【とうぞくバコタ】

Last-modified: 2023-09-03 (日) 12:42:38

この頁ではモンスターとしての「とうぞくバコタ」について記述する。
人物としてのバコタについては【バコタ】を参照。

概要

DQ4の第五章中盤に登場するキャラクター兼【ボス級モンスター】
モンスターとは言っても【人間】の敵キャラクターであるため、リメイク版の【モンスターずかん】には掲載されない。
英語版での名前は、NES版ではBakor、DS版以降ではKirk Buzzer。
 
変装の名人であり、キャラグラフィックは【詩人】、口調が丁寧語という優男キャラと見せかけて、戦闘グラフィックは第二章のエンドール武術大会に出場した【ミスター ハン】の色違い。
誰もがそのグラにビックリしたものと思われる。盗賊キャラなら同じく武術大会で登場し前々作で盗賊だった【ラゴス】(おまけに没モンスターながら、この色違いに【しじん】というのがいる)の方が似合っていそうだが…。
戦闘になった瞬間外見が変わるのは、戦うのに変装(詩人のローブ姿)が邪魔だったのだろう。
戦闘後は降参して牢屋にぶち込まれる。
 
戦闘中に表示される名前が「肩書き+人物名」名義で登場するボスの開祖でもある。
その後、DQ7まではこのようなボスは存在しなかったが、DQ8の【キャプテン・クロウ】【妖魔ゲモン】【魔犬レオパルド】【暗黒神ラプソーン】の4者が久しぶりに肩書きつきで登場。
さらに、DQ9・DQMJ2以降のナンバリング・モンスターズでは肩書きつきのモンスターが大幅に増えていく。

DQ4

【ガーデンブルグ】で十字架を盗み、主人公たちに濡れ衣を着せた張本人の盗賊。【ガーデンブルグ南東の洞窟】の最深部で戦闘になる。
 
見た目は武闘家なのだが小生意気にも呪文を習得しており、

【ヒャダルコ】→攻撃→【スクルト】→ヒャダルコ→【ちからため】→攻撃

の完全ローテーションで行動する。
物理主体のメンバーで挑むとスクルトでガチガチに固められて手の出しようが無くなるという、意外な強敵。
AIは【ルカニ】を上手く使ってくれないのが何とも歯痒く、スクルトを使われて防御が相当上がってからでないとまず使い出さない。
【マホトーン】も有効であり、【クリフト】がいれば学習次第唱えてくれる。又は、事前に【ピサロナイト】を倒し、【せいじゃくのたま】を手に入れておくのもいい。
呪文さえ封じてしまえば対処は楽なので、回復さえ怠らなければほぼ確実に勝てる。
【ヒャド系】こそ効かないがバギ系・イオ系・デイン系は無耐性なので、【ライデイン】【マーニャ】の攻撃呪文で攻める手もある。
攻撃呪文に費やすMPが足りないようなら、ガーデンブルグの隠し宝箱から【ほのおのツメ】を回収しておくのもよいだろう。
【マグマのつえ】【てんばつのつえ】【はじゃのつるぎ】も学習次第使ってくれるので、長期戦覚悟なら全員に持たせておくと効果的。
またクリフトがいれば呪文を封じるばかりでなくときどきスクルトも使ってくれるので万全の体勢に持ち込める。
 
【キングレオ】【バルザック+】と違い、2回行動や自動回復などの特殊能力は持っていないため、【いのりのゆびわ】【まほうのせいすい】でMPをしっかり回復していけば、正攻法でも負ける事はないだろう。
ただ力を溜めてくるので、スカラやスクルトの無い状態でHPの低い後衛が狙われると事故死する危険もあるので注意したい。
 
【透明気球】を使った裏技の中にはアリーナやクリフトを仲間にする前(≒船入手直後)に最後の鍵を入手する前提のものもあるが、そのような状況でも対策さえ厭わなければ低レベルの勇者1人で勝てる。
勇者はコマンド入力可能なので、【はぐれメタルのたて】の道具使用効果でヒャダルコを無効化してしまえばいいし、攻撃は天罰の杖などの道具使用効果に頼ればスクルトも無駄行動と化す。そうなると6ターンのサイクルのうち有効打は物理攻撃の2ターンだけで、しかも物理攻撃の直後は必ず無駄行動になることから、1人でも確実に回復しながら戦うことができる。
ただし低レベルの勇者1人で長期戦になると回復のMPが足りないので、あらかじめドロップか透明気球で【しゅくふくのつえ】を入手するか、透明気球で先行して【ちからのたて】を購入しておくことが前提となる。祈りの指輪はFC版だと戦闘中に高確率で壊れてしまうので、持てるだけ持っても焼け石に水。
さすがにバコタの開幕ヒャダルコや物理攻撃1回にも耐えられないほどの初期レベルでは勝てないが、この洞窟にはドラゴンシールドや鉄仮面も落ちているので、力溜め後の攻撃を防御でやり過ごせるだけのHPがあれば、まず負けることは無い。
もっとも船入手直後のレベルではバコタにたどり着くまでの道中のほうがよっぽど危険なので、勇者1人で挑むと言うよりも、勇者1人が生き残った際の対策と言えるが。
 
倒すと必ず【すばやさのたね】を落とす。
 
余談だがモンスターに進化していない明らかな人間と対戦するのは、武術大会を除けばこれが今作で唯一である。
したがってトルネコのつまらない駄洒落に笑い転げる人間も、実は彼1人しかいない。
はたしてトルネコのギャグセンスは人間にも通用するのか、それともバコタのセンスが特殊なのか。あるいは絶対に笑わない【スタンシアラ王】が只者ではないのか…などと憶測は尽きない。

リメイク版

作戦【めいれいさせろ】の導入により仲間も操作できるため、一気に弱体化。
マホトーンで呪文を封じた後、スクルトで守備を固めればほぼ無力化できるため、負ける事はまずない。
おまけに他の5章ボスたちが軒並み強化されている中、こいつだけは全能力変化無しという体たらく。
ここまで来ると、洞窟内に出てくる雑魚敵の【ドラゴニット】【アイスコンドル】の群れの方がよっぽど強い。
DQ3より存在感は上がったものの、主人公一行にあっさりと蹴散らされてしまうその姿は何とも哀れ。
とはいえ、彼はあくまでモンスターではなく人間であることを考えれば仕方ない面もあるかもしれない。
バコタ本人の強さは【アリーナ】にも認められている。
 
数少ない「確実にアイテムをドロップする敵」のため、やり込みプレイヤーたちはPS版での【トルネコの盗み】でお世話になる場合もある。
ただし、モンスター図鑑に載らないためその功績は残せない。

ボードゲーム

【冒険活劇ボードゲーム ドラゴンクエスト デスパレス】では「盗賊バコ"ダ"」表記。
宝カード(アイテム)の一つで、他プレイヤーから宝カードを1枚ババ抜きで奪うことができる。
相手がブロンズの十字架を使用すると無効化される。