【不遇】

Last-modified: 2021-06-23 (水) 16:01:05

概要

【格差問題】において、不利な側の立場を指す。対義語は「優遇」。
運営に対する不満と批判、および改善を求める意味を含んでいる場合が多い。
いかなる格差に対しても言い得るが、特にキャラ育成に関わる職業・武器について言われる場合が多く、本稿では以下それらについて述べる。
 
職業の相対的活躍度の低さ、あるいは立場の中途半端さを指して、「不遇武器」「不遇職業」のように使用される場合がある。
コンテンツの人気・参加機会に少なからず偏りがあることが、主観としての不満を煽る結果を生んでいる、との見方もある。
また、現在では状況の改善がなされていたとしても、過去に不遇であったことを指して「不遇時代」などと回顧的・教訓的に使用されることもある。
 
レンジャーや戦士のように新しいコンテンツによって不遇脱却することは多い。
また職業や武器の強さはパッチの都度で変化するものであり、今まで不遇だった職業が新たなコンテンツの登場や特技の修正によって一躍人気者の座に躍り出る機会がある一方、過去に黄金時代を築きトップに君臨していた職業がアップデート一つで奈落まで転落し手のひらを返されることも多い。
 
なお、不遇か否かは人によって感じ方が違うという点には注意が必要となる。
基本的には「最新のエンドコンテンツにおける最効率」を軸に優劣を決めつけられるが、最前線のコンテンツや最良効率のレベル上げにおいて不遇という意見が主流であったとしても、野良でパーティーを組まない人や効率を気にしない人は特に気にせず使っていたりもする。
また、不遇と言われていても何もかもがダメということは少なく、使いどころを考えれば一番手には及ばないもののちゃんと活躍できる場合が多い

職業について

ドラゴンクエスト10は今までの作品とは異なるオンラインゲームであり、職業ごとの役割分担と作業を効率よく終わらせる火力が非常に重要になってくる。効率よく終わらせられない火力が低い職業は非効率さから野良では自然と人気がなくなり、パーティでもお断りされることが増え「職業は弱い」というレッテルが貼られてしまう。
魔法使いやタイガークローより火力が低い【戦士】は1.1時代から長い間拒まれ続け、1.4で一時期復権したものの1.5で暗黒時代に逆戻り。強ボスでも昔の悪評から「戦士よりパラをいれたほうがいいんじゃね?」と指定されることはなかった。
2.1で極端な超火力を手に入れたことでようやく今までの悪評を払うことができた。
 
また役割分担が重視されることから、どっちつかずのバランス型職業は歓迎されないことが多く、「バランス重視なら特化した人を誘ったほうが良い」という風潮が蔓延する。バランス型でもアイデンティティさえあれば、別のコンテンツで活躍できるため不遇とはいいきれない。
最もこの影響を受けているのは【賢者】。攻撃や回復に特化した魔法使いと僧侶の王道職がおり、どちらにも劣る賢者は現在でも強ボスではあまり誘われない。零の洗礼もゴールドフィンガーで代用できるためアイデンティティともいえず、唯一誘われているのはドラゴンガイア、2.2後期で加わったグラコスくらいと本当にピンポイントである。
ただし、サポ3人連れでボス攻略やフィールド探索などをする場合、元々やらなければならない事が多くなる為、
できることの多い多芸な職を使うことは有効な選択となることが多い。
Ver.3.5後期以降は回復役としては【僧侶】とは違う強みがあることが周知され、不遇と呼ばれることは無くなった。
 
職業の覚える特技が微妙もしくは上位互換の働きができる職業が居ることも不遇の例。
今までは上の二つが重視されていたが【どうぐ使い】の状況で大きく知られることとなった。
有名なものは【魔法戦士】。サポート役のアイデンティティがあったがどうぐ使いがそれ以上に素早く強力なMPヒール能力とバイシオンピオリムを持つため一気に価値は低下。火力で見ても非力で使いづらい面が今まで以上に目立っているのでうまく活躍させることが困難になってきている。
とはいえ魔法戦士自体は特に弱体化を受けておらず使おうと思えば今までと同じように使え、どうぐ使いにも弱点が幾つか存在していることから、魔法戦士が好まれる場面も少なからず存在している。
また110以上のスキルが解放されたことにより、どうぐ使いと魔法戦士の間でも個性の違いが表れてきている。
Ver.3.0以降は宝珠によってMP不足になることが少なくなり、【旅芸人】の強化もあって逆にどうぐ使いの出番が減ってきており、更にVer.3.5中期で超強化されて以降はボス戦における補助役は魔法戦士がほぼ独占している状態になっている。
 
