【オーリン】

Last-modified: 2023-03-17 (金) 11:50:36

DQ4

NPCの仲間キャラ:DQ4
【ホイミン】【スコット】【ロレンス】―【オーリン】―【ホフマン】【パノン】【ルーシア】【ドラン】

【マーニャ】【ミネア】の父【エドガン】の弟子の【錬金術師】
オーリンは欧州系の名前として実在するが、シナリオスタッフの【折尾一則】が由来と推測する説もある。
英語版での名前はNES版ではOrin、DS版以降ではOojam。
 
ドラクエシリーズにおける戦闘に参加するNPCで絶対に仲間にしなければならないのは彼が初。
四章の【コーミズ西の洞窟】でパーティに加わり、打たれ弱いモンバーバラ姉妹にとってはかなり頼れるマッチョガイ。
しかも【キングレオ城】【まほうのカギ】の扉までこじ開けてしまう。ブラボー!
一応は錬金術の応用(DQ4のまほうのカギは錬金術の産物という設定)らしいのだが、FC版では荒くれ男(現在のイメージの【あらくれ】とはグラフィックが異なる)の汎用グラな上、公式ガイドブック下巻には「こじ開けてしまう腕力」と書かれてしまっている。
恐らく、錬金術の応用と力業の合わせ技、ということなのだろう。
イラストもいかにも格闘家といった感じの大柄で筋肉質な青年として描かれている。
リメイク版のイラストは大柄で筋肉質な点は同じだが表情は人当たりのよさそうな40代くらいのおじさんとして描かれている。
 
数年前にエドガンが弟子のバルザックに殺害されたときに一緒に大けがを負い、コーミズ西の洞窟で身を潜めて傷が癒えるのを待っていたそうだが、数年間も癒えない大けがというのは想像を絶するほどの重傷と考えられる。よく生きていたな…。
【キングレオ城】脱出の際、モンバーバラ姉妹を逃がすために追っ手と1人で戦う。
一度脱出してからキングレオ城に戻ってみるとただのしかばねとなっていた…。
彼が息絶えると同時にBGMは【エレジー】となる。DQでは全滅曲が死亡イベントで使われた初のケースとなった。
が、五章になるとなぜか【フレノール】の町で復活している。
キングレオに捕らわれていた踊り子の助けを呼ぶ声により目覚め、彼女を救出し、その後フレノールへ運ばれたと踊り子本人が語ってくれる。
【へんじがない。ただの しかばね のようだ。】のメッセージを出しながら生還した唯一の人間キャラ。まさに不死身の男である。
彼がフレノールの宿屋に滞在している経緯については不明だが、偶然にもこの町はご存知の通り錬金術と関わりの深い【おうごんのうでわ】の伝承がある町である。また、仇敵である【バルザック】が新たに配属された王国の領内でもある。

能力

 FC版PS版DS版
ちから5440
すばやさ1888(18)
たいりょく-48-
みのまもり--4
かしこさ-20
うんのよさ-4
攻撃力8268
守備力4338
最大HP95
最大MP0

 

 
錬金術というと魔法のイメージを持つ人も多いだろうが、魔法の類は一切使えない。
その反面、攻撃力や耐久力が非常に強い。
加入時点ではミネアの通常攻撃がせいぜい10前後のダメージなのだが、オーリンは一撃で30越えのダメージを叩き出す。
【アッテムト鉱山】においては彼がいないと話にならないだろう。
【とらおとこ】【メタルスコーピオン】【てつのやり】でぶちのめしていく姿は実に頼もしい。彼がいれば姉妹が太刀打ちできなかった【キングスライム】がたちまちカモと化す。
武器が鉄の槍なのであまり目立たないが力54というのはこの章では破格の数値。
ライアンやアリーナでさえLv15で力が50前後といえば、どれだけオーリンが逞しい存在かがわかるだろうか。
さらにマーニャはクリアレベル帯を大きく超えなければならず、ミネアでもLv30を超えたあたりという終盤の時期。
そんなたくましい彼だがリメイク版ではちょっと弱体化している。
全体的に敵出現率が下がり、特にアッテムト鉱山の難度が下がったことに対するバランス調整だろう。
おかげでせいじゃくのたま無しでのバルザック撃破が難しくなってしまっている。
いずれにせよ、加入時点では非常に心強い味方であることに変わりはない。
なおDS版では【ホイミン】と同様にパラメータ画面と実際の素早さが違うという謎仕様。
ただし彼の場合ホイミンと違って少し速くなる。
 
「ドラゴンクエストIVのあるきかた」のサブキャラの項では会心の一撃が出ないとされているが、実際にはちゃんと出る。
これは、この本の編集部員がサブキャラの行動パターンを調査した際の試行回数が100ターンと少なかったために出た誤差によるもの(同様に【ロレンス】にも会心が出ていないが、彼の場合は通常攻撃を持たないので実際に出ない)。
他のキャラクターは【ホフマン】(15%)を除けばだいたい2~5%は会心の一撃を放っているので、オーリンも同程度の会心率だとすれば100ターン以内に出ないことは運次第で充分あり得る。

小説版

ゲーム同様キングレオ城脱出の際に別れ別れになり死亡したと思われていたが、
最終決戦の直後、モンバーバラ姉妹へと呼びかける声が聞こえたことから生存していたようだ。
脱離後は脱出劇途中であり本編・小説とも正確な死亡判定を下せる余裕が無かったのは確かだ。

知られざる伝説

手当てをしてくれた踊り子とそのまま結婚し、コーミズには帰らずフレノールで暮らす事にしたようで、世界が平和になった後に土産物屋を始める。
妻のことは「自分にはできすぎた女房」とのろけており、幸せに暮らしているようだ。
 
商品のラインナップは「ミノーンもなか」や【アリーナ】姫のサイン色紙(でも偽物らしい)などがあり、挿絵には魔物のぬいぐるみ、
【ラーの鏡】【闇のランプ】のレプリカ、更にはアリーナ姫のフィギュアまであるらしい。
そういえばオーリンは2章でのアリーナと役割が似ている。
一押しはオーリン手製の【黄金の腕輪】のレプリカ。腕輪の装飾の中に然り気無くマーニャ・ミネア姉妹の肖像を彫り込んである逸品である。
 
この話でのオーリンは、錬金術の力仕事を担当していた。キングレオの開錠も力でこじ開けたと明言しており、上述の錬金術の応用とは矛盾している。FC版では力でこじ開けた設定だったようだ。

ワールド漫遊記

こちらではまた別のその後が描かれている。こちらでは【アッテムト】在住。
なんでも、鉱山の毒ガスを用いた【錬金術】を研究していたところ、
【気球】に使うためのガスの作り方を偶然発見してしまい、
現在は錬金術師と気球屋を兼任しながら生活しているのだとか。

CDシアター

声優は柴本浩行。
キングレオ城ではマーニャの指示により、オーリンがぱふぱふ(と言う名の尋問)を敢行するシーンがある。
マーニャが危ういBGMと口調で兵士を誘い、その隙にオーリンが首を折る勢いのぱふぱふ。ミネアは呆れた様子。
他にもキングレオ城の扉の鍵をぶち壊したり、大臣を投げ飛ばしたりと、バルザックも認める力自慢ぶりは健在。
なおキングレオ城脱出時のオーリンが追手を引き受けるシーンは、尺の都合でダイジェスト扱いにされている。

エンディングでは姉妹と共にモンバーバラへ帰還する。
二人の花嫁姿を見るまでは死ねないと父親ぶる言い方だが、昔から暮らしていた二人には「兄さん」と呼ばれる。