【トベルーラ】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 05:05:51

ダイの大冒険

【ルーラ】系の応用呪文。漢字で書くと【飛翔呪文】。
飛べる+ルーラが名前の由来か。
 
魔法力で空中に飛び上がり移動する呪文。ルーラが「目的地まで一気に飛んでいく」のに対して、こちらは飛ぶ方向や速度を術者が好きに変えられる。言わばDQ版の舞空術である。
未熟な使い手ではふらふら宙に浮くだけで、覚えたてのポップは手をバタつかせて不恰好にバランスを取り、竜の紋章の力無しで使えるようになったばかりのダイはスピードを出す事ができなかった。
制御に慣れれば自在に空中移動できるようになり、更に鍛錬を積めば空を飛ぶ敵と素早く格闘戦を繰り広げる程の機動性を発揮できる。
 
ルーラ共々それなりに高度な呪文のため、使い手はそう多くはなく、使用描写があるキャラとしては味方側では【ダイ】【ポップ】【マトリフ】。敵側では初登場時の【ハドラー】(推測)、【ザボエラ】【ミストバーン】【バラン】【キルバーン】【ハドラー親衛騎団】といった幹部クラスの面々のみ。意外にも大魔王【バーン】は使用描写がない。
ロン・ベルクも、ミナカトール防衛戦におけるミストバーンとの攻防で、如何にも飛翔しているような動きを見せているが、これが体術による跳躍なのか短距離のトベルーラなのかははっきりしない。
アバンやラーハルトも、ルーラの行き先イメージが無い空中のバーンパレスに乗り込んでおり、飛行モンスターなどの力を借りたのでなければトベルーラだった可能性はある。
超魔生物化したハドラーの場合は、肩についたスラスターのようなもので飛翔しているため、トベルーラとは原理が異なる模様。
消費MPも比較的少なく、術者のレベルが高くなる程スピードも速くなり、作中屈指の実力者であるミストバーンやキルバーンが使った際には、相当離れた所に逃げた筈のポップ達にあっという間に追いついていた。
ポップはルーラで逃亡するには魔力不足となった際、トベルーラでの逃亡を図っておりルーラより消費MPは少ないようである。
 
ルーラの応用呪文だからか、使用者は皆ルーラを使える。
確認できる限り唯一の例外がダイで、彼は紋章の力なしではルーラが使えず、トベルーラだけを習得しているのがJC30巻掲載のステータスで確認できる。
反対に、ルーラを使えるがトベルーラは使っていないキャラクターもいる。使わなかっただけと言う可能性はあるが、トベルーラは発動後も効果の維持に意識や魔法力を必要とするようにも描写されているため、ルーラより習得難度が高いとする考察もある。
ダイやDQ3の勇者など「イオラが使えてもイオが使えない」などの例は作中やゲーム含めて多数見られるので、呪文契約の適性の問題だとか、ルーラはコツを掴むのに役立つが必須ではない程度の問題と考えることもできる。
 
ポップにルーラを教えたマトリフは、ポップが「ルーラの応用」と言っていつの間にか自力でトベルーラを覚えていたのを知って多少驚いている。
【デルムリン島】での戦いにおけるハドラーは海の上を浮遊しながら現れたため、これはルーラではなくトベルーラではとも言われている。
撤退にルーラではなく【キメラのつばさ】を用いているので、当時のハドラーも「ルーラは使えないがトベルーラは使える」キャラクターだとする考察もある。
単に魔力切れの保険として持っていたとも考えられるが、【アバン】を圧倒できる自信を持っていた一方で抜かりなくキメラのつばさを携帯している辺りがこの説の根拠となっている。
 
便利な呪文だが、その性質上【マホトーン】をかけられるとその場で墜落してしまう弱点もある。
実戦でも、マホトーンを使えるモンスターの群れと空中戦になったポップは攻撃呪文などで撃墜されるよりマホトーンを警戒していた。

勇者アバンと獄炎の魔王

【ベタン】で魔導図書館の下層まで落とされた【ガンガディア】が脱出に使用した他、
【サババ】ではマトリフともども双方が使用して街を飛び回りながらのバトルを繰り広げるなどこの両者が絡むシーンが特に目立つ。

なお魔導図書館の場面では、ガンガディアは改めてキメラのつばさを使って撤退している。
この段階のガンガディアは明確に「ルーラは使えないがトベルーラは使える」キャラクターであり、後の戦いになってからルーラを習得したことが明かされている。

タクト

とくぎではなく【ポップ】の特性として登場。
「戦闘開始時 いどう力を大幅に上げる 効果1ターン」