【ボラホーン】

Last-modified: 2023-11-27 (月) 14:26:52

竜騎衆
【ラーハルト】【ガルダンディー】―【ボラホーン】

概要

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場するキャラクター。
ゲームでは星ドラなどに他の竜騎衆たちと共に登場した。

ダイの大冒険

一人称は「ワシ」、年齢は人間換算で30歳くらい。
【バラン】の側近にして彼が見出だしたエリートモンスター【竜騎衆】の一人であり、陸戦騎ラーハルト空戦騎ガルダンディーと並ぶ「海戦騎」。相方として海竜【ガメゴンロード】を従える。
アニメでは旧版ではデザインは用意されていたが登場せずに終わった。2020年の新版では登場。CVは杉村憲司。
 
ガメゴンロードを軽々と投げ飛ばすほどの力を持ち、バトルスタイルは持ち前の力を活かしたパワーファイターで鎖鎌のような武器、【鋼鉄の錨】を愛用。
また、彼の得意技は【マヒャド】級の威力がある息「凍てつく息(コールドブレス)」であり、この息で凍らせた後に鋼鉄の錨で粉々に打ち砕くのが必勝法。
 
なおラーハルトが魔族、ガルダンディーは鳥人族と具体的なモデルのモンスターが明確でないのに対し、彼の種族は【トドマン】となっている。
ただしトドマンよりもかなり人型に近くなっており、体色は【グレートオーラス】と同じ青色。

性格

「天下無双の力」と豪語しているパワータイプの獣戦士。バランに忠誠を誓い、竜騎衆であることを誇りとしている。
忠誠心や仲間意識は強いがその本性は傲慢かつ卑怯であり、勝利の為なら背後からの不意打ちや人質をとるなどの行為も平気で行う。
 
さらに、残忍ながらも相棒に対する愛情は強かったガルダンディーと違い、ガメゴンロードに対しての情や仲間意識はなかったようで、倒されても「だらしがない」の一言で片付けていた。

活躍

【ポップ】の奇襲【ベタン】で乗竜を潰されるもものともせず、【ルーラ】でいち早く【ダイ】の元に向かうバランを追おうとするポップを鋼の錨で引き落とし、【メラゾーマ】の反撃も一息で凍らせいとも容易く叩きのめす。
 
そこまではよかったのだが助っ人に現れた【ヒュンケル】に「天下無双の力」を自称するといういかにもなフラグをおっ立ててる。
少年漫画で敵がこの手の台詞を言うとだいたいこちらのキャラに得意分野であっさり負けるというお約束通り、特に怪力自慢というわけでもないヒュンケルに全く及ばず圧倒される事に。

これで天下無双の力とは笑わせる オレの仲間にはおまえの倍は腕力のあるやつがいるぞ…

とまで言われてしまった。
彼の上司であるバランは間違いなく彼よりもパワーがあるし、それなりに付き合いの長い彼がそれを知らぬはずもない。バランは割と放任気味なので放置しているだけという可能性が高い。
さらに凍てつく息を【鎧の魔剣】で封じられ、鋼の錨はちぎられ、ヒュンケルの反撃で殴り飛ばされたあげく【ブラッディースクライド】を受けて呆気なく倒された。
 
しかし重傷ながらも生き延びており、復讐心と本性の卑怯な性格を露わにラーハルトとの戦いで満身創痍となったヒュンケルに不意打ちを仕掛ける。
そしてポップを人質にしてヒュンケルを倒そうとするが、卑怯な手段を嫌うラーハルトが背後から投げつけた槍で口から頭を貫かれ死亡。
 
死んだ後はバランによって手厚く埋葬され竜の血も与えられたようだが、生き返ることはなかった。竜の血は精神力の強いものを蘇らせることができるのだが、こいつもガルダンディーもその域ではなかったようだ。

総評

トレードマークの牙を挨拶代わりに折られる、自慢の腕力は細腕のヒュンケルに片手で止められる、必殺の吹雪は鎧の魔剣に無力化される、剣士であるヒュンケルに最初と最後以外、素手(といっても鎧化状態)でボコボコにされてしまう、そして最後は典型的な人質戦法をとり仲間の制裁に死す…と、竜騎衆の中ではハンパない小物臭を放っている。
どちらかというと強さよりもラーハルトの前座としての立ち回りが大きい「演出用キャラ」といったところだが、後に【マキシマム】がヒュンケルの弱点を暴くキッカケを作っており全くいいとこなしだったわけでもない。
 
人質戦法も誉められたものではないが有効な策であり、一度真っ向から戦って完敗した以上、手負いの状態で再び正攻法で挑んでも一矢報いることすら絶望的であったし、ヒュンケルは人質を取られたことで完全に投降したため間違いなく最良手であった。
 
そして性根が傲慢な卑怯者とはいえ、ガルダンディーのように不必要に相手をいたぶる事はしておらず、彼の命令無視という問題行為にも苦言を呈するなど上司への忠誠心も確かであった。
なにかと私情を優先しがちな竜騎衆の中では最も忠実に職務にあたったと言える。
 
なおヒュンケルが片腕であっさり受け止めた時に言い放った「仲間」とは【クロコダイン】のことだろう。
ちなみにバラン編のしばらく後の16巻時点でのクロコダインの力の数値は158なので、ヒュンケルの言葉通りの数値だとするとボラホーンの力は79以下ということになる。同時期(バラン戦前)のダイの力が77なので、これと互角程度だろうか。
DQ4のトドマンが攻撃力55、上位種のグレートオーラスが攻撃力112なのでトドマン以上グレートオーラス以下とはなんとも微妙な数値である。
しかし、彼は「海の王者」らしいので、陸に上がった河童のごとく本来の力を発揮できなかっただけなのかもしれない。
ドラクエのダメージ計算式の視点から見ると、クロコダインとボラホーンは素手で攻撃し鎧の魔槍装備のヒュンケルが受けたダメージを想定して逆算した場合、力は110となり、グレートオーラスの攻撃力と同程度。
力の値もクロコダイン(158)>ヒュンケル(134)>ボラホーン(110)となり、怪力と謳う程度に力はあるがヒュンケルに圧倒されるレベルと矛盾は少なくなる。
なお、ボラホーンとクロコダインは作中では一切接点が無い。井の中の蛙大海を知らずにも程があるが、自分より力が上と知らずとも無理はないかもしれない。

インフィニティストラッシュ

5章で登場。ヒュンケルを操作して戦うこととなる。
他二人と比べて攻撃の出は遅いが、遠くから氷の弾丸を飛ばしてきたりコールドブレスで動きを止めてくるので油断は禁物。

チャレンジモードの竜騎衆への挑戦では二番手。こいつの次は超高速のラーハルトが控えているので、必殺技なしで倒したいところ。

星ドラ

コラボイベント本編ではなく強襲!竜騎衆!で登場。ガルダンディーの次に連戦となる。
凍てつく息で敵全員の素早さを下げ、怒りの旋風(アンカーブロウ)でランダムに攻撃する。

ドラけし!

ダイ大イベント第3弾「激突!超竜軍団」の後半に登場。
ドラ消しは強敵竜魔人バランのポイント累計で貰える星3赤属性。
スキルは下方向を攻撃するコールドブレス。

魂の絆

原作通り【ボス級モンスター】として登場。

海戦騎ボラホーン

原作再現ストーリー【竜の軌跡】第8章でボスとして登場。言語切り替え時の英語表記は「Sea Rider Borahorn」。