【アークボルト】

Last-modified: 2024-01-26 (金) 20:28:22

DQ6

【現実の世界】、ダーマ神殿北方の大陸の国。【旅人の洞窟】の南にある。
【公式ガイドブック】での英語表記はArcbolt。DS版以降の英語版での地名はArkbolt。
 
優秀な兵に恵まれており、強力な軍隊の他、城内に商業施設や教会を内包した、高い国力を持つ。
現実のムドーを倒し、船が自由に使えるようになると訪問可能となる。【モンストル】と異なり、シナリオ進行上は必ず訪れなければならないが、ここにいきなり訪問するのは流石に厳しいので素直にモンストルに向かおう。
モンストルをスルーしたか、ほとんど戦闘回数を稼がずに転職直後のヨチヨチ歩きの状態でくるとあっさりと返り討ちに遭う難所である。
 
まずこの城に入ると、棺桶を引きずった【テリー】とのすれ違いイベントが発生。
その先で城門の兵士に話しかけると、「お前たちも強そうだな」と言って快く城内に入れてくれる。たとえレベル1の【スライム】一匹でも、同じセリフを言って通してもらえる。
さらに入っていくといきなり兵士【ガルシア】が通せんぼしており、こいつに勝たなければ奥に進ませてはくれない。
さらに玉座の間の手前では【スコット】【ホリディ】のコンビが立ち塞がる。
こいつらとの戦いを終えてやっと【アークボルト王】に会わせてもらえると思ったら今度は兵士長【ブラスト】との試練が待っており、城内だけで実に3度ものボス戦があるのだ。
これらの試練を終えると、旅人の洞窟に巣くう魔物退治を王から依頼され、魔物の死骸を入れるための大きなカンオケを渡される。
 
なお、旅人の洞窟の魔物は結局テリーが討伐し、その魔物は特製の棺桶に入った死体のまま、アークボルト城内の牢屋に安置されるが、スト一リーがある程度進むと突如息を吹き返す。
具体的には【マーメイドハープ】を入手したタイミングで復活フラグが立つ
【ドランゴ】と名乗るそのドラゴンは、自分を負かした青い人を待つと言って大人しくしており、彼の元に【引換券】ことその青い人を連れてくると、仲間になってくれる。
隣の牢屋には壺の中に【ちいさなメダル】があるのだが【さいごのかぎ】で扉を開けても囚人が邪魔で取れない。
その場でしばらく待っていれば囚人が移動するので、それで取れるようになる。

城の構造

城下町が城内にあるという構造は、DQ4の【ガーデンブルグ】やDQ5の【グランバニア】を彷彿とさせるもので、外敵から領民を絶対に守るという強い意志がうかがえる。
なお一般市民を城壁内で保護していた国としては本作では他に【グレイス城】もあげられるが、あちらは居住区らしき場所がないため一時的に避難させていただけと推察される。
城の周囲に見張り台があり、城の内部の構造はやや複雑である。
SFC版ではわかりづらいが、本城と見張り台を結ぶ橋の下は実は通過できるようになっている。
気づかずにわざわざ回り込んでいたプレイヤーも多いだろう。
ちなみに、宝物庫らしき部屋があるが、その中身は恐ろしくショボい。
 
また、城の1階に十字架がかけられた部屋があり、シスターが立っていて、実際ここが教会なのだが、教会としての仕事をする神父は2階にいる。
1つの教会に神父シスター合わせて複数名いてセリフ要員がいる教会は珍しくはないが、わざわざ1階と2階に分けられている理由は謎。
2階に上ると教会のBGMに変化するため、BGMを区切るために階で分けたのかもしれない。だとしても結局1階の十字架やシスターは不要だが。

考察

この国の軍事力はよく話題の種になる。
 
【ムドー】をも討伐した主人公一行4名に対し1名ないし2名でそれなりに対抗できる戦闘能力を持っていることから、非常に高いレベルの軍事力であると推察できる。
特に兵団長はムドーを倒せるほどの力を持つのにムドーには手を出していなかったり、テリーにあっさり負けたりしている。
 
ただこの敗退続きのアークボルトも仕方ないといえば仕方ない。
ムドーも、【ラーのかがみ】を持っていなければ幻術によって戦う土俵にすら立てない相手なので、ちょっと逃げられている感はあるがアークボルトでは手の出しようが無かったのだと解釈できる。
 
テリーに負けたのはちょっと苦しいが、城内でテリーと勝負したときのケガで寝ていると思われる兵士が「アイツ本気で切りつけやがって」と発言する所から、城の兵士はあくまで「試合」として立ち会ったのにテリーだけが殺す気で襲い掛かってきたために不覚を取った、と考えられなくもない。
そういう意味で言うと、主人公たちとの戦いもあくまでも模擬戦闘であり、主人公たちはプレイヤーの実感とは裏腹に魔物と戦うときほど本気で戦っていない(そのため苦戦する)と解釈することもできる。
 
ついでに言うとムドー以外の魔王たちも、夢の世界海底、はたまた天空等、いずれも通常の方法では辿り着けない所に拠点を構えている。それらを統べる大魔王に至っては夢でも現実でもない異世界に城を構えている。
ゆえにそもそも単に軍事力が高いだけで討伐できるほど甘い連中ではないのである。魔王の真の強さはこういった、そもそも手出しをさせないところにあると言え、人間たちとの格の違いをここからも窺い知ることができる。