【神話篇】

Last-modified: 2022-07-08 (金) 11:53:14

概要

Ver.1.4より追加されたストーリークエスト。神話「」ではない。
クエストではあるが、これまでのものとは比べ物にならないほど世界観の根幹に関わる展開となっており、事実上の追加シナリオとなっている。
Ver.2.1からはストーリーでもクエストの形を取るものが出てきており、クエストリストも専用の背景となっているが、当時はそのような形になっていなかったので、限定クエスト形式となっている。
 
【災厄の王】の到来という【アストルティア】最大の危機に主人公や各国の王、【世告げの姫】が立ち向かう事になる。
Ver.1.2、1.3より予兆篇と称したクエストが期間限定で配信され、Ver.1.4で神話篇のクエスト配信がスタートした。
予兆クエストはストーリーを把握するためのもので、クリアできなくてもVer.1.4以降の進行に支障はない。詳細は各クエストの項目を参照。
Ver.1.4以降は【キーエンブレム】を全て入手しないと進行できない。Ver.1.5中期で最後の大きなバトルが行われ、Ver.1.5後期をもってストーリーが完結。未解決の問題も1つあるが続編が出るかは不明。続編がやりたい人は祈っておこう。

公開期間

Ver.1.4以降のクエストについて藤澤DはVer.2.3までの間はプレイできる状態を保証するが、それ以降については遊べなくなる可能性もあるとコメントしていたが、開発だより20にて「現在あるPT同盟コンテンツを終了するメリットが運営側にもプレイヤー側にも無い」との判断により、今後も継続して遊べる状況を維持するとのこと(結果として再興された本来の落陽の草原は見られなくなってしまった)。
 
この影響により、のちに実装されたストーリーを進行中に神話篇を進めると一部のストーリーに矛盾が出る状態となっている。これに関して、齊藤PやりっきーDはインタビュー(外部リンク)で「遊びの多様性を優先して存続させたため矛盾点には目をつぶってほしい」旨のコメントをしている。

クエスト

予兆クエスト(配信終了)

予兆クエスト(配信中)

Ver.6時点でも受注可能。

神話篇クエスト

【ガケっぷち村】にいる【コゼット】と会話(クエストマークは出ていない)し【ロディア】と対面。
彼女の言う通り【ゴブル砂漠西】の南東にある【王者の座】?の入り口まで向かおう。
イベントが始まり、その後下記の王者装備関連5つのクエストが紹介欄に出てくるようになる。

タイトル配信ver備考
【万年雪の番人】1.4前王者装備を入手するためのクエスト。クリアする順番は自由。
「三闘士の導き」クリアはガタラ配信クエスト第4話までのクリアが必須
【王たる者の資質】
【勇士たちの祈り】
【神代の春の歌】
【三闘士の導き】
【王者の継承】王者装備が必要になるクエスト
【聖竜の神話】1.4後
【闇に眠りし王】【災厄の王】との初戦
【偽りの星詠み】1.5前世告げの姫たちの記憶を取り戻すクエスト
【記憶のつめあと】
【囚われの少女】
【ふたりの逃亡者】
【最後の神話の戦い】1.5中【真・災厄の王】との決戦
【テティのアドベンチャー!】1.5後世告げの姫たちが過去に関わったキャラたちのエピローグ。
クリアする順番は自由。
【果たせなかった契り】
【交差する想い】
【残された希望】

特殊ダンジョンの内容

【万年雪の番人】【三闘士の導き】では新規ダンジョンを進めることになる。
概ね【魔法の迷宮】をイメージしたものとなっているが、以下のような違いがある。

  • ダンジョンの構造、登場するモンスターは毎回同じ。
  • 階層クリア以外の宝箱の位置・中身も固定、一度開けると再訪問しても開いたまま。全て黒宝箱。
  • 階層移動時に光に包まれて移動する演出がない。
  • 【みのがす】は使用可能。ただし、全モンスターの内半数弱が即死無効。
  • 【ふくまねき】等のレアモンスターは出現しない。
  • ラッキーフロアもチャレンジフロアも存在しない。
  • ダンジョン内でログアウトは可能だが、ログアウトするとダンジョンに入る前に戻される

DQ9との関連性

過去にアストルティアを襲った災厄と、それを救った英雄として「星空の守り人」というキーワードが登場する。
これは、前作『【ドラゴンクエストIX 星空の守り人】』のサブタイトルである。
また、かつての聖竜として【グレイナル】の名前も登場する。
 
なお、DQシリーズの楽曲を手掛ける【すぎやまこういち】先生は、DQIX発売からおよそ半年後に

『ドラクエIV』から新しいシリーズに入ったということで、イントロを『ドラクエIII』から変えた。『IX』については、また新しいシリーズを始めるという堀井雄二さんの意図があって、『IV』から『VIII』まで続いたイントロとは違うものを作ってほしいと。で、最終的に今のイントロになった。

