【スライムレース】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 04:49:40

DQ5

【カジノ】のゲームのひとつ。
5匹の【スライム】で競馬チックなレースを行い、1~5番のどの組み合わせが1・2着になるかを予想する。
スライムの色は異なり1番は緑色、2番は紫色、3番は赤色、4番は普通に青色、5番は黄色となっている。
レース開始前に出走前のスライムの様子を見ることができ、そこから各スライムの調子を判断することが可能。
ただし必ずしもその通りの結果になるわけではないため、参考程度に。
組み合わせは10通りになり、所謂「馬番連勝複式」方式で番号さえ合っていればどちらが1着でも構わない。
一応10通り全てに一度に賭けることもできるが、よほど倍率の高い当たりが来てくれないと無駄遣いになるのでやめておこう。
賭けられるコインは、1通りあたり99枚までなので、1レースにつき合計990枚までとなる。また、コインを一切賭けずにレースをただ見物することもできる。
 
スライムが走っている時間が非常に長いため、稼ぐには効率が悪い。ほぼ趣味のゲーム。
稼ぎの手段としての実用性はないが、やたら体力のない色とりどりのスライムたちがぴょんぴょん跳ねる姿はたいへん和む。
途中で眠ったり、バテてその場で息を吐いたり、調子に乗って高く飛び跳ねる余り、着地に失敗して潰れ、気絶したりと妙にアクションは豊富。
地味に、それぞれのスライムは跳び方にも個性が与えられている。
競馬的というものの、直線コースだったり途中でバテて止まったりする状況は一般的な競馬よりも北海道のばんえい競馬に近いかもしれない。
BGMの【スライム・レース】もいい感じに間が抜けている。
勝負所の最終ゾーンに差し掛かると曲のテンポが速くなるという演出もある。
モンスターを仲間にするシステムを主軸の1つにしている本作らしいゲームとも言えるだろう。
 
自分が賭けたスライムに勝ってほしいのはやまやまだが、スライムはいつも順調にダッシュ、またはジャンプして進んでくれるとは限らない。
上述のように途中で眠ってしまったり、バテてその場で立ち止まったり、着地に失敗して潰れ、一定時間気絶するという事も起きる。この着地失敗→気絶が起きると、大幅なタイムロスとなるため、そのスライムが2着以内に入ることは非常に厳しくなってしまう。
効率を追うにはそもそも向いていないのでおおらかな気持ちで見守ろう。
 
稼ぎには向かないとは言ったが時間がかかりすぎるのが原因の大半であり、賭けとして無価値という訳ではない。
下記の裏技を使わない場合は、どういうわけか倍率の高い組み合わせ(万馬券ならぬ万スライム券?)ほど勝ちやすいようになっており、実は持ちコインの少ない時には、時間こそ掛かるもののこれが一番効率良くコインを稼げる。
倍率の高い方から4つまでを対象に賭けるのがオススメ。
1000枚くらい稼いだら【スロット】【ポーカー】(リメイク版のみ)に切り替えるといいだろう。
 
また、SFC版は電源を入れてすぐにここに来ると、最初の1回だけ「1-2」の組み合わせが高確率で勝つようになっている。
また格闘場と組み合わせた【スライムレース必勝法】もある。
たまに同じ配当の奴やこれよりも配当の高い大穴がヒットすることもある。
当然リメイク版では修正された……と思いきや、ほとんど同じ方法を用いるさらなる儲け手段が……。

リメイク版

Lv20以上でHP・MPが満タン状態の仲間のスライムをレースに出すことができるようになった。馬主ならぬスライム主になれるというわけだ。
仲間スライムは「6枠」として出走する。
1着になれば400G、2着なら150Gが賞金として貰え、それ以外ではレース終了後に手数料として50Gを支払うというシステム。
スライムの性能は他のスライムと同等。カンストさせれば百戦百勝!なんてことにはならずスライムのレベルや能力値は勝率にはまったく関係がないのでこちらも趣味の世界である。
Lv99=素早さMAXのスライムを出走させても勝率が上がらない辺り、コース内に走りにくくする仕掛けでもあるのだろうか。

