【うらぎりこぞう】

Last-modified: 2024-04-23 (火) 14:56:09

概要

DQ4に登場するモンスターで【ピクシー】【おにこぞう】【バアラック】【子鬼ブリック】【グリゴリぼうず】の色違い。灰色の体色の小鬼のような魔物で、リメイク版では目が赤いので余計ワルそうになった。
モンパレや星ドラなどに再登場した。
しかしDQ4が原作のDQM3には、同族もいるのに残念ながら登場できなかった。

DQ4

5章最初の中ボス。
【ブランカ】東部に位置する【裏切りの洞窟】に住んでいる魔物。
NES版での名前はTricksy Urchin。
 
他人になりすまして人の心を惑わせ、疑心暗鬼に陥った者たちが互いを憎み、傷つけあう様子を見て楽しむという非常に悪趣味な奴。【ゾーマ】【ゲマ】【オルゴ・デミーラ】【バクーモス】辺りと仲良くなれそうだ。
 
洞窟の中で【マーニャ】【ミネア】とはぐれたあと、二人に化けた彼らに話しかけると戦闘に突入する。
それならば、とスルーしてすぐ傍にある階段を上ろうとしてもその手前でストップさせられて追いついてきて結局戦闘になる。
既に【ベロベロ】2体を倒した後での戦闘になるため、回復は怠らないように。
 
攻撃力・守備力はさほど高くないが、口から吐き出す【ひのたま】力を溜めての攻撃は強烈。
特にFC版では、力ための効果によって火の玉のダメージまでが2倍になる。
 
うらぎりこぞう2体に加えて、一緒に2匹の【きゅうけつこうもり】も現れる。道中に雑魚はいないのだが、どこにいたのだろう?
計4体もの魔物に対し【勇者】1人で戦うことになるので、HPには常に気を使うようにすべし。とはいえてつのよろいとてつのたてを合わせて装備していれば、きゅうけつこうもりの打撃はほぼシャットアウト。コイツから受ける打撃も痛手ではなくなり、火の玉にだけ気をつければよい。装備さえ仕上がっていれば怖れるに足らず。
こいつ自身の素早さは3しかないため、レベルの低い勇者でも大体は先行できる。
ただしFC版では行動順判定における素早さの補正のブレが大きく、素早さが2~3倍あっても確実に先攻できないので、低レベルだと稀に先攻される事がある点に注意。
 
【ギラ】があれば2体まとめて叩けるが、ギラを習得するレベルまで上がっていればギラを使わなくても余裕で勝てる。ギラを使えないレベルでもはがねのつるぎさえあれば打撃2発で沈むのでなんてことは無い。

ドロップアイテムは無い。最後にうらぎりこぞうを倒し運よくドロップアイテムを引き当てても、きゅうけつこうもりのすばやさのたねになる(DS版で確認)。

リメイク版

PS版の公式ガイドブックでは「邪悪な【妖精】」ということになっている。
DS版以降での英語版でのモンスター名はtricksy。
 
基本的な能力はFC版と同じ。
ただし、力ための効果が火の玉に乗らなくなった上【てつのたて】に火炎耐性が付いたため、相対的に弱体化している。こちらでは習得レベルまで上げてもなかなかギラを覚えてくれなくなったが、弱体化したのでさほど苦戦はしないだろう。
ちなみに【エンドール】のカジノの景品に追加された【はやぶさのけん】を手にいれていれば一撃で殴り倒せる。
FC版とはきゅうけつこうもりとの並び順が逆である。

変身能力について

後述の【モンスター物語】にあるように【モシャス】を使っているようだ。
それにしては能力までは変わっていないようだし直前に戦った【ベロベロ】まで同じように化けていたので矛盾している。まあ、こっちは【へんげのつえ】に類するものによるのかも知れない。
或いは「【あくましんかん】【ザオリク】(DQ2)にも似てモシャスはモシャスでもバージョン違いのようなもので、他者に使えても見た目だけがやっとで能力まではコピーできないのかも知れない。
なんだかダイの大冒険でのモシャスみたいだ。
実際襲ってきたら元の姿に戻っているし戦闘中は一切使ってこない。
恐らくホフマン達を襲った時は友達に変身したまま襲ってきたと思われる。
 
因みに【ラーのかがみ】の効果は「モシャスで人間の姿に変身しているモンスターを元の姿に戻すことができる(【公式ガイドブック】)。」だが、それを使っても効果がないので、ここも矛盾している。
まあ、ラーの鏡はこの世界では量産されているような安っぽいものなので、この程度のものでバレバレになるようでは元も子もないことから【リレミト】同様、この鏡についても特殊な結界を張っていると考えたほうが自然だろう。
いずれにしても無理に追及するだけヤボな話である。

モンパレ

悪魔系Cランクとおにこぞう系では最強種。本編ではボスだったからだろうか?
初期とくぎはやっぱり【モシャス】。モンスター物語以外のドラクエで初めてモシャスを使う裏切りこぞうである…というか本編ではDQ4以外にはロクに出ていないのもあるが。
残念ながらステータスはお世辞にも強いとは言えず、モシャス要因としてもHPやMPで劣りがちな【マネマネ】【ジェリーマン】に劣る。
所詮は序盤ボスか。

ライバルズ

第10弾カードパック「破壊と創造のフロンティア」にて実装。盗賊専用のノーマル。

1/1/3
自分の手札からカードを捨てる度、このターン中攻撃力+1

最序盤から使っていける、場持ちの良いユニット。
手札捨てと合わせれば攻撃力を上げてガンガン攻めていけるが、後半で使っても活躍は難しいので使うなら早期決着を目指したい。

コイツのために手札から捨てられたモンスター(特に捨てられても効果が発動するためよく捨てられる【うみうし】【かいぞくウーパー】)は、まさに裏切られたと思うことだろう。

タクト

ドラクエ4イベントのストーリーで【ライアン】に化けて登場。
キャラとしては実装されなかった。

その他

【モンスター物語】によると、【しんじるこころ】を奪い合った3人の冒険者達のなれの果てであるとのこと。
元々彼らは生前、古代の王が残した財宝である「しんじるこころ」を3人で協力して探し出したのだが、手にしようとした瞬間に「この宝石を独り占めしたい」という欲望に3人全員がとりつかれてお互いに殺そうとした結果、相打ちとなって3人とも死に、その後百年ほどの時を経てその屍に再び魂が宿りこのような魔物となったらしい。
そして、その後にこうある。

入ってきた人間を仲間たちと引き離し、モシャスを使って仲間に変身した姿で襲いかかるのです。

上述の通りモシャスの割には能力までコピーできていないので矛盾していると誰もが思ったことだろう。
【へんげのつえ】なら、そんな矛盾も起きなかっただろうに…
 
生前の最後に仲間割れした彼らも、この洞窟に「しんじるこころ」を探しに来た者を誰彼構わず襲い、時には巧みな連携で屠る。もしかしたら人間だった時の主な記憶は失われているのかもしれない。