運営側は「1つのコンテンツに全ての職業の出番を設けるのではなく、コンテンツ全体で全ての職業の出番を作る」という方針を掲げている。
 
Ver.5.0以降には、職業ごとに新たに装備できるようになった武器区分では他の職とは違う固有のスキルを持つようになった。
これにより、これまでのその職業には無かった新たな特色が生まれるようになり、とりわけ前Verまでで不遇と言われてきた武闘家、旅芸人にあっては、これまで全く見向きもされなかった高難度のエンドコンテンツにもお呼びがかかるほどになり、それまでの不遇を完全に一変させた。

武器について

職業だけではなく武器についても不遇か否かという問題は存在する。
不遇だったのはタイガークローという特技が使える爪と比べて火力が著しく低いムチ、オノ、ヤリ、弓が有名。
後のアップデートで救済されたものの弓についてはまだまだ不遇という意見が多い。
ムチはタイガーとダメージが同じことと職人生産の問題からあまり生産されていなかったが、硬直が改善されたことで以前より大きく躍進したレベルにまで成長した。
オノは以前の悪評が嘘のような輝きを放ち、野良では大人気の武器となった。
鞭も斧も2.1時代にあまりにも強すぎた結果、最終的に弱体化の調整がなされた。
逆にそれほど強くなってしまったとわかるだろう。
 
ヤリに至っては狼牙突き強化とさみだれ突きの追加くらいで、不遇ぶりは変わっていなかった。
武神の護法程度では割に合っているとは言い難い。
宝珠の実装以降は雷鳴突きで高い火力を出せるようになり、ジゴスパークで雷耐性を下げると更に威力を出せるため、十分に主力武器として運用できるようになっている。
問題はヤリを持てる職業に生粋のアタッカーが居ないことであるが。
Ver.5.0にて武闘家が装備できるようになり、新しく加わった【一閃突き・改】のお陰でかなり火力が高まった。
しかし同時に武器スキルが職間で共有ではなくなったため、武器そのものの救済というよりは武闘家の救済と言った方が正しいだろう。
 
扇、片手剣といった片手武器も盾を持てるという利点以上に不遇っぷりが目立つ。
しかし片手剣は戦士やバトルマスターにおいてはエンドコンテンツボスにおいては必須クラスの武器であり、特にバトルマスターでは両手剣に匹敵する火力を出せる武器なため、現在は不遇と呼ばれることは無い。
扇に関してはVer.4.0以降は天地雷鳴士のメイン武器であり、その他の職業でもサブウェポンとしての地位を持つものの、天地雷鳴士にとっては武器の【プロセルピナ】を目当てに、それ以外では主に【風斬りの舞】を目当てに装備されている状況で、【扇スキル】を使った攻撃に使われるということは少ない。
 
一方杖やスティック、ハンマーといった武器は不遇と呼ばれない。火力を捨てサポートに特化しているためである。一見火力を捨てたように見えるハンマーはバトルマスターなら天下無双を使うことによって攻撃用にも転用可能。

種族について

【格差問題】との併記になるが、強そうな見た目や耐性、大陸のバザーの賑わいや攻略難易度、故郷の石の利便性等で優位に立つオーガやウェディに比べ、ドワーフは男の見た目がムサい(女は可愛らしく一定の評価は得ている)、大陸としてもバザーの重要度が低い、攻略難易度が高いなどの理由でサービス開始当初から長いこと冬の時代が続いており、斎藤Pがわざわざ「お気に入り」「ドワーフでやってます!」と言ってフォローするほどであった。
もっとも見た目に関しては個人の好みに集約されるため、解決は難しいだろう。
 
その後ドワーフへの批判がなりを潜め始めた1.5あたりから、今度はエルフに対しても、コロシアムで風属性が役に立たない、故郷の石のありがたみが全然ないというあんまりな扱いを次々と受けるようになり、容姿端麗にもかかわらず一気に不遇種族に成り果ててしまった。
 
またプクリポも背丈が低く重さが軽いという理由で「強ボスではパラや戦士に向かないから違う職業にしてくれ」といわれることが多く、バザーで足装備の成功品を買うときもオーガ以上の出費を食うことになってしまっていた。
 
このように色々な用件が重なった結果、最終的には種族での能力の格差は完全に撤廃された。

解決した有名な不遇(優遇)

【戦士不遇時代】Ver.1.1~Ver.1.3 Ver.1.5~Ver.2.0
【戦士最強時代】Ver.3.0後期~Ver.4.0
【タイガークロー一強時代】サービス開始~Ver.2.0
【魔法戦士不遇時代】Ver.2.1~Ver.2.1後期
【物理不遇時代】サービス開始~Ver.1.1 Ver.2.4~Ver.4.0
【僧侶一強問題】サービス開始~Ver.4.1
【武闘家不遇時代】サービス開始~Ver.1.0 Ver.3.0~Ver.4.5後期
【旅芸人不遇問題】サービス開始~Ver.2.4後期 Ver.3.4後期~Ver.4.5後期

現在進行形の不遇(優遇)問題

関連項目

【格差問題】
【走馬灯】