【序曲IX】の制作秘話を語っており、それ以来「新シリーズの開幕」がファンの一部の間では囁かれていた。
この新たなイントロが【序曲X】として本作に受け継がれていることから、本作をDQ9の正統な続編であるとみる向きが強まった。
 
神話篇とは関係ないが、2ndシリーズから行けるようになる【レンダーシア】の地名には、DQ9のキャラクターを彷彿とさせるものが複数あり、このことも新シリーズ説をより有力なものとする要因となっている。
 
また、Ver.2.2時点では断片的な情報ではあるものの【グランゼニス】の名前も登場している。
本作の世界で【勇者】を生み出したのは彼であるらしく、物語の根幹部分にDQ9の要素が顔を見せ始めている。

DQ9との相違点

上記のように、DQ9を思わせる複数のキーワードが登場するのだが、DQ9とはその示すものが微妙に異なっている。
以下にキーワードの相違点を示す。

キーワードDQ9での扱いDQ10での扱い
星空の守り人全ての魔王を倒した主人公の称号である。
また主人公以外の役目を終えた天使もそう呼ばれる。
世界を救った英雄として語られている。
天の箱舟女神の果実が実ったときに天使たちを神の国へ導く乗り物。
名前の通り空を飛び、運転士としてアギロ、アルバイトとしてサンディが乗車。
【聖天の使い】ことテンチョーが乗り、空や世界間を掛けることができる乗り物。
【ヘパイトスのひだね】鉱石系の素材と一緒に使われる、錬金素材のひとつで、ヘパイトスの火種自体も錬金によって作られる=人工物。アストルニウムを溶かすための燃料として登場。
ヒートギズモが持っている=天然物。
【星のオーラ】天使たちが、人々からの感謝の気持ちを集めたもの。【ゴフェル計画】において、箱舟を起動させるエネルギーのもととなる魔力を集めた宝珠。
グレイナルドミールの里の英雄である老ドラゴン。光の竜であり、対となる闇の竜であるバルボロスも登場したほか、聖なる心アギロゴスなる単語も登場。
主人公と明確に共闘したのはバルボロスがドミールの里を襲った一度きりでかなり短期間である。
かつて星空の守り人とともに世界を救った聖竜。その魂は【グレイナル叙事詩】の中で眠っている。
竜の火酒グレイナルの好物で、ドミールの里の名産品であるお酒=人工物。やはりグレイナルのために入手することになるが、ベビーサラマンダが持っている=天然物。

「DQ9世界とアストルティアでは地形がまったく違う」とか、「五つの種族なんてDQ9には出てこない」などというのは、【天空シリーズ】でも前例がある(世界地図や妖精など)。
 
DQ9自体が、エンディング後もストーリーが存在し、そのストーリーが明確に終了することのないままエンドレスに遊べるものだったため、その後のDQ9世界にとてつもない災厄が訪れて主人公とグレイナルが立ち上がり世界を救った、そのときに上記の要素がDQ10で使われる意味に変質したのだとも考えられる。
 
また、過去の出来事は語り継がれるうちに自然と形を変えていくものであり、実際に起こったことと歴史として伝わっている話が食い違っているということは現実にもよくある話である。
過去と現代を行き来するⅦでも、主人公たちが過去でとった行動と現代に伝わっている歴史が食い違っている部分が多々見られる。

他ストーリーとの矛盾

神話篇には矛盾点が多く残されている。特に予兆編-本編間の食い違いが大きい。
それらは意図的に残された謎の可能性もあるが、2015年5月掲載の斉藤Pとりっきーへのインタビューでは、2人ともこの矛盾が生じる点ははっきりと認めた上で「別物」と割り切ってほしい、とのこと。
おそらく、開発の段階で設定が微妙に変わってきてしまったためにこのようなことになってしまったのだろう。
予兆編が配信期間の終了と共に遊べなくなり再配信される気配もないというのも、できればこの矛盾点をなかったことにしたいからかもしれない。
以下にその主な矛盾点について記す。

グレイナル叙事詩

神話篇本編でグレイナル叙事詩とは聖竜グレイナルの意識の残滓そのもののことであり、長き眠りから目覚めさせたグレイナルの知識を主人公に授けてもらうことが出来る。
しかし、予兆クエストではウラード国王が「グレイナル叙事詩に記されし」と言っていたり、グレイナルが知るはずのない「冥王の出現」を予言しているなど「預言書」として扱われている。前者は「写本」と考えれば一応納得できるが、後者はテキストを変えなければ難しいだろう。

王族会議

予兆クエストで五大陸の王族が集結して会議を行うというイベントが存在しているが、受注条件がメギストリスのクリアだけだったため、進行状況によっては戦争状態のグレンとガートラントの国王が出席したり、あまつさえ【賢者マリーン】に幽閉されている筈のガートラント国王が出席している。
 
また、レンダーシアにある2つの王国は完全に無視されている。実装当時は2ndディスク未発売でレンダーシアへの交通手段および連絡手段がなかったため、仕方ないといえば仕方ない。
Ver.3.0のストーリー冒頭で【六種族の祭典】が行われた際には、その2国もしっかり出ている。