【カノン】

Last-modified: 2023-01-11 (水) 12:03:17

勇者アバンと獄炎の魔王

【ギュータ】の頭首を務める妙齢の女性で、里を建立した【バルゴート】の娘。孫同然の存在に【チョコマ】がいる。
老体ながらもその力は衰えておらず、マトリフ並みの呪文に加え格闘能力も高く、両方を併用した独自の闘法を使いこなす。
【マトリフ】の実力を認めているものの、その性格面を酷評している一方彼の事が心の中から出て行かず、ずっと彼の事を待っていた。
 
作中では【空裂斬】を習得しに来た【アバン】の実力を見極めるべく闘いの正装?を纏って彼と対決。マトリフはアバンに対し「殴って蹴ってくるオレだと思え」とアドバイスを送り、その呪文と格闘の併用スタイルを目の当たりにした【ロカ】からは魔王のようだと評されている。
前述の闘法によりアバンを翻弄し、マトリフからもスタミナ切れを待つよう進言されるも、ご高齢を押して初対面の自分に向き合ってくれているからと真っ向勝負で挑む。
そして【バギ】の空気流を乗せた拳同士を押し当てられ、自ら放った呪文の反動で闘技場の壁に直撃しそうになるも、すんでの所でアバンに救出され、一行に力を貸す。
 
【キギロ】討伐後はマトリフに感謝の言葉を告げたが、「…おかげでなんとか間に合った」という意味深な台詞も残す。
翌日、弔いの鐘が鳴りまさかと思ってマトリフが駆けつけるとカノンは既に息を引き取っていた。
話によると自身の天命を悟っており、それを周囲に教えたうえでギュータを閉じる準備の最中にアバンが現れたので、不要な気兼ねをさせないようひた隠しにしていた。
彼女は天命が尽きる前に真の勇者が現れることを待ち望んでおり、それに応えるアバンが現れたことを喜び満足した上で天寿を全うした。
死後、カノンの遺言に従った里の住民によってギュータごと遺体は永遠に封印された。
余談だが作画担当の芝田優作は、カノンとの別れを描いた第20話の個人的テーマ曲としてDQ8の【この想いを…】を挙げ、この曲を聴きながら描き上げたと巻末コメントで述べている。
 
高地に集う修行者たちを束ね格闘と魔法を使いこなす高齢女性、というのはDQ11の【ニマ】大師を彷彿させる。
流石にニマ程年齢不詳の外見ではなく相応に老けてはいるが、老衰で寿命を迎える年齢(マトリフと同年代あるいは年上と思われる)という事を考えるとかなり若く見える。