【ジャン】

Last-modified: 2024-04-26 (金) 01:30:11

DQ7

過去の時代で、神を復活させるために旅する【ユバールの民】【トゥーラ】弾き。
英語版での名前はPS版ではJann、3DS版ではFlorin。
 
トゥーラの腕も超一流だが、勉強家でもあり、古代文字を読むこともできる。
【大地のトゥーラ】の弾き手として、踊り手の【ライラ】と共に儀式に臨んだ。
 
踊り手のライラに好意を寄せており、彼女とは婚約関係でもあった。
だが、数年前に彼の胸に特別なアザが現れたことで彼の内情は逼迫。
というのも、ユバールの民には「アザのある者同士は結婚することができない」というしきたりがあり、婚約者のライラもまた同じアザを持っていたからである。
そして、アザが現れた時には既にライラを心から愛していたジャンは、儀式を早く行う事を望むようになる。
神を復活させ一族の使命も終われば、そんなしきたりにも縛られずに自由になれると考えたためである。
 
しかし、まだ復活の儀式を行うべきではない時期だったために儀式で神は復活せず、しきたりから逃れられないと悟ったジャンは、自分の胸にアザが現れていたことをユバールの民に告白。
そして、理由がどうあれ一族を欺いた罪は重いと、一族を去っていった。
そして後にユバールの守り人になった【キーファ】とライラは結ばれることになる。
余談だが、この3人の関係は【グリンフレーク】の昼ドラに似ている。
 
現代では、なんと「大地のトゥーラが金色に輝く時」「今は復活の儀式を行う時期ではない」というのは当時の解釈の不足で、「夕日を照り返したトゥーラが黄金色に輝く時」、つまり夕方に儀式を行えば良いということが判明した。
(儀式を早く行うことを焦ってしまったがために族長の翻訳を急かしていたせいでもあるが)たった一言の翻訳の失敗で、恋破れ一族を去った彼が不憫でならない。
 
気の毒な身の上だし、普段は快活な青年であり悪い人物というわけではないのだが、何か起こるとヒステリーを起こし、嫉妬深く思い込みも激しいなど、性格の幼さが目立つ。
生真面目だが異様に激昂しやすく、主人公一行はおろか族長やライラにまですぐに罵声を浴びせる。
やんちゃだが穏和で紳士的なキーファとは対照的で、許嫁のライラがあっさりとキーファになびいてしまったのもその辺りに原因があるだろう。
彼がもうちょっと優しく落ち着いた性格であれば、ライラの心情も違ったかも知れない。
 
エンディングでのキーファの石版にも書いてある通り、その後ユバール一族の元に帰ることはなかった。
しかし、現代のユバールの民には伝説の弾き手としてその名は知られている。
当時の人物の中で出奔した彼の名前のみ伝わっているというのは何とも皮肉な話である。
 
その後、【ハーメリア】編で彼らしき人物が年老いた姿で登場する。
あの後どのような人生を送ってきたのかは分からないが、だいぶ落ち着いた性格になっている。
詳しくは、【ろうがくし】を参照。

漫画版

漫画版ではキーファがライラに一目ぼれしていないので、少しいい人間になっている。
また、出奔したジャンを追ってユバールの民が旅をしていることが伺える。
ライラとの間に子供が出来ていたことが判明するが、ジャンは最後までそのことを知ることは無かったと思われる。
漫画版はその回を最後に連載が無いため、その子供が後に【ヨハン】に繋がるのかは定かではない。
というか繋がってしまうと、ヨハンの先祖もユバールの民から出て行ったことになるので、辻褄が合わなくなるのだが。