった(実際にそう証言するNPCが存在する)相手との結婚の未来を強引に運命付けられたようなもの。そんな状況下で妻がそのような発言をしていると知ってしまったとなれば、愛情に基づいたはずの結婚に対する疑念や不信が生じてしまうのも無理はない。そんな状況に直面した彼にとって、予言の肯定は家族への愛情の否定に等しい。だからこそ予言もノートの存在も認めるわけにはいかない。そのようなジレンマを抱えていたが故だったと考えれば彼の言動にも納得はいく。ノートの力に人生を歪められ翻弄されてしまった、非常に哀れな人物だったと言えるのかもしれない。
一方が婚約に愛情以外の意図があったと自白してしまったことが家族関係に悪影響を残したという点では【イーヴ】【エルガドーラ】ゼクレス前国王夫妻とも共通する。
ちなみに彼の言動をよくよく見れば、「予知や予言を真っ向から否定しつつ、自らの命を捨ててまで大陸を襲う災いを防ごうとしている」という矛盾が存在している。自ら儀式を行うことは「定められたプクランド大陸滅亡の運命を否定すること」であり、頑なに予知を否定するその言動は「ノートの力でもたらされた偽りの愛の運命を否定すること」でもある。つまり、あらかじめ定められてしまった運命の否定という観点からみれば、彼の中ではどちらも矛盾しない行動なのだろう。
 
いずれにしても公式で描写がない以上彼の心の内や人となりについてはユーザーの解釈次第ではあるが、魔瘴により滅亡の淵にあったメギストリス王国(ひいてはプクランド大陸全土)を自らの命を捧げてでも救おうとしていたことは確かであり、事実の仔細を知らないメギストリス王国民からは死後「救国の王」として評価されてもいる。
何よりも、母を喪って落ち込むラグアスに慰めの言葉をかけたり、すれ違いの末に引きこもってしまった彼に家庭教師をつけたり、息子ではなく自分が儀式のために死ぬべきだと断じていた等の点からも、確執の中にあっても常に息子の身を案じていたことはうかがい知れる。家族への愛情を持たない酷薄な人物では決してなかったこともまた、確かと言えよう。

Ver.4.4

【アストルティア博物館】では顔抜きパネルや事務室のセキュリティクイズの選択肢として名前があるが、彼について話すNPCは一切いない。初代指導者の名前さえ深く伝わっていないので、彼の情報は伝わっていないと思われる。
現代では特別公演の準備中にラグアス王子と話をすると生前の思い出を聞くことができ、【パノン】の芸を見て笑い転げていたことを語ってくれる。
その様を見たことが無かったと言う辺り一国の王という立場といえどお笑いにも相当厳しかったようである。

Ver.6.3

彼が即位した当時、プクランド大陸ではアラモン糖による住民達の肥満が社会問題となっており、その解決のためにアラモン糖の原料となるアラモンド鉱石が採れるアラモンド鉱山を閉鎖させたことが判明している。回想シーンでは本編よりやや健康的な姿をしている。