ちなみに、同じスライムの形をしたメタルスライムはレースに出せない。
誠に残念な事だが、メタルスライムが参加したら最早勝負にならないので仕方ないだろう。
 
【オラクルベリー】のレース場外にいるスライムたちに話しかけてから【女の子】と話すと、赤いスライムはイチゴ、緑のスライム(何故かこいつだけ口調が広島弁)は葉っぱ、そして黄色いスライムはカレーの匂いがするという話が聞ける。
【うわさのノート】にも「スライムは食べるもので色が変わるらしい」という記述があるところを見ると、どうやら彼らの色は生まれつきのものではなく、対応する色のエサを与えることで人工的に染めているようだ。
……しかしそうなると、普段そこらじゅうで見かける青いスライムは一体何を食べているのだろうか?
自然界に存在する青系の食べ物となるとヤマブドウなどの実が考えられるが、草原などに住むスライムがわざわざ山や森に自生する木の実だけを主食にするとは思えないので、やっぱり謎である。

DQ10オンライン

2016年のVer.3.3後期より登場。
自分のスライムを育て、レースに出走させて賞金を稼ぐのが目的となる。
詳細はこちらを参照。

キャラバンハート(没)

没データにスライムレースがあり、何とスライム系以外の系統も出走する。
コースの地形は草原・砂漠・雪原の3種類存在するが、マップチップはGB版DQM2のものが流用されている。
モンスターが他のモンスターを攻撃することがある他、コース上に【毒の沼地】があり、HPが0になったモンスターはその時点で失格となる。
以下のようにレース毎に系統が限定されており、第8レースが終わると第1レースに戻る。

第1レース【スライム系】
第2レース【動物系】(「野獣系」表記)
第3レース【魔獣系】
第4レース【自然系】
第5レース【物質系】
第6レース【悪魔系】
第7レース【エレメント系】
第8レースオールカマー(系統の制限なし)

実況者と解説者もおり、名前は決められた中からランダムとなる。

いたストWii

【カジノ】のゲームのひとつとして登場。1~5番のスライムでどれが優勝するか選択する。
選択できる順番はカジノマスにとまった人から順番に選択することになる。
スライムの所に書かれている数字は倍率ではなく道中の宝箱の数。
途中に【ミミック】【ばくだんいわ】に襲われたら脱落だが、それまでに獲得したゴールドは賞金として貰うことができる。

4コママンガ劇場

リメイク版に先駆けて、【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】にて数々の漫画家が「自分の仲間のスライムがレースに出走する」というネタを描いた。現在、4つのネタが確認されている。
 
1つ目は、無印の7巻にて【栗本和博】が描いたネタ。
主人公がスラリンを引き取りに来たらモンスターじいさんとスラリンは留守だったが、何故留守かと言えば、モンスターじいさんがエサ代のためにスラリンをスライムレースに出走させていたから……というオチである。
 
2つ目は、「1Pコミック劇場」の6巻にて【タイジャンホクト】が描いたネタ。
主人公がスラリン(レベル20)をスライムレースに出場させた(スラリン自身は嫌々)が、ライバルが全部色を塗った【メタルスライム】だったためビリに終わってしまった……というものである。
なおリメイク版で実際に出走させると、順位がランダムなためレベル20どころか99でもビリが多発。
結果的にこのネタが予言のようになってしまい、プレイヤーの間では「ホントに色を塗ったメタルスライムなのでは?」という疑惑が(半分冗談で)囁かれた。
 
3つ目は、「4コマクラブ」の16巻にて「える美さな」が描いたネタ。
出場させたスラリンが負けて帰ってきた後、「ははっいいんだよ 別のスライムに賭けてたし…」と慰めるというオチ。
 
4つ目は、「ガンガン編」の13巻にて「水谷みか」が描いたネタ。
帰りたそうに野生のスライムの群れを眺めているスラリンを不憫に思った一行が、「負けたら 帰ってくるなよーッ」という激励と共にスラリンをスライムレースに放り出すという内容である。
 
賭け事が絡んでいるせいか、どのネタも主人公orモンスターじいさんがスラリンを半ば虐げるような内容になっている。

トルネコ一家の冒険記

3巻の「ジーノの町」にて、ジーノ町長がスライムレースを開催する。
普通のスライムに加えて、メタルスライムに【ホイミスライム】【バブルスライム】と、スライム系が正式に参加しているのがDQ5のスライムレースとは違うところ。
「一家の仲間であるスライムくんを参加させる」「ライバルのバブルスライムは、実は色を塗った【はぐれメタル】だった」と、当時の4コマを彷彿とさせる展開がある。
後にDQ10ではこのメンツでレースすることも可能となった。

余談

スライムレースをモチーフにしたボードゲームが1992年(DQ5発売と同年)から存在している。スライム達の色もDQ5と同じであり、ボードゲームジョッキーが元になっている。