【きゅうけつこうもり】

Last-modified: 2023-12-21 (木) 05:26:01

概要

DQ4にのみ登場するモンスター。【バンプドック】の下位種。
ドット絵の都合で現実のチスイコウモリに似たブタ鼻のように見えるが、元のイラストはオオコウモリに似た犬顔である。
木の枝や洞窟の天井等にぶら下がる現実の蝙蝠よろしく、上下が逆さまという斬新ながら理にかなったグラフィックが特徴。
逆さになるため掴まっている枝や天井は描写されていないので、戦闘ウインドウの背景が黒一色であったDQ4だからこそできたデザインといえる。
戦闘時にも背景が取り入れられたDQ5には上段・下段の概念があり、同じように天井にぶら下がっている【インスペクター】系統が天井のあるダンジョン限定で登場しているが、きゅうけつこうもりは登場していない。
今のところ【ドラキー】が出てくる本編作品には他のコウモリは出られない法則があるので、今後も再登場の可能性は低い。
 
戦闘背景が実装されたリメイク版では上段・下段の概念が導入されることなく、天井らしきものもない背景でデザインだけが踏襲されたため、11年の歳月を経て、「どこに掴まっているんだ」と突っ込まれるようになった。
なお、現実の洞窟内に住むコウモリは、洞窟の天井の凹凸に後ろ足の爪を引っ掛けてぶら下がっているので、天井にぶら下がっているっぽい描写さえあればそこまで違和感はなかったはずである。
ちなみに似たような「どこにぶら下がっているんだ」仲間である【テールモンキー】は初出の時点で住処である木と一緒に出現する、という優遇(?)を受けている。
 
余談だが、ファンタジー作品ではやたら血を吸う恐ろしげな生き物として扱われるコウモリのうち、現実に1000種類以上いる中で血を吸うのは3種類しかいない。その中でも人間含む哺乳類の血を吸うのはナミチスイコウモリ1種のみで、その方法も、牙で噛んだ傷口を舌でなめるという地味なもの。体も手のひらに乗るほどの小型コウモリである。

DQ4

【フレノール南の洞窟】【女神像の洞窟】に出現する。
また、【裏切りの洞窟】のイベントでも【うらぎりこぞう】と2匹ずつ登場する。
フィールド上での見た目はFC版がミニデーモン、PS版以降はレッサーデーモンのものが当てられている。
 
名前の割に吸血っぽい行動はとくになく、通常攻撃しかしてこない。
データ上はMPが3あるのだが、やはり何も唱えない。
リメイク版では戦闘アニメが実装され、見た目だけでも噛んで血を吸うようになった……と思いきや、攻撃アクションはなんと羽根を開いて小型コウモリの群れをけしかけるというもの。自分はその場から動こうともしない。
出現時に最初から混乱していることもあり、それほど強くは無い。フレノール南の洞窟では大量に出るので一応注意。しかもラリホーが無効。
たいていは本作で導入された【混乱時の特殊行動】を初めて披露する存在となる。
 
ただ裏切りの洞窟で戦う場合はこの限りではない。
元々1対4という圧倒的不利な戦いであることに加え、【ギラ】には弱耐性を持っているので確実には効かず、【ニフラム】で消そうにもそちらは強耐性という嫌らしさ。ただし、【てつのよろい】【てつのたて】【きのぼうし】を装備していればダメージが通らなくなり、一気に戦力外になる。
地道に一体ずつ倒していくのが確実。
混乱さえしていてくれれば一転して頼もしい味方になるのだが…。ただし、混乱している確率は一般のものと同率でしかなく、2体しかいないので期待薄。
 
【ドロップアイテム】【すばやさのたね】
出現率が高い・逃げない・弱い、と三拍子揃った、【トルネコの盗み】のカモの典型とも言えるモンスターである。
 
【格闘場】では【ベビーマジシャン】【ダックスビル】と対戦。この試合は全員倍率4倍前後というバランスカード。
能力面ではコイツが有利だが絶対的有利ではなく、混乱しているとほぼ負けなので、オッズとしては妥当なところ。
【ヒャド】【ルカニ】が早くに決まってもまずい。それでも一番勝ちやすいようだ。
 
なおシリーズで初めての、名前が9文字のモンスターである。
前作まではいずれも7文字までだった。

アベル伝説

【ナジミの塔】の地下に大量に登場する。
【宝石モンスター】ではない【土着モンスター】のため宝石は落とさない。