【そして よが あけた。】

Last-modified: 2024-02-11 (日) 02:27:25

概要

DQ3以降の作品で、主に夜でのイベントが終了したときなどに出る定型文。【昼と夜】のシステムのある作品では、この後文字通りに朝になる。
基本的には「事件解決」の合図になっており、新たなトラブルが発生するような場面では使用されない傾向がある。
FC版作品では特にSEは鳴らず、そのまま画面が切り替わるが、SFC版以降の作品ではお馴染みのMEとともにこのメッセージが出るのが定番となっており、【宿屋】に泊まったときと同じくHP&MPが全快する。

DQ3

本作で初登場し、【やまたのおろち】2戦目と【サマンオサ】【ボストロール】撃破後にそれぞれこのメッセージが出る。
FC版のみ、戦闘終了時に、戦闘画面のままナレーションが入る形式となっている。
本作で初めて導入された【昼と夜】のシステムとともに登場したメッセージであり、【まちのそとに でて ながくあるけば やがて よるに なります。】【おうさまは すでに おやすみのはずだ!】と共に、シリーズの定型文として以降の作品に何度も登場する。
 
【ジパングの洞窟】で八岐大蛇を倒し、そのあとを追って【旅の扉】に飛び込むと、夜中の【ジパング】にワープする。
そのまま大蛇に戦いを挑んで勝てば、このメッセージは違和感のないものになる。
しかし【宿屋】に泊るなどして昼間に再来訪し大蛇を倒すと、まるで丸一日中大蛇と戦っていたかのような演出になってしまう。
またFC版では昼間のサマンオサでも無人のベッドにラーの鏡を使うことでイベントが発生するので、ボストロールと一日中戦うことができてしまう。
 
リメイク版の【海賊イベント】では、「しかし ○○○○たちは お酒のせいで だいぶ ねすごした!」という一文が追加されて表示される。

DQ4

そして よが あけた……。

と、3点リーダーがついた。
第二章の【テンペ】【フレノール】のイベントでのみ使われる。
また、上記の村・町では、このメッセージが出るまでは昼と夜で【NPC】の配置や台詞が全く変わらず、そのため、フレノールでは夜も【道具屋】が営業しているという特徴がある。
テンペでは「よるが あけた」なのに対し、フレノールでは「よが あけた」と微妙に違う。
 
FC版ではHP&MPが回復しない。
テンペでは村の窮状を救った英雄であるにもかかわらず、村長の家で一晩休ませてくれたりもせず、宿屋に泊まろうとすると普通に代金を請求される。
とんでもない恩知らずな連中である。

DQ5

表示が漢字に変わったが、文章自体はそのまま使用されている。
本作でこのメッセージが表示されるときは、額縁のような特別なナレーションウィンドウが用いられる。
【レヌール城】のお化け退治後、【ニセたいこう】撃破時、【ビアンカ】との再会時、【結婚】イベント後、主人公の石化が解けた時にそれぞれ使用されている。
また、このメッセージ自体は上記の様に慶事のみに使用され、妻の誘拐イベントなどでは夜が明けても例のMEのみでこのメッセージは表示されない。

DQ6

本作でも幾度かこのメッセージが登場するが、状況によって少しずつ表現が異なる。
序盤の精霊の祭の夜が明けたときと、【ホルストック】のイベント終了時に

そして 夜が 明けた!

と、かなり快活なメッセージが出る。
一方、【サンマリーノ】【サンディ】が地下牢に入れられるイベントでは

そして 夜が明けました……。

と、ややテンションが低く、なぜかここだけは丁寧語になっている。
全く何も解決していないからだろうか。
また、【ラーのかがみ】【上の世界】【レイドック】に持ち帰った夜に、王が謎の貴婦人に変わるイベントのあと

そして 夜が あけた……。

と、やはりテンションが低い。
【地底魔城】【ムドー】を撃破した後、上の世界のレイドックに戻った際には、王たちが帰ってこないということもあり、

王たちの帰りを待つ大臣の
眠れぬ 長い夜が 明けた……。

と、これも微妙に表現が違っている。
ちなみに、【ジャミラス】撃破後の帰路での【ひょうたん島】で夜が明けたときには、MEのみでなぜかこのメッセージは表示されない。
また、【現実の世界】のイベントをクリアして、レイドックに戻った際には、一連のイベントの後に

城の皆が 眠りにつくころ 東の空が
しらじらと 明けようとしていた…。

という、あえて独特の言い回しになっている。
これは、暗さが残る明け方の時間帯であるためと思われるが、深読みするなら、体を取り戻したものの、違和感をぬぐいきれない主人公の心情を表現しているのかもしれない。
このあと、主人公が記憶の一部を取り戻すイベントがある。

DQ7

過去の【エンゴウ】【ダイアラック】のイベントクリア時などに使用されている。
ただし、代表的鬱イベントである過去の【レブレサック】のイベントクリア時には

そして 次の日の朝。

という言い回しになっている。
神父は人目を避けて村を去るつもりだったため、恐らくまだ夜明け前の出来事だったのだろう。

DQ8

久しぶりに時間経過システムが復活したが、従来のような事件解決時の合図としては使われず、【オディロ院長】が殺害されたイベントの後にこのメッセージが出る。
逆に、【アスカンタ】でのイベントのように事件解決→夜明けの場面では、代わりに【鶏】の鳴き声のSEが入り、曲調が変わるという演出になっている。

DQ10オンライン

イベント後にたまに使用されるのだが、MMOである本作での時間経過はリアル時間とリンクしているので、このメッセージが出た時間帯が夜だとイベント後も夜が明けずに夜のままである。

DQ11

過去のシリーズ作を意識した本作ではやや過剰ともいえるほど何度も登場する。
本作では、この直後に【呪いのモチーフ】が流れる場面が2回も存在する
なおこのメッセージが表示されると、BGMが完全にフェードアウトするまで画面は切り替わらない。無音で表示される場合もフェードアウト相当の時間が経つまで切り替わらない。

ビルダーズ1

各章のボスを倒すと流れる。
【チャレンジ】にクリア日数が存在するため、翌日になったはずなのにプレイ日数は加算されない。
 
また、【2章 リムルダール編】の患者ゾンビ化イベントを終えた後にも、黒画面にメッセージウィンドウのみの画面構成で、ショックを受けたエルが夜通しすすり泣く様子を描写した後にこのメッセージが流れる。

「その夜 町の人々は
 ただならぬ不安と おそれの中で 眠りについた。
 暗くしずんだ 静かな夜の 闇の中に
 エル のすすり泣く声だけが いつまでも響いていた」
「そして… よが あけた……。」

 
重いイベントだけに、「そして」の後ろにも3点リーダーが挟まれることで事態の重苦しい幕引きを感じさせる。