【バルゴート】

Last-modified: 2022-12-07 (水) 00:02:20

勇者アバンと獄炎の魔王

世界最高と評された幻の賢者で、右目を包帯で隠しY字状の髭を蓄えている。
【アバン】も実家の書物で彼の事を知っており、ある日人間の限界を悟り更なる力の向上と後進の育成の為に【ギュータ】を建立。死後は娘の【カノン】が里を守っている。
【まぞっほ】に対しては「勇者とは勇気ある者」の言葉を言い続けていたが、結局彼は里を出て行ってしまった。
【マトリフ】に対しては常識を逸脱していて最も手を焼いたものの、過去最強の卒業生だと評して勇者を支えて欲しいという夢を託し、最初で最後の笑顔を見せた。
 
マトリフに旅立ちを勧めた際には、己の余命を正確に把握していることを告げている。
この際「回復の呪文は生命力の活性化 元が尽きるのならば高めようがない 天寿を全うした者には蘇生呪文も効かぬしな……」と言っている。
 
蘇生呪文には『ダイ』本編で使用シーンのある【ザオラル】、同じく『ダイ』本編では単行本の呪文解説で伝説の呪文のような扱いだった【ザオリク】、DQ10で追加された下位呪文の【ザオ】があるが、バルゴート自身やギュータの人々がどれくらい使用できたかは不明。
またモンスターズ系作品には死亡時の蘇生予約呪文【リザオラル】があり、ナンバリングでは同じ効果の特技【天使の守り】も存在するので、こういった自己蘇生手段も知っていたのではないかと想像も膨らむ。
他には自己犠牲で仲間を復活させる【メガザル】や発動条件や使用者が特殊すぎる【ザオリーマ】といった複数人を完全復活させる呪文もあるが、さすがにザオラルですら高度な魔法扱いとなる世界観では世界最高の賢者といえども覚えている可能性は低そうである。

呪文としての完成には至っていなかったようだが、【メドローア】の基本的な原理についても解明済みであり、メラとヒャドを同量のエネルギーでぶつけ合うことを「禁忌」としてマトリフの身に叩き込んだ。
この教えはマトリフにとって余程印象深かったようで、「横暴が服着て歩いている」と評されるマトリフをしてやむを得ずメドローアの原理を応用して危機を脱した際は師に謝っている。
なお、「言葉で伝えられない教えは体に叩き込む」という教育方針はマトリフにも受け継がれている。
 
なおマトリフによれば、彼が持っていた杖は全て、刃の入った仕込み杖だったらしい。
キャラクター解説のコーナーでは特技に剣術の記載もある為、如何にも魔法系の見た目で油断させて斬ったりもしたのだろうか。
彼が遺した仕込み杖をアバンがとっさに使ったことにより、【空裂斬】は居合の構えから繰り出されることになった。